FM音源

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&sizex(5){&color(red){※書き換える際は必ず変更点をコメント欄に記述してください}} ---- *目次 ---- #contents >※FM音源以外の音源(PCM音源)の詳細については「[[音源]]」のページを参照して下さい。 ---- *ZUNのFM音源曲再生用機器購入のガイドライン ---- ZUNが指定するFM音源は以下のようになっている。 -PC-9801-86互換のFM音源    東方靈異伝、封魔録、夢時空、「東方幻想懐古曲」にあるもの 東方書譜にて配布された「th98_00.m(夜の鳩山を飛ぶ)」について、 特に音源の指定はされていないが、こちらに含まれるものと思われる。 -PC-9801-86またはPC-9801-26K互換のFM音源    東方幻想郷、怪綺談 しかしながら、現時点でこれらのFM音源を搭載するほぼすべての機器が幻想入り(廃盤)しているため、入手するには中古品を探すしかない。 リサイクルショップを丹念に廻ったり、ネット・オークションで落札する等の入手方法があるが、いずれも何らかのリスクが伴う。 そこそこ高い買い物なので、最終的には自分で調べて決めるべきである。 **FM音源チップについて ZUNのFM音源曲の再生に推奨されている、PC-9801-86およびPC-9801-26K互換のFM音源に搭載される、YAMAHA製FM音源LSIについての解説。 なお、これらのFM音源チップを搭載した全てのPCや、サードパーティ製のサウンドボードまで紹介することは到底不可能なので、ある程度省略している。 -YM2203 (OPN)    製品名は「FM Operator Type-N(略称:OPN)」。    3chの4オペレータFM音源、3chのSSG音源を搭載。出力はモノラル。    PC-8801-11、PC-9801-26/26Kおよびこれらの互換サウンドボードに搭載されている他、以下のPCの内蔵FM音源チップとして使用されている。     - NEC PC-6001mkⅡSR、PC-6601SR、PC-8001mkⅡSR、PC-8801mkⅡSR,TR,FR,MR、          PC-8801MH,FH,FE,FE2、PC-88VA、PC-98DO、          PC-9801UV,UX,CV,EX,DX,DS,DA,UF,UR,CS,FA,FX,FS,USの各機種     - Fujitsu FM-77L2およびFM77AVの各機種     - SHARP MZ-2500およびMZ-2861の各機種 // // EPSON PC-286U,US,UX,C,VJ、PC-386M,GE,GS,P、PC-486/586の各機種は、YM2203互換のYMF264を搭載しているものと思われる。 //    DACは専用品であり、同社のYM3014 (DAC-SS)を使用する。 -YM2608 (OPNA)    製品名は「FM Operator Type-NA(略称:OPNA)」。    YM2203の上位互換品。    FM音源は3chから6chに増え、さらにADPCM音源やリズム音源が追加された。    新機能としてLFO機能(位相および振幅変調)を実装し、ビブラート・トレモロ・ワウが可能になった。    また、出力制御(LおよびRの各on/off)によりパン(左・中央・右(および無音)の3(4)段階)も可能になった(SSG音源を除く)。    6chの4オペレータFM音源、3chのSSG音源、1chのADPCM音源、6種類のADPCM波形を同時発音可能なリズム音源を搭載。出力はステレオ。    PC-8801-23/24/25およびPC-88VA-12(サウンドボードⅡ)、PC-9801-73/76、PC-9801-86およびこれらの互換サウンドボード(スピークボード等が有名である)に搭載されている。    他、以下のPCの内蔵FM音源チップとして使用されている。     - NEC PC-8801FA,MA,MA2,MC、PC-88VA2,VA3、PC-98DO+,GS、          PC-9821初代,Ce,Ce2,Cs2(98MULTi)、          PC-9821Ae,As,Ap,Af,As2,Ap2,An,As3,Ap3(98MATE A、通称「A-MATE」)の各機種    DACは専用品であり、同社のYM3016 (DAC-GS)を使用する。 // // PC-9800シリーズ用Windows 9xにおいては、PC-9801-73/86のPCM音源もサポートされているものの、PIO転送時の負荷が大きいので音飛びすることがある。 // -YMF288 (OPN3-L)    YM2608の生産終了に伴い使われるようになったYM2608の下位互換品。    チップの小型化や省電力化を実現したが、機能的にはADPCM音源やI/Oポート、CSM(複合正弦波合成、音声合成)モードの削除等大幅に低下した。 // // 「CSMモード」とは、YM2203およびYM2608に搭載された機能の一つで、FM音源の内1chで使用する4つのオペレータ(op)に対して個別に再生周波数を設定でき、 // さらにTimer-Aによる一括キーオンにより、複数の再生周波数の異なる波形を合成できる機能である。 // この機能により、人の声等の複雑な波形を(ある程度)再現することが可能となる。 // また、これに似た機能として「効果音モード」というものが存在し、原理的には「CSM音声合成モード」と同様だが、 // こちらはTimer-Aによる一括キーオンを行なわず、各op毎に異なるタイミングで発音できる。 // この機能により、1chで最大4音分(ただし、1音につき1opしか使用できない)の同時発音が可能となる。 // なお、以上の2つのモードは共にFM音源の3ch目を使用するため同時使用は不可能で、どちらか一方のモードしか使用できない。 //    6chの4オペレータFM音源、3chのSSG音源、6種類のADPCM波形を同時発音可能なリズム音源を搭載。出力はSSG音源以外はステレオ。    各種86音源互換サウンドボードに搭載されている他、以下のPCの内蔵FM音源チップとして使用されている。     - NEC PC-9821Cb,Cx,Cf,Cb2,Cx2,Na7,Nxの各機種    また、YMF288に加えて、拡張FM音源およびWSS-PCM音源としてYMF701 (OPL3-SA)やYMF715 (OPL3-SA3)を追加搭載したものもあり、以下のPCの内蔵FM音源チップとして使用されている。 YMF701/715搭載の区分は、一部推測によるものを含む。 なお、旧作曲の再現においてはYMF288のみを使用するため、どちらのチップ搭載でも問題ない。     - NEC PC-9821Cu10,Ct16,Cu13,Cu16,Ct20,Cu13T,C200,Nr15,Nr150/X,Nr166の各機種(YMF701)     - NEC PC-9821C166,C233,Nr150/S,Nw150,Nr233,Nr266,Nr300の各機種(YMF715)    ただし、Nr150/S,Nw150,Nr233,Nr266,Nr300の各機種は、FM音源の音声出力が左右反転しているので注意。 左右反転の件については以下のページを参照。 ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2009/05/pc-9821nw150fm.html(リンク切れ) ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2009/05/nwnrfm2.html(リンク切れ) ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2009/06/nwnrfm3.html(リンク切れ) ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2010/11/nwnrfm4.html(リンク切れ) ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2013/02/nwnrfm.html(リンク切れ)    DACは汎用品でよい(例:YAMAHA YAC513、ROHM BU9480F)。 -YMF297    YMF288の機能に、拡張FM音源(Sound Blaster互換)としてYMF262 (OPL3)の機能を融合したFM音源チップ。    標準FM音源(86音源)との互換を保ちながら、Windowsで必要となる拡張FM音源の機能を付けたものである。    標準FM音源としては、6chの4オペレータFM音源、3chのSSG音源、6種類のADPCM波形を同時発音可能なリズム音源を搭載。    拡張FM音源としては、12ch(4opFM 6ch+2opFM 6ch)または18ch(2opFM 18ch)の2/4オペレータFM音源を搭載。    また、2オペレータFM音源の内3ch分をリズム音源5ch分として利用でき、その際は14ch(4opFM 6ch+2opFM 3ch+リズム 5ch)または20ch(2opFM 15ch+リズム 5ch)となる。    いずれも出力はSSG音源以外はステレオ。    PC-9801-118およびこれらの互換サウンドボードに搭載されている他、以下のPCの内蔵FM音源チップとして使用されている。     - NEC PC-9821Cb3,Cx3,Cb10,Cx13,Cr13,Na9,Na12,Na13,Na15の各機種    DACは汎用品でよい(例:NEC μPD6379)。 **FM音源サウンドボードについて ZUNのFM音源曲の再生に推奨されるPC-9801-86またはPC-9801-26K互換のNEC純正FM音源サウンドボードについての解説。 -PC-8801-11(サウンドボード)    NEC純正のPC-8800シリーズ用の拡張ボードの一つで、PC-8801mkⅡSR相当の機能をもつ。    FM音源チップとしてYM2203を搭載する。 -PC-9801-26/26KおよびPC-9801U-03    NEC純正のPC-9800シリーズ用の拡張ボードの一つで、PC-8801mkⅡSR相当の機能をもつ。    FM音源チップとしてYM2203を搭載する。    なお、これらの違いは、PC-9801-26がIntel 8086 CPU搭載機種対応、PC-9801-26KがIntel 80286 CPU搭載機種対応、PC-9801U-03がPC-9801U2専用で、音源の機能自体に差はない。 PC-9801-26/26Kは回路設計に問題があり、 FM音源部のオペレータより発振されるサイン波の波形が歪んでいるので注意。 (ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2012/10/pc-9801-26-pc-9801-26k.html(リンク切れ)より引用) -PC-8801-23/24/25およびPC-88VA-12(サウンドボードⅡ)    NEC純正のPC-8800シリーズ用の拡張ボードの一つ。    FM音源チップとしてYM2608を搭載する。    なお、これらの違いは、PC-8801-24がPC-8801FH,MH専用、PC-8801-25がPC-8801FE,FE2専用、PC-88VA-12がPC-88VA専用、PC-8801-23が上記以外のPC-8800シリーズ対応で、音源の機能自体に差はない。     -PC-9801-73/76    NEC純正のPC-9800シリーズ用の拡張ボードの一つで、PC-98GS相当の機能をもつ。    また、YM2608の音源機能の他に、独自のリニアPCM音源も搭載されている。    (PC-9801-86のPCM音源とは初期化方法の違いなどから完全互換ではない。また、PC-9801-118のPCM音源との互換性もない。)    FM音源チップとしてYM2608を搭載する。    なお、PC-9801-76はPC-9801-73の機能にさらにPC-9801-72(ビデオボード)の機能を追加したものである。 -PC-9801-86    NEC純正のPC-9800シリーズ用の拡張ボードの一つで、初代PC-9821相当の機能をもつ。PC-9801-26Kの上位互換品。    PC-9801-73の廉価版であり、DSPやADPCM用のバッファメモリ、ミキサー回路の一部等を省略して価格を下げた。    これに伴いADPCM音源が使用できなくなったが、代わりに独自のPCM音源(通称:86PCM)が採用されている。    (PC-9801-73のPCM音源とは初期化方法の違いなどから完全互換ではない。また、PC-9801-118のPCM音源との互換性もない。)    FM音源チップとしてYM2608を搭載する。 -PC-9801-118    NEC純正のPC-9800シリーズ用の拡張ボードの一つで、PC-9821Cx3相当の機能をもつ。    PC-9801-86の下位互換品であり、86PCMに替わり新たにWindows Sound System互換のPCM音源(通称:WSS-PCM)が採用されている。(PC-9801-73/86のPCM音源との互換性はない。)    Plug and Play(PnP)対応を謳っていたが、機種毎にジャンパを設定しなければならなかったり、    DOSでFM音源を使用する場合は非PnPモードにしなければならない等、PnPの概念とは程遠いものとなっている。    なお、本ボードはWindowsでの使用を前提として開発されたものであり、DOSでの使用はサポート対象外であった。    FM音源チップとしてYMF297を搭載する。 また、NEC純正品以外にも、サードパーティから非常に多くの種類のFM音源サウンドボードが発売されている。 以下でその極一部を紹介する。 -スピークボード    アイドルジャパン(後にエム・エス・アイ、アルファジャパン)から発売されたPC-98用サウンドボード。    PC-98用サウンドボードとしては初めてYM2608を搭載したとされ、    PC-9801-86発売までは、実質PC-9801-26Kの上位互換品として扱われていた。    ADPCM用のバッファメモリを搭載しており、ADPCMが使用できた。    SSG音源の音量はPC-9801-26K相当である。 -アミューズメント サウンドボード(ASB-01)    エスアイエス・プランニングから発売されたYM2608搭載サウンドボード。    PC-9801-86とはPCM音源の仕様が異なるため完全な互換性はない。    唯一ジョイスティックポートが2個あるYM2608搭載サウンドボードとして有名である。    SSG音源の音量はPC-9801-86よりわずかに小さい。 PC-9801-86互換のFM音源では、下位互換であるPC-9801-26K用の曲を&bold(){ほぼ}完全な状態で聴くことが可能。 厳密に言えば、FM音源部のオペレータから出力されるサイン波の歪みの有無による出音の違いや、 機種によるFM音源部とSSG音源部の音量比の違い等があり、完全互換ではない。 逆に、PC-9801-26K互換のFM音源でPC-9801-86用の曲を再生した場合、FM音源の4~6chおよびパンが無効になったり、 リズム音源のADPCM波形が存在しないことにより、リズム音がSSG音源によるもののみになって音が貧弱になったりする等、非常に残念なことになるので注意。 **同人ハードウェアFM音源 NEC純正品やサードパーティーによるメーカー製品以外のハードウェアFM音源として、同人サークルにより作成されるものがある。 過去には、MAD FACTORYのYM2608&YM3438(OPN2C)搭載PC-98用サウンドボード「音美ちゃん」(同サークルは他に「ちびおと」や「智音ちゃん」等も製作している)、 また、同人ものではないが、変わり種として来栖川電工のPCI版FMサウンドカード「ROMEO」(YMF288搭載)というものがあった。 現在は、G.I.M.I.C Projectの音源モジュール「[[G.I.M.I.C>https://gimic.jp/]]」、 Project RE:birthの音源モジュール「[[RE:birth>https://ym2203.com/rebirth/]]」、 Cバス音源ボードをそのまま使用できるブリッジ拡張ボックス「[[C86BOX>http://c86box.com/index.html]]」等が頒布されている。 しかしながら、同人サークルによるものは基本的に少数生産であるために高価格であったり、イベントでの限定頒布等で入手性に難があることもある。 また、短期間で頒布終了となったり、サポートが受けられなくなる可能性があるため、入手する際はその点に十分留意しておくこと。 **SSG音源部の音量差について YM2203およびYM2608では、SSG音源部からの出力がアナログであるために、デジタル出力である他の音源部とは別途ミキシングする必要があり、機器ごとにSSG音源部の音量バランスが異なる原因となっている。 FM音源部の音量を100%とした場合の相対的な比率で表すと、凡そ以下の表のようになる。 | PC-8001mkⅡSR、PC-8801-11(JP2:1-2) | 60% | | PC-8801(YM2203搭載機種)、PC-8801-11(JP2:2-3) | 55% | | PC-8801(YM2608搭載機種) | 50% | | PC-8801-23 | 58% | | PC-88VA,VA2,VA3 | 55% | | PC-88VA-12 | 125%? | | PC-98DO+ | 50% | | PC-9801(YM2203搭載機種)、YM2203搭載サウンドボード | 30% | | PC-98x1(YM2608搭載機種)、YM2608搭載サウンドボード | 25% | | PC-98x1(YMF288/YMF297搭載機種)、YMF288/YMF297搭載サウンドボード | 25% | | スピークボード | 30% | | アミューズメントサウンドボード(ASB-01) | 24% | | 音美ちゃん | 65%? | PC-8801-11はJP2の1-2ショートでPC-8001mkⅡSR相当(60%)、2-3ショートでPC-8801mkⅡSR相当(55%)の音量に切り替え可能。 なお、YMF288およびYMF297のSSG音源部からの出力は、FM音源部からの出力とまとめられてデジタル出力されており、音量比は固定(25%)となっている。 (ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2011/07/pc-98x1fm-fmssg.html(リンク切れ)より引用) **まとめ 以上をまとめると、購入すべきFM音源曲再生用機器は以下のようになる。 なお、いずれの環境でもドライバの関係からMS-DOS推奨である。 ZUNのFM音源曲の調整は、PC-9801-86を搭載したPC-9821Xa7(C4またはC8)にて行なわれたものと思われる。 (2010年5月、NHK BS『MAG・ネット』番組内の映像より) そのため、以下に示した機器ならば、下位互換である26K用の曲もほぼ問題なく聞けるものと思われる。 ただし、旧作製作時にZUNがPC-9821Xa7を使用していたとは限らず、当時使用していた機種が確定できない以上、 現時点で正確な推奨機器の決定はできない。 東方幻想郷および怪綺談には26K互換音源用のPMDについて、 ZUNがこれらの曲の調整をどの機器で行なったのかは現時点では不明であり、 上記同様に正確な推奨機器の決定はできない。 (単に86音源用のPMDを弄ってch数を減らしただけである場合は86音源が推奨となり、 別途26K互換音源で音色や音量等の調整がしてある場合は26K互換音源が推奨となる。) -ZUNが調整した音を完全な状態で聞きたい方    PC-9801-86を装着したPC -DACやアナログ回路によるわずかな音の違いは気にせず、ZUNが調整した音をほぼ完全な状態で聞きたい方    PC-9821の98MULTiおよびA-MATE、PC-98GS    PC-9801-73およびPC-9801-118を装着したPC    YM2608を搭載したサウンドボード(一部除く)を装着したPC    YMF288およびYMF297を内蔵音源として搭載したPC(一部機種除く)    YMF288およびYMF297を搭載したサウンドボードを装着したPC -原音への忠実さにはこだわらず、ZUNが調整した音にある程度近い音を聞きたい方 以下のものはSSG音源部の音量がPC-9801-86と異なる。    YM2608を内蔵音源として搭載したPC-8800シリーズ、PC-98DO+    PC-8801-23/24/25およびPC-88VA-12(サウンドボードⅡ)を装着したPC    スピークボード・ASB-01・音美ちゃん等を装着したPC 以下のものはFM音源部の出力が左右反転している。    PC-9821Nr150/S,Nw150,Nr233,Nr266,Nr300 ---- *FM音源曲の再生方法 ---- 曲ファイルの抽出方法については「[[東方Tools Wiki>https://wikiwiki.jp/thtools/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0]]」を参照すること。 // // 実機のROMイメージや、そこから抽出した各種ファイル等を使用する場合は、私的使用の範囲内に留めること。 // 著作権者の許諾なく配布・DL等するのは違法です。 // **PC-98実機およびエミュレーターでの再生方法 実機環境の構築等については、「[[NINE.HTM>http://j02.nobody.jp/index.html]]」の「PC-9800で東方旧作」の項に詳しい。 各ファイルの再生に必要なドライバは以下のようになっている。 -MDRV(MDRV2、演奏データの拡張子は.MDT)    東方靈異伝 -PMD(Professional Music Driver、演奏データの拡張子は.M、.M2、.M26、.M86)    東方封魔録、夢時空、幻想郷、怪綺談、「東方幻想懐古曲」にあるもの    東方書譜にて配布された「th98_00.m(夜の鳩山を飛ぶ)」 「MDRV」は「[[Vector>https://www.vector.co.jp/]]」からダウンロードできる「[[mdrv2 System>https://www.vector.co.jp/soft/dos/art/se018677.html]]」に含まれている。 PCの機種によりドライバが異なるので適宜選択すること。 再生するには「MDRV○○.COM」を常駐させて「MDP.EXE」で演奏する。 詳しくは同梱の「README.DOC」を参照すること。 「PMD」は「[[かぢゃぽんのお部屋>http://www5.airnet.ne.jp/kajapon/]]」からダウンロードできる「PMD98」に含まれている。 PCの機種や音源によりドライバが異なるので適宜選択すること。 再生するには「PMD○○.COM」を常駐させて「PMP.COM」で演奏する。 詳しくは同梱の「PMD.DOC」を参照すること。 ただし、エミュレーター上での再生においては、エミュレーターの選定や各種設定、必要なファイルの準備等を怠った場合、 原音の再現度が著しく下がる場合があるので注意。 **Windows上での再生方法 Windows上で再生するには以下のソフトを使用するとよい。 -[[hoot>http://dmpsoft.s17.xrea.com/]]    様々なハードウェアのサウンドをエミュレートするソフトウェア。    初期設定が非常に大変だが、開発には多くの人々が携わっており、音の再現度は非常に高い。    今の所Windows上で拡張子.MDTのファイルを再生できる唯一のソフト。 -[[FMPMD2000>http://c60.la.coocan.jp/]]    FM音源ドライバFMPおよびPMD98の曲を再生できるソフトウェア。    設定が簡単でありながら再現度も高く、「東方幻想懐古曲」においてZUNも推奨している。 以下にそれぞれのソフトでの最適な設定や注意点を簡単に示す。 インストール方法については各ソフトのreadmeを参照。 なお、いずれのソフトにおいても&bold(){YM2608のADPCMリズム音源を収録したWAVファイル6種}(16bit、55466Hz、モノラル推奨)を必ず用意すること。 これがない場合、&bold(){ドラムパートが無音あるいはSSGドラムのみによる演奏になる}ので注意。 入手するには、実機から直接録音するか、「[[東方Tools Wiki>https://wikiwiki.jp/thtools/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0]]」を参照すること。 // // 実機から直接抽出・録音したリズム音源を使用する場合は、私的使用の範囲内に留めること。 // 著作権者の許諾なく配布・DL等するのは違法です。 // ネット上で入手できるリズム音源の中には、この様な違法なものも多く存在するので注意。 // hootの場合は「hoot.exe」と同じディレクトリにこれらのファイルを置くだけでよい。 FMPMD2000の場合については後述。 -hoot &s(){hootは2011/05/15版よりコンパイラにMicrosoft Visual C++ 2005を使用しているため、} &s(){以下のランタイムライブラリをインストールする必要がある。}   &s(){「[[Microsoft Visual C++ 2005 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)>http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/details.aspx?familyid=200B2FD9-AE1A-4A14-984D-389C36F85647&displaylang=ja]]」(リンク切れ)}   &s(){「[[Microsoft Visual C++ 2005 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ ATL のセキュリティ更新プログラム>http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=14431]]」}   &s(){「[[Microsoft Visual C++ 2005 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ MFC のセキュリティ更新プログラム>http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=26347]]」} &s(){これらをインストールした後、さらにWindows Updateを実行し、アップデータをインストールする必要がある。} 近年のバージョンでは別途Microsoft Visual C++ 2005ランタイムライブラリをインストールしなくても大丈夫な模様。    1. 「hoot.ini」をメモ帳等で開き、[config]の「&bold(){sampling_rate=44100}」の行を「&bold(){sampling_rate=55466}」に書き換える。     また、「&bold(){lpf=1}」の行を「&bold(){lpf=0}」に書き換える。     さらに、タイトルの自動ソート機能をOFFにするため、「&bold(){;sort=1}」の行を「&bold(){sort=0}」(注:&bold(){コメントアウトのセミコロン(;)は外す}こと)に書き換える。    2. 「hoot.exe」と同じディレクトリに「pc98」というフォルダを作り、そこに曲ファイルと必要なドライバを格納したzipファイルを置く。     なお、hootで「MDRV98」を使用するには「mlp_hoot.com」、「PMD○○」を使用するには「PMD_98.COM」がそれぞれ必要である。     「mlp_hoot.com」は「[[DMP SOFT.>http://dmpsoft.s17.xrea.com/]]」→「hoot... - Sound Hardware Emulator」へと辿ったページからダウンロードできる「MDRV98もの(mlp_hoot.zip)」に含まれている。     「PMD_98.COM」は「[[黒羽製作所>http://kurohane.net/]]」→「hoot公式xmlメンテナンス」→「フリーソフト系ドライバ」へと辿ったページからダウンロードできる「PMD/PMDB2/PMD86/PMDPPZ(E)/PMDIBM/PX用ドライバ(pmd_98.zip)」に含まれている。    3. 「hoot.xml」をメモ帳等で開き、「<gamelist date="2005/02/13">」から「</gamelist>」の間の内容を適宜書き換える。 #region(close,「hoot.xml」の記述例) 「hoot.xml」の記述例 ><gamelist date="2005/02/13"> > <game> ;ここから始まる。 > <name>[PC-9821] 東方靈異伝 ~ Highly Responsive to Prayers (86) (Amusement Makers)</name> > ;曲目の小分類。一般的にゲームタイトルが使用される。自分で分かりやすいように付けてよい。 > <driver type="86">pc9821dos</driver> > ;「"音源の種別">ハードの種別」の形式。 > ;音源の種別を「86」とすると「PC-9801-86」をエミュレート、「opn」とすると「PC-9801-26K」をエミュレートする。 > ;なお、音源の種別を「opna」とすると「スピークボード」をエミュレートするが、 > ;PC-9801-86とはSSG音源部の音量が異なるので注意。 > ;ハードの種別は「pc98dos」でも可。 > ;本項ではZUNが2010年時点で所有していたPC-9821Xa7に基づき、ハードの種別は「pc9821dos」としている。 > ;(実機のXa7は初代Pentium+MS-DOS6.2という仕様で、hootの「pc9821dos」は80386+MS-DOS3.3のエミュレート、 > ; 同「pc98dos」は80286+MS-DOS3.3のエミュレートという違いはあるが、楽曲再生上大きな差異は無いものと思われる。) > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > ;「"曲目の中分類">曲目の大分類」の形式? 自分で分かりやすいように付けてよい。 > <options> ;以下オプションを記述。詳細はhootの「drivers.xml」(作成方法は「hoot.txt」に記載)を参照。この辺りは後述。 > <option name="clockmul" value="8"/> > <option name="opna_mix" value="384"/> > <option name="fm_mix" value="0"/> > <option name="ssg_mix" value="-18"/> > <option name="rhy_mix" value="0"/> > </options> > <romlist archive="TH01"> ;曲ファイルやドライバを格納したzipファイルの名前。忘れがちなので注意。 > ;以下「rom type="file"」ではzipファイルに格納されたファイルを記述。「rom type="shell"」では常駐するドライバとその設定を記述。 > <rom type="file" offset="-1">MDRV98.COM</rom> ;メイン・ドライバ名。offset値は-1で。 > <rom type="file" offset="-1">mlp_hoot.com</rom> ;メイン・ドライバ用のhootドライバ名。offset値は-1で。 > <rom type="file" offset="0x01">REIMU.MDT</rom> > ;ここからは曲ファイル名。offset値は任意に設定できるが、この後記述する曲名のtitle code値と一致させるように。 > <rom type="file" offset="0x02">ZIPANGU.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x03">ST0.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x04">ST1.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x05">ST2.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x06">ST3.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x07">ST4.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x08">ST5.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x09">POSITIVE.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x0a">LEGEND.MDT</rom> > ;16進数なので、「0x09」の次は「0x0a」になる。16進数が面倒なら、普通に10進数で「1,2,...,9,10,11,...」としてもよい。 > <rom type="file" offset="0x0b">KAMI.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x0c">KAMI2.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x0d">TENSI.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x0e">SYUGEN.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x0f">ALICE.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x10">IRIS.MDT</rom> > <rom type="shell" offset="0">MDRV98</rom> > ;常駐するメインの音源ドライバとそれに対するオプションを記述。詳細は各音源ドライバのマニュアルを参照。この辺りは後述。 > ;下手にオプションを設定するとhootが動作しなくなる恐れがあるため、よくわからない場合は必要最低限の記述だけにした方がよい。 > <rom type="shell" offset="0">mlp_hoot</rom> ;常駐するhootドライバとそれに対するオプションを記述。 > </romlist> > <titlelist> > <title code="0x01">A Sacred Lot</title> ;ここから曲名。title code値が先程の曲ファイル名のoffset値と対応する様に記述。 > <title code="0x02">風の神社</title> > <title code="0x03">永遠の巫女</title> > <title code="0x04">Highly Responsive to Prayers</title> > <title code="0x05">東方怪奇談</title> > <title code="0x06">Oriental Magician</title> > <title code="0x07">破邪の小太刀</title> > <title code="0x08">The Legend of KAGE</title> > <title code="0x09">The Positive and Negative</title> > <title code="0x0a">天使伝説</title> > <title code="0x0b">魔鏡(地獄)</title> > <title code="0x0c">魔鏡(魔界)</title> > <title code="0x0d">いざ、倒れ逝くその時まで</title> > <title code="0x0e">死なばもろとも</title> > <title code="0x0f">星幽剣士</title> > <title code="0x10">アイリス</title> > </titlelist> > </game> ;ここで一旦終わる。 > <game> ;再びここから始まる。 > <name>[PC-9821] 東方封魔録 ~ the Story of Eastern Wonderland (OPN) (Amusement Makers)</name> > <driver type="opn">pc9821dos</driver> ;音源の種別の「opn」は「PC-9801-26K」を表す。ハードの種別は「pc98dos」でも可。 > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > <options> > <option name="clockmul" value="8"/> > <option name="funcvect" value="0x7e"/> > <option name="opn_mix" value="384"/> > <option name="fm_mix" value="0"/> > <option name="ssg_mix" value="-14"/> > </options> > <romlist archive="TH02"> > <rom type="file" offset="-1">PMD.COM</rom> > <rom type="file" offset="-1">PMD_98.COM</rom> >中略 > <title code="0x00">----- [東方幻想郷 Special MIX] -----</title> > ;このようにラベルを入れたりもできる。形式は自由。title code値が曲名のものとかぶらない様に注意。 > <title code="0x39">幻想郷 ~ Lotus Land Story</title> > <title code="0x3a">Witching Dream</title> > <title code="0x3b">Selene's light</title> > <title code="0x3c">装飾戦 ~ Decoration Battle</title> > <title code="0x3d">Break the Sabbath</title> > <title code="0x3e">紅響曲 ~ Scarlet Phoneme</title> > <title code="0x3f">Bad Apple!!</title> > <title code="0x40">霊戦 ~ Perdition crisis</title> > <title code="0x41">アリスマエステラ</title> > <title code="0x42">少女綺想曲 ~ Capriccio</title> > <title code="0x43">星の器 ~ Casket of Star</title> > <title code="0x44">Lotus Love</title> > <title code="0x45">眠れる恐怖 ~ Sleeping Terror</title> > <title code="0x46">Dream Land</title> > <title code="0x47">幽夢 ~ Inanimate Dream</title> > <title code="0x48">禁じざるをえない遊戯</title> > <title code="0x49">メイド幻想 ~ Icemilk Magic</title> > <title code="0x4a">かわいい悪魔 ~ Innocence</title> > <title code="0x4b">Days</title> > <title code="0x4c">Peaceful</title> > <title code="0x4d">Arcadian Dream</title> > <title code="0x4e">幻想の住人</title> > <title code="0x4f">Lotus Road(未使用)</title> > <title code="0x50">Dreamy pilot(未使用)</title> > <title code="0x51">Incomplete Plot(未使用)</title> > <title code="0x52">Border Land(未使用)</title> > <title code="0x53">Magic Shop of Raspberry(未使用)</title> > <title code="0x54">Crescent Dream(未使用)</title> > </titlelist> > </game> ></gamelist> ;以上で全て終了。お疲れ様でした。 #endregion    以下はエミュレートする音源と常駐させるドライバ毎の記述例である。 #region(close,PC-9801-86でMDRVを使用) PC-9801-86でMDRVを使用 > <name>[PC-9821] 東方靈異伝 ~ Highly Responsive to Prayers (86) (Amusement Makers)</name> > <driver type="86">pc9821dos</driver> ;NEC PC-9821 series with PC-9801-86 + DOS3.30 > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > <options> > <option name="clockmul" value="8"/> ;CPUのクロック倍率。ベースクロックは2,457,600Hz。 > <option name="opna_mix" value="384"/> ;トータルの音量 > <option name="fm_mix" value="0"/> ;FM音源の音量 > <option name="ssg_mix" value="-18"/> ;SSG音源の音量(PC-9801-86相当) > ;音源チップや機器による個体差はあるが、実機と比べると-18では音量がやや小さく、-17だと逆に大き過ぎる傾向にある。 > ;したがって、本項ではPC-9801-86実機の音量に最も近いとされる-18を採用している。 > <option name="rhy_mix" value="0"/> ;リズム音源の音量 > </options> > <romlist archive="TH01"> > <rom type="file" offset="-1">MDRV98.COM</rom> ;音源ドライバMDRV > <rom type="file" offset="-1">mlp_hoot.com</rom> ;「MDRV98.COM」用hootドライバ >中略 > <rom type="shell" offset="0">MDRV98</rom> ;オプションは特に設定しなくても動く模様。設定は自己責任で。 > <rom type="shell" offset="0">mlp_hoot</rom> >以下略 ・MDRV98.COMのオプションについて 「演奏データのサイズ(Mnオプション)」は、東方靈異伝の場合6KBもあれば十分である。 「FM音源のアクセスウェイト数["loop $"使用](Wnオプション)」は1でよい。  例:MDRV98 -M6 -W1 なお、デフォルト設定で既に十分な領域は確保されており、アクセスウェイト数も自動で設定されるので、 敢えてオプションは設定しないのも一つの手である。 #endregion #region(close,PC-9801-26KでMDRVを使用) PC-9801-26KでMDRVを使用 > <name>[PC-9821] 東方靈異伝 ~ Highly Responsive to Prayers (OPN) (Amusement Makers)</name> > <driver type="opn">pc9821dos</driver> ;NEC PC-9821 series with PC-9801-26K + DOS3.30 > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > <options> > <option name="clockmul" value="8"/> ;CPUのクロック倍率。ベースクロックは2,457,600Hz。 > <option name="opn_mix" value="384"/> ;トータルの音量 > <option name="fm_mix" value="0"/> ;FM音源の音量 > <option name="ssg_mix" value="-14"/> ;SSG音源の音量(PC-9801-26K相当) > ;hootのOPN標準ドライバでは-13と設定されているが、 > ;本項ではPC-9801-26K実機の音量に最も近いとされる-14を採用している。 > </options> > <romlist archive="TH01"> > <rom type="file" offset="-1">MDRV98.COM</rom> ;音源ドライバ > <rom type="file" offset="-1">mlp_hoot.com</rom> ;「MDRV98.COM」用hootドライバ >中略 > <rom type="shell" offset="0">MDRV98</rom> ;オプションは特に設定しなくても動く模様。設定は自己責任で。 > <rom type="shell" offset="0">mlp_hoot</rom> >以下略 ・MDRV98.COMのオプションについて 「演奏データのサイズ(Mnオプション)」は、東方靈異伝の場合6KBもあれば十分である。 「FM音源のアクセスウェイト数["loop $"使用](Wnオプション)」は1でよい。  例:MDRV98 -M6 -W1 なお、デフォルト設定で既に十分な領域は確保されており、アクセスウェイト数も自動で設定されるので、 敢えてオプションは設定しないのも一つの手である。 #endregion #region(close,PC-9801-86でPMD86を使用) PC-9801-86でPMD86を使用 > <name>[PC-9821] 東方封魔録 ~ the Story of Eastern Wonderland (86) (Amusement Makers)</name> > <driver type="86">pc9821dos</driver> ;NEC PC-9821 series with PC-9801-86 + DOS3.30 > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > <options> > <option name="clockmul" value="8"/> ;CPUのクロック倍率。ベースクロックは2,457,600Hz。 > <option name="funcvect" value="0x7e"/> > ;「PMD_98.COM」はhootとのやりとりに標準とは異なる割り込み番号を使うため、「funcvect」の値は必ず「0x7e」に変更。 > <option name="opna_mix" value="384"/> ;トータルの音量 > <option name="fm_mix" value="0"/> ;FM音源の音量 > <option name="ssg_mix" value="-18"/> ;SSG音源の音量(PC-9801-86相当) > ;音源チップや機器による個体差はあるが、実機と比べると-18では音量がやや小さく、-17だと逆に大き過ぎる傾向にある。 > ;したがって、本項ではPC-9801-86実機の音量に最も近いとされる-18を採用している。 > <option name="rhy_mix" value="0"/> ;リズム音源の音量 > </options> > <romlist archive="TH02"> > <rom type="file" offset="-1">PMD86.COM</rom> ;音源ドライバ。PC-9801-86をエミュレートするので、「PMD86.COM」を使用。 > <rom type="file" offset="-1">PMD_98.COM</rom> ;「PMD86.COM」用hootドライバ >中略 > <rom type="shell" offset="0">PMD86 #</rom> > ;PMDのウイルスチェック機能によるバグを回避するため、オプションの一番先頭に必ず「#」を付けること。 > ;その他のオプションは特に設定しなくても動く模様。設定は自己責任で。 > <rom type="shell" offset="0">PMD_98</rom> >以下略 hootに標準で付属する「doujin.xml」の東方関連の記述ではスピークボード系用のPMDB2.COMを使用しているが、 本項ではZUNの所有する機器に合わせ、86ボード系用のPMD86.COMに変更している。 ・PMD86.COMのオプションについて 「演奏出来る曲データの最大サイズ(Mnオプション)」は、東方旧作の場合8KBもあれば十分である。 「音色データの最大サイズ(Vnオプション)」は演奏専用の場合0KBが推奨されているが、環境によってはhootがハングすることがある。 その場合は、Vnオプションの値を1~4KBの間で調整すると改善することがある。 同様に、「FM音源効果音データの最大サイズ(Enオプション)」の値も1~2KBの間で調整すると改善することがある。 他、/N-、/P、/K等のオプションはhootで東方旧作曲を再生する上では特に必要はない。  例:PMD86 # /M8 /V4 /E2 なお、デフォルト設定で既に十分な領域は確保されているので、敢えてオプションは設定しないのも一つの手である。 注:hootではPMDのもつウイルスチェック機能が上手く働かず無限ループに陥ってしまうため、   オプションの一番先頭に必ず「#」を付けてウイルスチェックを回避すること。 #endregion #region(close,PC-9801-26KでPMDを使用) PC-9801-26KでPMDを使用 > <name>[PC-9821] 東方封魔録 ~ the Story of Eastern Wonderland (OPN) (Amusement Makers)</name> > <driver type="opn">pc9821dos</driver> ;NEC PC-9821 series with PC-9801-26K + DOS3.30 > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > <options> > <option name="clockmul" value="8"/> ;CPUのクロック倍率。ベースクロックは2,457,600Hz。 > <option name="funcvect" value="0x7e"/> > ;「PMD_98.COM」はhootとのやりとりに標準とは異なる割り込み番号を使うため、「funcvect」の値は必ず「0x7e」に変更。 > <option name="opn_mix" value="384"/> ;トータルの音量 > <option name="fm_mix" value="0"/> ;FM音源の音量 > <option name="ssg_mix" value="-14"/> ;SSG音源の音量(PC-9801-26K相当) > ;hootのOPN標準ドライバでは-13と設定されているが、 > ;本項ではPC-9801-26K実機の音量に最も近いとされる-14を採用している。 > </options> > <romlist archive="TH02"> > <rom type="file" offset="-1">PMD.COM</rom> ;音源ドライバ。PC-9801-26Kをエミュレートするので、「PMD.COM」を使用。 > <rom type="file" offset="-1">PMD_98.COM</rom> ;「PMD.COM」用hootドライバ >中略 > <rom type="shell" offset="0">PMD #</rom> > ;PMDのウイルスチェック機能によるバグを回避するため、オプションの一番先頭に必ず「#」を付けること。 > ;その他のオプションは特に設定しなくても動く模様。設定は自己責任で。 > <rom type="shell" offset="0">PMD_98</rom> >以下略 ・PMD.COMのオプションについて 「演奏出来る曲データの最大サイズ(Mnオプション)」は、東方旧作の場合8KBもあれば十分である。 「音色データの最大サイズ(Vnオプション)」は演奏専用の場合0KBが推奨されているが、環境によってはhootがハングすることがある。 その場合は、Vnオプションの値を1~4KBの間で調整すると改善することがある。 同様に、「FM音源効果音データの最大サイズ(Enオプション)」の値も1~2KBの間で調整すると改善することがある。 他、/N、/P、/K等のオプションはhootで東方旧作曲を再生する上では特に必要はない。  例:PMD # /M8 /V4 /E2 なお、デフォルト設定で既に十分な領域は確保されているので、敢えてオプションは設定しないのも一つの手である。 注:hootではPMDのもつウイルスチェック機能が上手く働かず無限ループに陥ってしまうため、   オプションの一番先頭に必ず「#」を付けてウイルスチェックを回避すること。 #endregion    また、hootでは拡張子.MMDのMIDIを再生することも可能である(要MIDI音源)。    1. 「hoot.ini」をメモ帳等で開き、[config]の「&bold(){output_midi_device=??}」の値を適宜書き換える(個々の環境によって値が異なるので注意)。     「[[黒羽製作所>http://kurohane.net/]]」→「hoot公式xmlメンテナンス」→「hootの補足やトラブルシュートや豆知識」へと辿ったページも参照すると良い。 Windows Vista以降、MIDIマッパー機能が使用できなくなり(Windows8から完全に廃止)、 現状デフォルトMIDIデバイスが任意に設定できなくなっている。 現時点で最も簡単な方法は、「output_midi_device=0」(デフォルト)と記述し、 「CoolSoft MIDIMapper」で使用するMIDI音源(MIDIインターフェイス)をデフォルトとして設定することである。    2. 「hoot.exe」と同じディレクトリに「pc98」というフォルダを作り、そこに曲ファイルと必要なドライバを格納したzipファイルを置く。     必要なドライバは「MMD」である。(入手方法は「[[音源]]」のページの「[[PC-98実機およびエミュレーターでの再生方法>音源#id_070f4285]]」で解説)     また、hootで「MMD」を使用するには「MMP_HOOT.COM」が必要である。     「MMP_HOOT.COM」は「[[黒羽製作所>http://kurohane.net/]]」→「hoot公式xmlメンテナンス」→「フリーソフト系ドライバ」へと辿ったページからダウンロードできる「MMD.COM用ドライバ(mmp_hoot.zip)」に含まれている。    3. 「hoot.xml」をメモ帳等で開き、「<gamelist date="2005/02/13">」から「</gamelist>」の間の内容を適宜書き換える。    以下は「hoot.xml」の記述例である。 #region(close,SC-88ProでMMDを使用) SC-88ProでMMDを使用 > <name>[PC-9821] 東方封魔録 ~ the Story of Eastern Wonderland (SC-88Pro) (Amusement Makers)</name> > <driver type="beep">pc9821dos</driver> ;NEC PC-9821 series + DOS3.30 > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > <options> > <option name="clockmul" value="4"/> > ;CPUのクロック倍率。ベースクロックは2,457,600Hz。 > ;MMD.COMを使用する場合、4以外にすると動かない(注:現在は4以外でも大丈夫な模様)。 > <option name="midiout" value="1"/> ;MIDIモード(0:OFF、1:ON) > <option name="midiout_type" value="9"/> > ;MIDI音源のタイプ(1:MT-32 Emulation、2:MT-32、3:CM-64、4:SC-55、5:M1、6:GS、7:SC-88、8:GM、9:SC-88Pro) > <option name="wstimer" value="2"/> > ;「waveform synthesis update timer」の使用。演奏精度向上のためのオプションとのことだが、詳細不明。 > </options> > <romlist archive="TH02"> > <rom type="file" offset="-1">MMD.COM</rom> ;MIDIドライバ > <rom type="file" offset="-1">MMP_HOOT.COM</rom> ;hootで「MMD.COM」を使用するためのドライバ >中略 > <rom type="shell" offset="0">MMD</rom> ;オプションは特に設定しなくても動く模様。設定は自己責任で。 > <rom type="shell" offset="0">MMP_HOOT</rom> >以下略 ・MMD.COMのオプションについて 「演奏出来る曲データの最大サイズ(Mnオプション)」は、東方封魔録の場合11KBもあれば十分である。 他、/K、/D等のオプションはhootで東方封魔録のMMDを再生する上では特に必要はない。  例:MMD /M11 なお、デフォルト設定で既に十分な領域は確保されているので、敢えてオプションは設定しないのも一つの手である。 #endregion    なお、&s(){hootでMIDIを演奏するとモタりがあるため、}MMDファイルをRCP・MIDファイルに変換(やり方は「[[音源]]」のページの「[[Windows上での再生方法>音源#id_e7fb367c]]」で解説)して、各種シーケンサで再生した方が良いものと思われる。 近年のバージョンのhootでは再生時のモタりもほとんど見られず、ほぼ問題無く再生できる模様。    また、東方幻想懐古曲と旧作体験版に収録されている曲に限られるが、hootのセットアップを自動で実行するインストーラも公開されている。 本項での解説とは設定が異なる部分があるので、お好みの設定を使用して下さい。    「[[hoot自動 PMD・MIDIセットアップ2017-12-05 Ver0.7>https://coolier.net/th_up4/index.php?andor=and&sword=d7fa63c92d742e525eb3db6eb4086bba&mode=ret]]」 -FMPMD2000    1. 「[[C60のページ>http://c60.la.coocan.jp/]]」から「FMPMD2000」の本体と、「WinFMP.dll」および「PMDWin.dll」をダウンロードする。    2. 「WinFMP.dll」および「PMDWin.dll」を「FMPMD.exe」と同じディレクトリに置く。    3. メインウィンドウのチェックボックスで、「SSG+RHY」のみにチェックし、その他は外す。    4. 「ファイル(F)」>「環境設定」の「発音(1)」タブで、「FMを55kHzで合成する」にチェックする。     また、「ディレクトリ」タブで、「リズム音源 wave ディレクトリ」を指定する。    その他の項目はマシンパワーや好みに応じてどうぞ。 ---- *TIPS ---- -東方靈異伝の「死なばもろとも」には、「SYUGEN.MDT」と「SHUGEN.MDT」の2つが存在するが、ゲーム中で参照されているのは「SYUGEN.MDT」のみである。なお、両者ともバイナリは一致している。 -東方靈異伝の「永遠の巫女」には、「ST0.MDT」と「ST6.MDT」の2つが存在するが、ゲーム中では前者は1~4面およびミュージックテスト、後者は地獄16~19面にて参照されている。なお、両者ともバイナリは一致している。 -東方靈異伝の「魔鏡」には、「KAMI.MDT」と「KAMI2.MDT」の2つが存在するが、ゲーム中では前者はKikuri戦およびミュージックテスト、後者はElis戦にて参照されおり、それぞれキーが異なる別アレンジとなっている。 -東方靈異伝の「風の神社(ZIPANGU.MDT)」はミュージックテストには収録されているものの、ゲーム本編では未使用であり、東方怪綺談のミュージックルームにも収録されていない。 -東方幻想郷体験版で使用されている「Bad Apple!!」は、製品版のものとはキーが異なる別アレンジとなっている。特に26KバージョンはSSG音源部分の違いが顕著である。 -東方怪綺談のミュージックルームには、過去作の曲が未使用曲も含め収録されているが、東方靈異伝の全曲と東方封魔録の曲の一部(曲名の後に「(Remix)」とついたもの)はアレンジ版となっており、過去作で使用された原曲とは異なる。 -東方旧作においては、FM音源の内1ch分(6ch目)をゲーム中のFM音源効果音用として専有している(一部を除く)。「幺樂団の歴史」においてはこのチャンネルもBGM用に開放しているため、ゲーム内で使用された原曲に較べて音が豪華になっているものがある。 ---- スレでアップされたFM音源関連のファイル一覧 #region(close,全て表示) >-スレ内784氏のYM2608リズム音源”風”+SSGドラム”風” >784 :名前が無い程度の能力:2009/05/23(土) 20:51:45 ID:kOi1whlo0 >YM2608リズム音源”風”+SSGドラム”風” >東方旧作ドラムの間に合わせにでもどうぞ >ただしクオリティは今までの中で一番低い > >Sc_3608(削除済み) >パスはzun > >-スレ内800氏の試作版 >800 :名前が無い程度の能力:2009/05/24(日) 19:31:32 ID:BCQZ7FD20 >エミュレータなど併用してFM音源再現のSF試作品を作ってみました >H_77387(削除済み) >Pass:zun >音色はこれから随時増やしていく予定です > >-スレ内811氏の東方旧作の音色定義ファイル >811 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2009/05/25(月) 22:44:47 ID:ImFl5klM0 >東方旧作の音色定義ファイル(MML)を作ってみました > >File_24150.txt(削除済み) >zun > >抜けているものがあったらレスください > >-スレ内914氏の東方旧作の音色定義ファイル修正版 >914 :811:2009/07/03(金) 18:23:19 ID:jQJZM.uQ0 >今さらですが旧作音色データの修正版を上げました > >File_26377.txt(注:現在は594296.txt) >zun > >古いのは削除します #endregion ---- - PC-98関連で加筆修正。不確定情報等はコメントアウトしてあるので、上部の「編集」メニューから確認して下さい -- 名無しさん (2011-08-12 23:01:34) - 個人的な感想だが、86ボードとA-MATE系の内蔵YM2608にはほとんど違いはないが(若干違うと言えば違う)、CanBeやnote機だとYM2608に比べて音色が軽いというか薄いというか感じがする。ただ、聞き比べしないとわからないレベルなので気にしない人は気にしないかも。でもやっぱり違う。また26(K)ボードはノイズがひどい事で有名らしいので(実際酷かった)26互換音源の方が良い。(SS-10とか色々) あとWave StarというFM音源ボードはデフォルトで音量設定が86ボードと違うらしいので、多少聞くのに難があるとか。以上参考まで。 -- 名無しさん (2013-03-31 04:33:48) - 下手に実機に手を出すよりも、今ならGIMIC辺りを弄った方がいいかもしれんね、とも思う -- 名無しさん (2013-04-07 22:34:32) - MDRVはPC-8801のC-DOS上で演奏可能 -- 名無しさん (2013-05-01 21:58:02) - DACの違いといっても86ボード・A-MATE系音源ともDACはY3016だったような?(DACが明らかに違うのは86PCMの方) 後段のアンプ等アナログ回路の違いのような気が?内蔵音源はパターンの引き回しも長いし。↑は旧CDOSじゃなくてCDOSIIね -- foo_bar (2013-06-29 05:25:34) - YM3016のことか -- 名無しさん (2013-07-02 15:23:20) - 同人ハードのg.i.m.i.cって、神主がデジゲー博で展示して居たよね。ttp://twitpic.com/dlk138 ttp://livedoor.blogimg.jp/tohomemory/imgs/5/5/55600ab3.jpg -- 名無しさん (2014-06-29 03:11:24) - hoot関連およびリンクの一部修正 -- 名無しさん (2016-01-03 13:49:43) - 通りすがりですが、iOS端末だとs98playerというアプリで東方旧作のPMD音源が持ち運びできるですます(Windowsで再生するときと同じく6つのリズム音源必須だが -- 名無しさん (2016-03-21 21:49:47) - 26Kボードはコンデンサ2個を対向で繋いでるところが原因 -- 名無しさん (2016-07-22 17:33:04) - アンドロイド用のDroidsound-EっていうソフトでPMD/MXDRV/adplug/s98できた一応ドラムのおとも置き換えできた。 -- 名無しさん (2016-11-27 14:38:34) - ↑間違えたアンドロイド用のDroidsound-EっていうソフトでPMD/MXDRV/adplug/s98再生できた。一応ドラムもなるし置き換えもできた。 -- 名無しさん (2016-11-27 14:40:18) - hootのセットアップについて追記しました。 -- 名無しさん (2017-12-27 06:09:19) - hoot周りの修正、TIPSの追加、リンク他細部の修正を行ないました -- 名無しさん (2021-06-28 02:19:22) - ハチプロの「SC-88互換機能」使用説に基づき、hootのMMD関連を一部修正 -- 名無しさん (2021-11-10 13:16:23) - hoot関連を中心に色々追記 -- 名無しさん (2021-11-24 22:54:42) - 靈異伝のS98上げといたで  https://ux.getuploader.com/fartaa/download/1 -- ふぁるた (2022-09-13 13:04:17) - hootのxmlは書かなくてもいいんじゃないですかね? -- 名無しさん (2023-02-24 16:38:59) - ↑途中送信失礼。すでにdoujin.xmlの中に旧作のが入っていたので。ただファイル名を特定のにしないとダメっぽいのでdoujin.xmlをメモ帳とかで開いて確認しないとですけど -- 名無しさん (2023-02-24 16:41:07) - doujin.xmlの内容でも別に良いんですけども、driver typeがopna(スピークボード相当)でSSG音量が86ボードと異なっている等、ZUN氏が想定したと思われる実機の再生環境と微妙に異なるのが気になったので、自分なりに色々と試行錯誤した結果の備忘録も兼ねて残している次第です。必要であれば削除・修正してもらっても構いません。 -- 名無しさん (2023-02-24 21:33:16) #comment ----
&sizex(5){&color(red){※書き換える際は必ず変更点をコメント欄に記述してください}} ---- *目次 ---- #contents >※FM音源以外の音源(PCM音源)の詳細については「[[音源]]」のページを参照して下さい。 ---- *ZUNのFM音源曲再生用機器購入のガイドライン ---- ZUNが指定するFM音源は以下のようになっている。 -PC-9801-86互換のFM音源    東方靈異伝、封魔録、夢時空、「東方幻想懐古曲」にあるもの 東方書譜にて配布された「th98_00.m(夜の鳩山を飛ぶ)」について、 特に音源の指定はされていないが、こちらに含まれるものと思われる。 -PC-9801-86またはPC-9801-26K互換のFM音源    東方幻想郷、怪綺談 しかしながら、現時点でこれらのFM音源を搭載するほぼすべての機器が幻想入り(廃盤)しているため、入手するには中古品を探すしかない。 リサイクルショップを丹念に廻ったり、ネット・オークションで落札する等の入手方法があるが、いずれも何らかのリスクが伴う。 そこそこ高い買い物なので、最終的には自分で調べて決めるべきである。 **FM音源チップについて ZUNのFM音源曲の再生に推奨されている、PC-9801-86およびPC-9801-26K互換のFM音源に搭載される、YAMAHA製FM音源LSIについての解説。 なお、これらのFM音源チップを搭載した全てのPCや、サードパーティ製のサウンドボードまで紹介することは到底不可能なので、ある程度省略している。 -YM2203 (OPN)    製品名は「FM Operator Type-N(略称:OPN)」。    3chの4オペレータFM音源、3chのSSG音源を搭載。出力はモノラル。    PC-8801-11、PC-9801-26/26Kおよびこれらの互換サウンドボードに搭載されている他、以下のPCの内蔵FM音源チップとして使用されている。     - NEC PC-6001mkⅡSR、PC-6601SR、PC-8001mkⅡSR、PC-8801mkⅡSR,TR,FR,MR、          PC-8801MH,FH,FE,FE2、PC-88VA、PC-98DO、          PC-9801UV,UX,CV,EX,DX,DS,DA,UF,UR,CS,FA,FX,FS,USの各機種     - Fujitsu FM-77L2およびFM77AVの各機種     - SHARP MZ-2500およびMZ-2861の各機種 // // EPSON PC-286U,US,UX,C,VJ、PC-386M,GE,GS,P、PC-486/586の各機種は、YM2203互換のYMF264を搭載しているものと思われる。 //    DACは専用品であり、同社のYM3014 (DAC-SS)を使用する。 -YM2608 (OPNA)    製品名は「FM Operator Type-NA(略称:OPNA)」。    YM2203の上位互換品。    FM音源は3chから6chに増え、さらにADPCM音源やリズム音源が追加された。    新機能としてLFO機能(位相および振幅変調)を実装し、ビブラート・トレモロ・ワウが可能になった。    また、出力制御(LおよびRの各on/off)によりパン(左・中央・右(および無音)の3(4)段階)も可能になった(SSG音源を除く)。    6chの4オペレータFM音源、3chのSSG音源、1chのADPCM音源、6種類のADPCM波形を同時発音可能なリズム音源を搭載。出力はステレオ。    PC-8801-23/24/25およびPC-88VA-12(サウンドボードⅡ)、PC-9801-73/76、PC-9801-86およびこれらの互換サウンドボード(スピークボード等が有名である)に搭載されている。    他、以下のPCの内蔵FM音源チップとして使用されている。     - NEC PC-8801FA,MA,MA2,MC、PC-88VA2,VA3、PC-98DO+,GS、          PC-9821初代,Ce,Ce2,Cs2(98MULTi)、          PC-9821Ae,As,Ap,Af,As2,Ap2,An,As3,Ap3(98MATE A、通称「A-MATE」)の各機種    DACは専用品であり、同社のYM3016 (DAC-GS)を使用する。 // // PC-9800シリーズ用Windows 9xにおいては、PC-9801-73/86のPCM音源もサポートされているものの、PIO転送時の負荷が大きいので音飛びすることがある。 // -YMF288 (OPN3-L)    YM2608の生産終了に伴い使われるようになったYM2608の下位互換品。    チップの小型化や省電力化を実現したが、機能的にはADPCM音源やI/Oポート、CSM(複合正弦波合成、音声合成)モードの削除等大幅に低下した。 // // 「CSMモード」とは、YM2203およびYM2608に搭載された機能の一つで、FM音源の内1chで使用する4つのオペレータ(op)に対して個別に再生周波数を設定でき、 // さらにTimer-Aによる一括キーオンにより、複数の再生周波数の異なる波形を合成できる機能である。 // この機能により、人の声等の複雑な波形を(ある程度)再現することが可能となる。 // また、これに似た機能として「効果音モード」というものが存在し、原理的には「CSM音声合成モード」と同様だが、 // こちらはTimer-Aによる一括キーオンを行なわず、各op毎に異なるタイミングで発音できる。 // この機能により、1chで最大4音分(ただし、1音につき1opしか使用できない)の同時発音が可能となる。 // なお、以上の2つのモードは共にFM音源の3ch目を使用するため同時使用は不可能で、どちらか一方のモードしか使用できない。 //    6chの4オペレータFM音源、3chのSSG音源、6種類のADPCM波形を同時発音可能なリズム音源を搭載。出力はSSG音源以外はステレオ。    各種86音源互換サウンドボードに搭載されている他、以下のPCの内蔵FM音源チップとして使用されている。     - NEC PC-9821Cb,Cx,Cf,Cb2,Cx2,Na7,Nxの各機種    また、YMF288に加えて、拡張FM音源およびWSS-PCM音源としてYMF701 (OPL3-SA)やYMF715 (OPL3-SA3)を追加搭載したものもあり、以下のPCの内蔵FM音源チップとして使用されている。 YMF701/715搭載の区分は、一部推測によるものを含む。 なお、旧作曲の再現においてはYMF288のみを使用するため、どちらのチップ搭載でも問題ない。     - NEC PC-9821Cu10,Ct16,Cu13,Cu16,Ct20,Cu13T,C200,Nr15,Nr150/X,Nr166の各機種(YMF701)     - NEC PC-9821C166,C233,Nr150/S,Nw150,Nr233,Nr266,Nr300の各機種(YMF715)    ただし、Nr150/S,Nw150,Nr233,Nr266,Nr300の各機種は、FM音源の音声出力が左右反転しているので注意。 左右反転の件については以下のページを参照。 ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2009/05/pc-9821nw150fm.html(リンク切れ) ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2009/05/nwnrfm2.html(リンク切れ) ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2009/06/nwnrfm3.html(リンク切れ) ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2010/11/nwnrfm4.html(リンク切れ) ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2013/02/nwnrfm.html(リンク切れ)    DACは汎用品でよい(例:YAMAHA YAC513、ROHM BU9480F)。 -YMF297    YMF288の機能に、拡張FM音源(Sound Blaster互換)としてYMF262 (OPL3)の機能を融合したFM音源チップ。    標準FM音源(86音源)との互換を保ちながら、Windowsで必要となる拡張FM音源の機能を付けたものである。    標準FM音源としては、6chの4オペレータFM音源、3chのSSG音源、6種類のADPCM波形を同時発音可能なリズム音源を搭載。    拡張FM音源としては、12ch(4opFM 6ch+2opFM 6ch)または18ch(2opFM 18ch)の2/4オペレータFM音源を搭載。    また、2オペレータFM音源の内3ch分をリズム音源5ch分として利用でき、その際は14ch(4opFM 6ch+2opFM 3ch+リズム 5ch)または20ch(2opFM 15ch+リズム 5ch)となる。    いずれも出力はSSG音源以外はステレオ。    PC-9801-118およびこれらの互換サウンドボードに搭載されている他、以下のPCの内蔵FM音源チップとして使用されている。     - NEC PC-9821Cb3,Cx3,Cb10,Cx13,Cr13,Na9,Na12,Na13,Na15の各機種    DACは汎用品でよい(例:NEC μPD6379)。 **FM音源サウンドボードについて ZUNのFM音源曲の再生に推奨されるPC-9801-86またはPC-9801-26K互換のNEC純正FM音源サウンドボードについての解説。 -PC-8801-11(サウンドボード)    NEC純正のPC-8800シリーズ用の拡張ボードの一つで、PC-8801mkⅡSR相当の機能をもつ。    FM音源チップとしてYM2203を搭載する。 -PC-9801-26/26KおよびPC-9801U-03    NEC純正のPC-9800シリーズ用の拡張ボードの一つで、PC-8801mkⅡSR相当の機能をもつ。    FM音源チップとしてYM2203を搭載する。    なお、これらの違いは、PC-9801-26がIntel 8086 CPU搭載機種対応、PC-9801-26KがIntel 80286 CPU搭載機種対応、PC-9801U-03がPC-9801U2専用で、音源の機能自体に差はない。 PC-9801-26/26Kは回路設計に問題があり、 FM音源部のオペレータより発振されるサイン波の波形が歪んでいるので注意。 (ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2012/10/pc-9801-26-pc-9801-26k.html(リンク切れ)より引用) -PC-8801-23/24/25およびPC-88VA-12(サウンドボードⅡ)    NEC純正のPC-8800シリーズ用の拡張ボードの一つ。    FM音源チップとしてYM2608を搭載する。    なお、これらの違いは、PC-8801-24がPC-8801FH,MH専用、PC-8801-25がPC-8801FE,FE2専用、PC-88VA-12がPC-88VA専用、PC-8801-23が上記以外のPC-8800シリーズ対応で、音源の機能自体に差はない。     -PC-9801-73/76    NEC純正のPC-9800シリーズ用の拡張ボードの一つで、PC-98GS相当の機能をもつ。    また、YM2608の音源機能の他に、独自のリニアPCM音源も搭載されている。    (PC-9801-86のPCM音源とは初期化方法の違いなどから完全互換ではない。また、PC-9801-118のPCM音源との互換性もない。)    FM音源チップとしてYM2608を搭載する。    なお、PC-9801-76はPC-9801-73の機能にさらにPC-9801-72(ビデオボード)の機能を追加したものである。 -PC-9801-86    NEC純正のPC-9800シリーズ用の拡張ボードの一つで、初代PC-9821相当の機能をもつ。PC-9801-26Kの上位互換品。    PC-9801-73の廉価版であり、DSPやADPCM用のバッファメモリ、ミキサー回路の一部等を省略して価格を下げた。    これに伴いADPCM音源が使用できなくなったが、代わりに独自のPCM音源(通称:86PCM)が採用されている。    (PC-9801-73のPCM音源とは初期化方法の違いなどから完全互換ではない。また、PC-9801-118のPCM音源との互換性もない。)    FM音源チップとしてYM2608を搭載する。 -PC-9801-118    NEC純正のPC-9800シリーズ用の拡張ボードの一つで、PC-9821Cx3相当の機能をもつ。    PC-9801-86の下位互換品であり、86PCMに替わり新たにWindows Sound System互換のPCM音源(通称:WSS-PCM)が採用されている。(PC-9801-73/86のPCM音源との互換性はない。)    Plug and Play(PnP)対応を謳っていたが、機種毎にジャンパを設定しなければならなかったり、    DOSでFM音源を使用する場合は非PnPモードにしなければならない等、PnPの概念とは程遠いものとなっている。    なお、本ボードはWindowsでの使用を前提として開発されたものであり、DOSでの使用はサポート対象外であった。    FM音源チップとしてYMF297を搭載する。 また、NEC純正品以外にも、サードパーティから非常に多くの種類のFM音源サウンドボードが発売されている。 以下でその極一部を紹介する。 -スピークボード    アイドルジャパン(後にエム・エス・アイ、アルファジャパン)から発売されたPC-98用サウンドボード。    PC-98用サウンドボードとしては初めてYM2608を搭載したとされ、    PC-9801-86発売までは、実質PC-9801-26Kの上位互換品として扱われていた。    ADPCM用のバッファメモリを搭載しており、ADPCMが使用できた。    SSG音源の音量はPC-9801-26K相当である。 -アミューズメント サウンドボード(ASB-01)    エスアイエス・プランニングから発売されたYM2608搭載サウンドボード。    PC-9801-86とはPCM音源の仕様が異なるため完全な互換性はない。    唯一ジョイスティックポートが2個あるYM2608搭載サウンドボードとして有名である。    SSG音源の音量はPC-9801-86よりわずかに小さい。 PC-9801-86互換のFM音源では、下位互換であるPC-9801-26K用の曲を&bold(){ほぼ}完全な状態で聴くことが可能。 厳密に言えば、FM音源部のオペレータから出力されるサイン波の歪みの有無による出音の違いや、 機種によるFM音源部とSSG音源部の音量比の違い等があり、完全互換ではない。 逆に、PC-9801-26K互換のFM音源でPC-9801-86用の曲を再生した場合、FM音源の4~6chおよびパンが無効になったり、 リズム音源のADPCM波形が存在しないことにより、リズム音がSSG音源によるもののみになって音が貧弱になったりする等、非常に残念なことになるので注意。 **同人ハードウェアFM音源 NEC純正品やサードパーティーによるメーカー製品以外のハードウェアFM音源として、同人サークルにより作成されるものがある。 過去には、MAD FACTORYのYM2608&YM3438(OPN2C)搭載PC-98用サウンドボード「音美ちゃん」(同サークルは他に「ちびおと」や「智音ちゃん」等も製作している)、 また、同人ものではないが、変わり種として来栖川電工のPCI版FMサウンドカード「ROMEO」(YMF288搭載)というものがあった。 現在は、G.I.M.I.C Projectの音源モジュール「[[G.I.M.I.C>https://gimic.jp/]]」、 Project RE:birthの音源モジュール「[[RE:birth>https://ym2203.com/rebirth/]]」、 Cバス音源ボードをそのまま使用できるブリッジ拡張ボックス「[[C86BOX>http://c86box.com/index.html]]」等が頒布されている。 しかしながら、同人サークルによるものは基本的に少数生産であるために高価格であったり、イベントでの限定頒布等で入手性に難があることもある。 また、短期間で頒布終了となったり、サポートが受けられなくなる可能性があるため、入手する際はその点に十分留意しておくこと。 **SSG音源部の音量差について YM2203およびYM2608では、SSG音源部からの出力がアナログであるために、デジタル出力である他の音源部とは別途ミキシングする必要があり、機器ごとにSSG音源部の音量バランスが異なる原因となっている。 FM音源部の音量を100%とした場合の相対的な比率で表すと、凡そ以下の表のようになる。 | PC-8001mkⅡSR、PC-8801-11(JP2:1-2) | 60% | | PC-8801(YM2203搭載機種)、PC-8801-11(JP2:2-3) | 55% | | PC-8801(YM2608搭載機種) | 50% | | PC-8801-23 | 58% | | PC-88VA,VA2,VA3 | 55% | | PC-88VA-12 | 125%? | | PC-98DO+ | 50% | | PC-9801(YM2203搭載機種)、YM2203搭載サウンドボード | 30% | | PC-98x1(YM2608搭載機種)、YM2608搭載サウンドボード | 25% | | PC-98x1(YMF288/YMF297搭載機種)、YMF288/YMF297搭載サウンドボード | 25% | | スピークボード | 30% | | アミューズメントサウンドボード(ASB-01) | 24% | | 音美ちゃん | 65%? | PC-8801-11はJP2の1-2ショートでPC-8001mkⅡSR相当(60%)、2-3ショートでPC-8801mkⅡSR相当(55%)の音量に切り替え可能。 なお、YMF288およびYMF297のSSG音源部からの出力は、FM音源部からの出力とまとめられてデジタル出力されており、音量比は固定(25%)となっている。 (ttp://pc-9821nr300.blogspot.jp/2011/07/pc-98x1fm-fmssg.html(リンク切れ)より引用) **まとめ 以上をまとめると、購入すべきFM音源曲再生用機器は以下のようになる。 なお、いずれの環境でもドライバの関係からMS-DOS推奨である。 ZUNのFM音源曲の調整は、PC-9801-86を搭載したPC-9821Xa7(C4またはC8)にて行なわれたものと思われる。 (2010年5月、NHK BS『MAG・ネット』番組内の映像より) そのため、以下に示した機器ならば、下位互換である26K用の曲もほぼ問題なく聞けるものと思われる。 ただし、旧作製作時にZUNがPC-9821Xa7を使用していたとは限らず、当時使用していた機種が確定できない以上、 現時点で正確な推奨機器の決定はできない。 東方幻想郷および怪綺談には26K互換音源用のPMDについて、 ZUNがこれらの曲の調整をどの機器で行なったのかは現時点では不明であり、 上記同様に正確な推奨機器の決定はできない。 (単に86音源用のPMDを弄ってch数を減らしただけである場合は86音源が推奨となり、 別途26K互換音源で音色や音量等の調整がしてある場合は26K互換音源が推奨となる。) -ZUNが調整した音を完全な状態で聞きたい方    PC-9801-86を装着したPC -DACやアナログ回路によるわずかな音の違いは気にせず、ZUNが調整した音をほぼ完全な状態で聞きたい方    PC-9821の98MULTiおよびA-MATE、PC-98GS    PC-9801-73およびPC-9801-118を装着したPC    YM2608を搭載したサウンドボード(一部除く)を装着したPC    YMF288およびYMF297を内蔵音源として搭載したPC(一部機種除く)    YMF288およびYMF297を搭載したサウンドボードを装着したPC -原音への忠実さにはこだわらず、ZUNが調整した音にある程度近い音を聞きたい方 以下のものはSSG音源部の音量がPC-9801-86と異なる。    YM2608を内蔵音源として搭載したPC-8800シリーズ、PC-98DO+    PC-8801-23/24/25およびPC-88VA-12(サウンドボードⅡ)を装着したPC    スピークボード・ASB-01・音美ちゃん等を装着したPC 以下のものはFM音源部の出力が左右反転している。    PC-9821Nr150/S,Nw150,Nr233,Nr266,Nr300 ---- *FM音源曲の再生方法 ---- 曲ファイルの抽出方法については「[[東方Tools Wiki>https://wikiwiki.jp/thtools/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0]]」を参照すること。 // // 実機のROMイメージや、そこから抽出した各種ファイル等を使用する場合は、私的使用の範囲内に留めること。 // 著作権者の許諾なく配布・DL等するのは違法です。 // **PC-98実機およびエミュレーターでの再生方法 実機環境の構築等については、「[[NINE.HTM>http://j02.nobody.jp/index.html]]」の「PC-9800で東方旧作」の項に詳しい。 各ファイルの再生に必要なドライバは以下のようになっている。 -MDRV(MDRV2、演奏データの拡張子は.MDT)    東方靈異伝 -PMD(Professional Music Driver、演奏データの拡張子は.M、.M2、.M26、.M86)    東方封魔録、夢時空、幻想郷、怪綺談、「東方幻想懐古曲」にあるもの    東方書譜にて配布された「th98_00.m(夜の鳩山を飛ぶ)」 「MDRV」は「[[Vector>https://www.vector.co.jp/]]」からダウンロードできる「[[mdrv2 System>https://www.vector.co.jp/soft/dos/art/se018677.html]]」に含まれている。 PCの機種によりドライバが異なるので適宜選択すること。 再生するには「MDRV○○.COM」を常駐させて「MDP.EXE」で演奏する。 詳しくは同梱の「README.DOC」を参照すること。 「PMD」は「[[かぢゃぽんのお部屋>http://www5.airnet.ne.jp/kajapon/]]」からダウンロードできる「PMD98」に含まれている。 PCの機種や音源によりドライバが異なるので適宜選択すること。 再生するには「PMD○○.COM」を常駐させて「PMP.COM」で演奏する。 詳しくは同梱の「PMD.DOC」を参照すること。 ただし、エミュレーター上での再生においては、エミュレーターの選定や各種設定、必要なファイルの準備等を怠った場合、 原音の再現度が著しく下がる場合があるので注意。 **Windows上での再生方法 Windows上で再生するには以下のソフトを使用するとよい。 -[[hoot>http://dmpsoft.s17.xrea.com/]]    様々なハードウェアのサウンドをエミュレートするソフトウェア。    初期設定が非常に大変だが、開発には多くの人々が携わっており、音の再現度は非常に高い。    今の所Windows上で拡張子.MDTのファイルを再生できる唯一のソフト。 -[[FMPMD2000>http://c60.la.coocan.jp/]]    FM音源ドライバFMPおよびPMD98の曲を再生できるソフトウェア。    設定が簡単でありながら再現度も高く、「東方幻想懐古曲」においてZUNも推奨している。 以下にそれぞれのソフトでの最適な設定や注意点を簡単に示す。 インストール方法については各ソフトのreadmeを参照。 なお、いずれのソフトにおいても&bold(){YM2608のADPCMリズム音源を収録したWAVファイル6種}(16bit、55466Hz、モノラル推奨)を必ず用意すること。 これがない場合、&bold(){ドラムパートが無音あるいはSSGドラムのみによる演奏になる}ので注意。 入手するには、実機から直接録音するか、「[[東方Tools Wiki>https://wikiwiki.jp/thtools/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0]]」を参照すること。 // // 実機から直接抽出・録音したリズム音源を使用する場合は、私的使用の範囲内に留めること。 // 著作権者の許諾なく配布・DL等するのは違法です。 // ネット上で入手できるリズム音源の中には、この様な違法なものも多く存在するので注意。 // hootの場合は「hoot.exe」と同じディレクトリにこれらのファイルを置くだけでよい。 FMPMD2000の場合については後述。 -hoot &s(){hootは2011/05/15版よりコンパイラにMicrosoft Visual C++ 2005を使用しているため、} &s(){以下のランタイムライブラリをインストールする必要がある。}   &s(){「[[Microsoft Visual C++ 2005 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)>http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/details.aspx?familyid=200B2FD9-AE1A-4A14-984D-389C36F85647&displaylang=ja]]」(リンク切れ)}   &s(){「[[Microsoft Visual C++ 2005 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ ATL のセキュリティ更新プログラム>http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=14431]]」}   &s(){「[[Microsoft Visual C++ 2005 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ MFC のセキュリティ更新プログラム>http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=26347]]」} &s(){これらをインストールした後、さらにWindows Updateを実行し、アップデータをインストールする必要がある。} 近年のバージョンでは別途Microsoft Visual C++ 2005ランタイムライブラリをインストールしなくても大丈夫な模様。    1. 「hoot.ini」をメモ帳等で開き、[config]の「&bold(){sampling_rate=44100}」の行を「&bold(){sampling_rate=55466}」に書き換える。     また、「&bold(){lpf=1}」の行を「&bold(){lpf=0}」に書き換える。     さらに、タイトルの自動ソート機能をOFFにするため、「&bold(){;sort=1}」の行を「&bold(){sort=0}」(注:&bold(){コメントアウトのセミコロン(;)は外す}こと)に書き換える。    2. 「hoot.exe」と同じディレクトリに「pc98」というフォルダを作り、そこに曲ファイルと必要なドライバを格納したzipファイルを置く。     なお、hootで「MDRV98」を使用するには「mlp_hoot.com」、「PMD○○」を使用するには「PMD_98.COM」がそれぞれ必要である。     「mlp_hoot.com」は「[[DMP SOFT.>http://dmpsoft.s17.xrea.com/]]」→「hoot... - Sound Hardware Emulator」へと辿ったページからダウンロードできる「MDRV98もの(mlp_hoot.zip)」に含まれている。     「PMD_98.COM」は「[[黒羽製作所>http://kurohane.net/]]」→「hoot公式xmlメンテナンス」→「フリーソフト系ドライバ」へと辿ったページからダウンロードできる「PMD/PMDB2/PMD86/PMDPPZ(E)/PMDIBM/PX用ドライバ(pmd_98.zip)」に含まれている。    3. 「hoot.xml」をメモ帳等で開き、「<gamelist date="2005/02/13">」から「</gamelist>」の間の内容を適宜書き換える。 #region(close,「hoot.xml」の記述例) 「hoot.xml」の記述例 ><gamelist date="2005/02/13"> > <game> ;ここから始まる。 > <name>[PC-9821] 東方靈異伝 ~ Highly Responsive to Prayers (86) (Amusement Makers)</name> > ;曲目の小分類。一般的にゲームタイトルが使用される。自分で分かりやすいように付けてよい。 > <driver type="86">pc9821dos</driver> > ;「"音源の種別">ハードの種別」の形式。 > ;音源の種別を「86」とすると「PC-9801-86」をエミュレート、「opn」とすると「PC-9801-26K」をエミュレートする。 > ;なお、音源の種別を「opna」とすると「スピークボード」をエミュレートするが、 > ;PC-9801-86とはSSG音源部の音量が異なるので注意。 > ;ハードの種別は「pc98dos」でも可。 > ;本項ではZUNが2010年時点で所有していたPC-9821Xa7に基づき、ハードの種別は「pc9821dos」としている。 > ;(実機のXa7は初代Pentium+MS-DOS6.2という仕様で、hootの「pc9821dos」は80386+MS-DOS3.3のエミュレート、 > ; 同「pc98dos」は80286+MS-DOS3.3のエミュレートという違いはあるが、楽曲再生上大きな差異は無いものと思われる。) > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > ;「"曲目の中分類">曲目の大分類」の形式? 自分で分かりやすいように付けてよい。 > <options> ;以下オプションを記述。詳細はhootの「drivers.xml」(作成方法は「hoot.txt」に記載)を参照。この辺りは後述。 > <option name="clockmul" value="8"/> > <option name="opna_mix" value="384"/> > <option name="fm_mix" value="0"/> > <option name="ssg_mix" value="-18"/> > <option name="rhy_mix" value="0"/> > </options> > <romlist archive="TH01"> ;曲ファイルやドライバを格納したzipファイルの名前。忘れがちなので注意。 > ;以下「rom type="file"」ではzipファイルに格納されたファイルを記述。「rom type="shell"」では常駐するドライバとその設定を記述。 > <rom type="file" offset="-1">MDRV98.COM</rom> ;メイン・ドライバ名。offset値は-1で。 > <rom type="file" offset="-1">mlp_hoot.com</rom> ;メイン・ドライバ用のhootドライバ名。offset値は-1で。 > <rom type="file" offset="0x01">REIMU.MDT</rom> > ;ここからは曲ファイル名。offset値は任意に設定できるが、この後記述する曲名のtitle code値と一致させるように。 > <rom type="file" offset="0x02">ZIPANGU.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x03">ST0.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x04">ST1.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x05">ST2.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x06">ST3.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x07">ST4.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x08">ST5.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x09">POSITIVE.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x0a">LEGEND.MDT</rom> > ;16進数なので、「0x09」の次は「0x0a」になる。16進数が面倒なら、普通に10進数で「1,2,...,9,10,11,...」としてもよい。 > <rom type="file" offset="0x0b">KAMI.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x0c">KAMI2.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x0d">TENSI.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x0e">SYUGEN.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x0f">ALICE.MDT</rom> > <rom type="file" offset="0x10">IRIS.MDT</rom> > <rom type="shell" offset="0">MDRV98</rom> > ;常駐するメインの音源ドライバとそれに対するオプションを記述。詳細は各音源ドライバのマニュアルを参照。この辺りは後述。 > ;下手にオプションを設定するとhootが動作しなくなる恐れがあるため、よくわからない場合は必要最低限の記述だけにした方がよい。 > <rom type="shell" offset="0">mlp_hoot</rom> ;常駐するhootドライバとそれに対するオプションを記述。 > </romlist> > <titlelist> > <title code="0x01">A Sacred Lot</title> ;ここから曲名。title code値が先程の曲ファイル名のoffset値と対応する様に記述。 > <title code="0x02">風の神社</title> > <title code="0x03">永遠の巫女</title> > <title code="0x04">Highly Responsive to Prayers</title> > <title code="0x05">東方怪奇談</title> > <title code="0x06">Oriental Magician</title> > <title code="0x07">破邪の小太刀</title> > <title code="0x08">The Legend of KAGE</title> > <title code="0x09">The Positive and Negative</title> > <title code="0x0a">天使伝説</title> > <title code="0x0b">魔鏡(地獄)</title> > <title code="0x0c">魔鏡(魔界)</title> > <title code="0x0d">いざ、倒れ逝くその時まで</title> > <title code="0x0e">死なばもろとも</title> > <title code="0x0f">星幽剣士</title> > <title code="0x10">アイリス</title> > </titlelist> > </game> ;ここで一旦終わる。 > <game> ;再びここから始まる。 > <name>[PC-9821] 東方封魔録 ~ the Story of Eastern Wonderland (OPN) (Amusement Makers)</name> > <driver type="opn">pc9821dos</driver> ;音源の種別の「opn」は「PC-9801-26K」を表す。ハードの種別は「pc98dos」でも可。 > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > <options> > <option name="clockmul" value="8"/> > <option name="funcvect" value="0x7e"/> > <option name="opn_mix" value="384"/> > <option name="fm_mix" value="0"/> > <option name="ssg_mix" value="-14"/> > </options> > <romlist archive="TH02"> > <rom type="file" offset="-1">PMD.COM</rom> > <rom type="file" offset="-1">PMD_98.COM</rom> >中略 > <title code="0x00">----- [東方幻想郷 Special MIX] -----</title> > ;このようにラベルを入れたりもできる。形式は自由。title code値が曲名のものとかぶらない様に注意。 > <title code="0x39">幻想郷 ~ Lotus Land Story</title> > <title code="0x3a">Witching Dream</title> > <title code="0x3b">Selene's light</title> > <title code="0x3c">装飾戦 ~ Decoration Battle</title> > <title code="0x3d">Break the Sabbath</title> > <title code="0x3e">紅響曲 ~ Scarlet Phoneme</title> > <title code="0x3f">Bad Apple!!</title> > <title code="0x40">霊戦 ~ Perdition crisis</title> > <title code="0x41">アリスマエステラ</title> > <title code="0x42">少女綺想曲 ~ Capriccio</title> > <title code="0x43">星の器 ~ Casket of Star</title> > <title code="0x44">Lotus Love</title> > <title code="0x45">眠れる恐怖 ~ Sleeping Terror</title> > <title code="0x46">Dream Land</title> > <title code="0x47">幽夢 ~ Inanimate Dream</title> > <title code="0x48">禁じざるをえない遊戯</title> > <title code="0x49">メイド幻想 ~ Icemilk Magic</title> > <title code="0x4a">かわいい悪魔 ~ Innocence</title> > <title code="0x4b">Days</title> > <title code="0x4c">Peaceful</title> > <title code="0x4d">Arcadian Dream</title> > <title code="0x4e">幻想の住人</title> > <title code="0x4f">Lotus Road(未使用)</title> > <title code="0x50">Dreamy pilot(未使用)</title> > <title code="0x51">Incomplete Plot(未使用)</title> > <title code="0x52">Border Land(未使用)</title> > <title code="0x53">Magic Shop of Raspberry(未使用)</title> > <title code="0x54">Crescent Dream(未使用)</title> > </titlelist> > </game> ></gamelist> ;以上で全て終了。お疲れ様でした。 #endregion    以下はエミュレートする音源と常駐させるドライバ毎の記述例である。 #region(close,PC-9801-86でMDRVを使用) PC-9801-86でMDRVを使用 > <name>[PC-9821] 東方靈異伝 ~ Highly Responsive to Prayers (86) (Amusement Makers)</name> > <driver type="86">pc9821dos</driver> ;NEC PC-9821 series with PC-9801-86 + DOS3.30 > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > <options> > <option name="clockmul" value="8"/> ;CPUのクロック倍率。ベースクロックは2,457,600Hz。 > <option name="opna_mix" value="384"/> ;トータルの音量 > <option name="fm_mix" value="0"/> ;FM音源の音量 > <option name="ssg_mix" value="-18"/> ;SSG音源の音量(PC-9801-86相当) > ;音源チップや機器による個体差はあるが、実機と比べると-18では音量がやや小さく、-17だと逆に大き過ぎる傾向にある。 > ;したがって、本項ではPC-9801-86実機の音量に最も近いとされる-18を採用している。 > <option name="rhy_mix" value="0"/> ;リズム音源の音量 > </options> > <romlist archive="TH01"> > <rom type="file" offset="-1">MDRV98.COM</rom> ;音源ドライバMDRV > <rom type="file" offset="-1">mlp_hoot.com</rom> ;「MDRV98.COM」用hootドライバ >中略 > <rom type="shell" offset="0">MDRV98</rom> ;オプションは特に設定しなくても動く模様。設定は自己責任で。 > <rom type="shell" offset="0">mlp_hoot</rom> >以下略 ・MDRV98.COMのオプションについて 「演奏データのサイズ(Mnオプション)」は、東方靈異伝の場合6KBもあれば十分である。 「FM音源のアクセスウェイト数["loop $"使用](Wnオプション)」は1でよい。  例:MDRV98 -M6 -W1 なお、デフォルト設定で既に十分な領域は確保されており、アクセスウェイト数も自動で設定されるので、 敢えてオプションは設定しないのも一つの手である。 #endregion #region(close,PC-9801-26KでMDRVを使用) PC-9801-26KでMDRVを使用 > <name>[PC-9821] 東方靈異伝 ~ Highly Responsive to Prayers (OPN) (Amusement Makers)</name> > <driver type="opn">pc9821dos</driver> ;NEC PC-9821 series with PC-9801-26K + DOS3.30 > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > <options> > <option name="clockmul" value="8"/> ;CPUのクロック倍率。ベースクロックは2,457,600Hz。 > <option name="opn_mix" value="384"/> ;トータルの音量 > <option name="fm_mix" value="0"/> ;FM音源の音量 > <option name="ssg_mix" value="-14"/> ;SSG音源の音量(PC-9801-26K相当) > ;hootのOPN標準ドライバでは-13と設定されているが、 > ;本項ではPC-9801-26K実機の音量に最も近いとされる-14を採用している。 > </options> > <romlist archive="TH01"> > <rom type="file" offset="-1">MDRV98.COM</rom> ;音源ドライバ > <rom type="file" offset="-1">mlp_hoot.com</rom> ;「MDRV98.COM」用hootドライバ >中略 > <rom type="shell" offset="0">MDRV98</rom> ;オプションは特に設定しなくても動く模様。設定は自己責任で。 > <rom type="shell" offset="0">mlp_hoot</rom> >以下略 ・MDRV98.COMのオプションについて 「演奏データのサイズ(Mnオプション)」は、東方靈異伝の場合6KBもあれば十分である。 「FM音源のアクセスウェイト数["loop $"使用](Wnオプション)」は1でよい。  例:MDRV98 -M6 -W1 なお、デフォルト設定で既に十分な領域は確保されており、アクセスウェイト数も自動で設定されるので、 敢えてオプションは設定しないのも一つの手である。 #endregion #region(close,PC-9801-86でPMD86を使用) PC-9801-86でPMD86を使用 > <name>[PC-9821] 東方封魔録 ~ the Story of Eastern Wonderland (86) (Amusement Makers)</name> > <driver type="86">pc9821dos</driver> ;NEC PC-9821 series with PC-9801-86 + DOS3.30 > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > <options> > <option name="clockmul" value="8"/> ;CPUのクロック倍率。ベースクロックは2,457,600Hz。 > <option name="funcvect" value="0x7e"/> > ;「PMD_98.COM」はhootとのやりとりに標準とは異なる割り込み番号を使うため、「funcvect」の値は必ず「0x7e」に変更。 > <option name="opna_mix" value="384"/> ;トータルの音量 > <option name="fm_mix" value="0"/> ;FM音源の音量 > <option name="ssg_mix" value="-18"/> ;SSG音源の音量(PC-9801-86相当) > ;音源チップや機器による個体差はあるが、実機と比べると-18では音量がやや小さく、-17だと逆に大き過ぎる傾向にある。 > ;したがって、本項ではPC-9801-86実機の音量に最も近いとされる-18を採用している。 > <option name="rhy_mix" value="0"/> ;リズム音源の音量 > </options> > <romlist archive="TH02"> > <rom type="file" offset="-1">PMD86.COM</rom> ;音源ドライバ。PC-9801-86をエミュレートするので、「PMD86.COM」を使用。 > <rom type="file" offset="-1">PMD_98.COM</rom> ;「PMD86.COM」用hootドライバ >中略 > <rom type="shell" offset="0">PMD86 #</rom> > ;PMDのウイルスチェック機能によるバグを回避するため、オプションの一番先頭に必ず「#」を付けること。 > ;その他のオプションは特に設定しなくても動く模様。設定は自己責任で。 > <rom type="shell" offset="0">PMD_98</rom> >以下略 hootに標準で付属する「doujin.xml」の東方関連の記述ではスピークボード系用のPMDB2.COMを使用しているが、 本項ではZUNの所有する機器に合わせ、86ボード系用のPMD86.COMに変更している。 ・PMD86.COMのオプションについて 「演奏出来る曲データの最大サイズ(Mnオプション)」は、東方旧作の場合8KBもあれば十分である。 「音色データの最大サイズ(Vnオプション)」は演奏専用の場合0KBが推奨されているが、環境によってはhootがハングすることがある。 その場合は、Vnオプションの値を1~4KBの間で調整すると改善することがある。 同様に、「FM音源効果音データの最大サイズ(Enオプション)」の値も1~2KBの間で調整すると改善することがある。 他、/N-、/P、/K等のオプションはhootで東方旧作曲を再生する上では特に必要はない。  例:PMD86 # /M8 /V4 /E2 なお、デフォルト設定で既に十分な領域は確保されているので、敢えてオプションは設定しないのも一つの手である。 注:hootではPMDのもつウイルスチェック機能が上手く働かず無限ループに陥ってしまうため、   オプションの一番先頭に必ず「#」を付けてウイルスチェックを回避すること。 #endregion #region(close,PC-9801-26KでPMDを使用) PC-9801-26KでPMDを使用 > <name>[PC-9821] 東方封魔録 ~ the Story of Eastern Wonderland (OPN) (Amusement Makers)</name> > <driver type="opn">pc9821dos</driver> ;NEC PC-9821 series with PC-9801-26K + DOS3.30 > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > <options> > <option name="clockmul" value="8"/> ;CPUのクロック倍率。ベースクロックは2,457,600Hz。 > <option name="funcvect" value="0x7e"/> > ;「PMD_98.COM」はhootとのやりとりに標準とは異なる割り込み番号を使うため、「funcvect」の値は必ず「0x7e」に変更。 > <option name="opn_mix" value="384"/> ;トータルの音量 > <option name="fm_mix" value="0"/> ;FM音源の音量 > <option name="ssg_mix" value="-14"/> ;SSG音源の音量(PC-9801-26K相当) > ;hootのOPN標準ドライバでは-13と設定されているが、 > ;本項ではPC-9801-26K実機の音量に最も近いとされる-14を採用している。 > </options> > <romlist archive="TH02"> > <rom type="file" offset="-1">PMD.COM</rom> ;音源ドライバ。PC-9801-26Kをエミュレートするので、「PMD.COM」を使用。 > <rom type="file" offset="-1">PMD_98.COM</rom> ;「PMD.COM」用hootドライバ >中略 > <rom type="shell" offset="0">PMD #</rom> > ;PMDのウイルスチェック機能によるバグを回避するため、オプションの一番先頭に必ず「#」を付けること。 > ;その他のオプションは特に設定しなくても動く模様。設定は自己責任で。 > <rom type="shell" offset="0">PMD_98</rom> >以下略 ・PMD.COMのオプションについて 「演奏出来る曲データの最大サイズ(Mnオプション)」は、東方旧作の場合8KBもあれば十分である。 「音色データの最大サイズ(Vnオプション)」は演奏専用の場合0KBが推奨されているが、環境によってはhootがハングすることがある。 その場合は、Vnオプションの値を1~4KBの間で調整すると改善することがある。 同様に、「FM音源効果音データの最大サイズ(Enオプション)」の値も1~2KBの間で調整すると改善することがある。 他、/N、/P、/K等のオプションはhootで東方旧作曲を再生する上では特に必要はない。  例:PMD # /M8 /V4 /E2 なお、デフォルト設定で既に十分な領域は確保されているので、敢えてオプションは設定しないのも一つの手である。 注:hootではPMDのもつウイルスチェック機能が上手く働かず無限ループに陥ってしまうため、   オプションの一番先頭に必ず「#」を付けてウイルスチェックを回避すること。 #endregion    また、hootでは拡張子.MMDのMIDIを再生することも可能である(要MIDI音源)。    1. 「hoot.ini」をメモ帳等で開き、[config]の「&bold(){output_midi_device=??}」の値を適宜書き換える(個々の環境によって値が異なるので注意)。     「[[黒羽製作所>http://kurohane.net/]]」→「hoot公式xmlメンテナンス」→「hootの補足やトラブルシュートや豆知識」へと辿ったページも参照すると良い。 Windows Vista以降、MIDIマッパー機能が使用できなくなり(Windows8から完全に廃止)、 現状デフォルトMIDIデバイスが任意に設定できなくなっている。 現時点で最も簡単な方法は、「output_midi_device=0」(デフォルト)と記述し、 「CoolSoft MIDIMapper」で使用するMIDI音源(MIDIインターフェイス)をデフォルトとして設定することである。    2. 「hoot.exe」と同じディレクトリに「pc98」というフォルダを作り、そこに曲ファイルと必要なドライバを格納したzipファイルを置く。     必要なドライバは「MMD」である。(入手方法は「[[音源]]」のページの「[[PC-98実機およびエミュレーターでの再生方法>音源#id_070f4285]]」で解説)     また、hootで「MMD」を使用するには「MMP_HOOT.COM」が必要である。     「MMP_HOOT.COM」は「[[黒羽製作所>http://kurohane.net/]]」→「hoot公式xmlメンテナンス」→「フリーソフト系ドライバ」へと辿ったページからダウンロードできる「MMD.COM用ドライバ(mmp_hoot.zip)」に含まれている。    3. 「hoot.xml」をメモ帳等で開き、「<gamelist date="2005/02/13">」から「</gamelist>」の間の内容を適宜書き換える。    以下は「hoot.xml」の記述例である。 #region(close,SC-88ProでMMDを使用) SC-88ProでMMDを使用 > <name>[PC-9821] 東方封魔録 ~ the Story of Eastern Wonderland (SC-88Pro) (Amusement Makers)</name> > <driver type="beep">pc9821dos</driver> ;NEC PC-9821 series + DOS3.30 > <driveralias type="NEC PC-9821">同人ソフト</driveralias> > <options> > <option name="clockmul" value="4"/> > ;CPUのクロック倍率。ベースクロックは2,457,600Hz。 > ;MMD.COMを使用する場合、4以外にすると動かない(注:現在は4以外でも大丈夫な模様)。 > <option name="midiout" value="1"/> ;MIDIモード(0:OFF、1:ON) > <option name="midiout_type" value="9"/> > ;MIDI音源のタイプ(1:MT-32 Emulation、2:MT-32、3:CM-64、4:SC-55、5:M1、6:GS、7:SC-88、8:GM、9:SC-88Pro) > <option name="wstimer" value="2"/> > ;「waveform synthesis update timer」の使用。演奏精度向上のためのオプションとのことだが、詳細不明。 > </options> > <romlist archive="TH02"> > <rom type="file" offset="-1">MMD.COM</rom> ;MIDIドライバ > <rom type="file" offset="-1">MMP_HOOT.COM</rom> ;hootで「MMD.COM」を使用するためのドライバ >中略 > <rom type="shell" offset="0">MMD</rom> ;オプションは特に設定しなくても動く模様。設定は自己責任で。 > <rom type="shell" offset="0">MMP_HOOT</rom> >以下略 ・MMD.COMのオプションについて 「演奏出来る曲データの最大サイズ(Mnオプション)」は、東方封魔録の場合11KBもあれば十分である。 他、/K、/D等のオプションはhootで東方封魔録のMMDを再生する上では特に必要はない。  例:MMD /M11 なお、デフォルト設定で既に十分な領域は確保されているので、敢えてオプションは設定しないのも一つの手である。 #endregion    なお、&s(){hootでMIDIを演奏するとモタりがあるため、}MMDファイルをRCP・MIDファイルに変換(やり方は「[[音源]]」のページの「[[Windows上での再生方法>音源#id_e7fb367c]]」で解説)して、各種シーケンサで再生した方が良いものと思われる。 近年のバージョンのhootでは再生時のモタりもほとんど見られず、ほぼ問題無く再生できる模様。    また、東方幻想懐古曲と旧作体験版に収録されている曲に限られるが、hootのセットアップを自動で実行するインストーラも公開されている。 本項での解説とは設定が異なる部分があるので、お好みの設定を使用して下さい。    「[[hoot自動 PMD・MIDIセットアップ2017-12-05 Ver0.7>https://coolier.net/th_up4/index.php?andor=and&sword=d7fa63c92d742e525eb3db6eb4086bba&mode=ret]]」 -FMPMD2000    1. 「[[C60のページ>http://c60.la.coocan.jp/]]」から「FMPMD2000」の本体と、「WinFMP.dll」および「PMDWin.dll」をダウンロードする。    2. 「WinFMP.dll」および「PMDWin.dll」を「FMPMD.exe」と同じディレクトリに置く。    3. メインウィンドウのチェックボックスで、「SSG+RHY」のみにチェックし、その他は外す。    4. 「ファイル(F)」>「環境設定」の「発音(1)」タブで、「FMを55kHzで合成する」にチェックする。     また、「ディレクトリ」タブで、「リズム音源 wave ディレクトリ」を指定する。    その他の項目はマシンパワーや好みに応じてどうぞ。 ---- *TIPS ---- -東方靈異伝の「死なばもろとも」には、「SYUGEN.MDT」と「SHUGEN.MDT」の2つが存在するが、ゲーム中で参照されているのは「SYUGEN.MDT」のみである。なお、両者ともバイナリは一致している。 -東方靈異伝の「永遠の巫女」には、「ST0.MDT」と「ST6.MDT」の2つが存在するが、ゲーム中では前者は1~4面およびミュージックテスト、後者は地獄16~19面にて参照されている。なお、両者ともバイナリは一致している。 -東方靈異伝の「魔鏡」には、「KAMI.MDT」と「KAMI2.MDT」の2つが存在するが、ゲーム中では前者はKikuri戦およびミュージックテスト、後者はElis戦にて参照されおり、それぞれキーが異なる別アレンジとなっている。 -東方靈異伝の「風の神社(ZIPANGU.MDT)」はミュージックテストには収録されているものの、ゲーム本編では未使用であり、東方怪綺談のミュージックルームにも収録されていない。 -東方幻想郷体験版で使用されている「Bad Apple!!」は、製品版のものとはキーが異なる別アレンジとなっている。特に26KバージョンはSSG音源部分の違いが顕著である。 -東方怪綺談のミュージックルームには、過去作の曲が未使用曲も含め収録されているが、東方靈異伝の全曲と東方封魔録の曲の一部(曲名の後に「(Remix)」とついたもの)はアレンジ版となっており、過去作で使用された原曲とは異なる。 -東方旧作においては、FM音源の内1ch分(6ch目)をゲーム中のFM音源効果音用として専有している(一部を除く)。「幺樂団の歴史」においてはこのチャンネルもBGM用に開放しているため、ゲーム内で使用された原曲に較べて音が豪華になっているものがある。 ---- スレでアップされたFM音源関連のファイル一覧 #region(close,全て表示) >-スレ内784氏のYM2608リズム音源”風”+SSGドラム”風” >784 :名前が無い程度の能力:2009/05/23(土) 20:51:45 ID:kOi1whlo0 >YM2608リズム音源”風”+SSGドラム”風” >東方旧作ドラムの間に合わせにでもどうぞ >ただしクオリティは今までの中で一番低い > >Sc_3608(削除済み) >パスはzun > >-スレ内800氏の試作版 >800 :名前が無い程度の能力:2009/05/24(日) 19:31:32 ID:BCQZ7FD20 >エミュレータなど併用してFM音源再現のSF試作品を作ってみました >H_77387(削除済み) >Pass:zun >音色はこれから随時増やしていく予定です > >-スレ内811氏の東方旧作の音色定義ファイル >811 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2009/05/25(月) 22:44:47 ID:ImFl5klM0 >東方旧作の音色定義ファイル(MML)を作ってみました > >File_24150.txt(削除済み) >zun > >抜けているものがあったらレスください > >-スレ内914氏の東方旧作の音色定義ファイル修正版 >914 :811:2009/07/03(金) 18:23:19 ID:jQJZM.uQ0 >今さらですが旧作音色データの修正版を上げました > >File_26377.txt(注:現在は594296.txt) >zun > >古いのは削除します #endregion ---- - PC-98関連で加筆修正。不確定情報等はコメントアウトしてあるので、上部の「編集」メニューから確認して下さい -- 名無しさん (2011-08-12 23:01:34) - 個人的な感想だが、86ボードとA-MATE系の内蔵YM2608にはほとんど違いはないが(若干違うと言えば違う)、CanBeやnote機だとYM2608に比べて音色が軽いというか薄いというか感じがする。ただ、聞き比べしないとわからないレベルなので気にしない人は気にしないかも。でもやっぱり違う。また26(K)ボードはノイズがひどい事で有名らしいので(実際酷かった)26互換音源の方が良い。(SS-10とか色々) あとWave StarというFM音源ボードはデフォルトで音量設定が86ボードと違うらしいので、多少聞くのに難があるとか。以上参考まで。 -- 名無しさん (2013-03-31 04:33:48) - 下手に実機に手を出すよりも、今ならGIMIC辺りを弄った方がいいかもしれんね、とも思う -- 名無しさん (2013-04-07 22:34:32) - MDRVはPC-8801のC-DOS上で演奏可能 -- 名無しさん (2013-05-01 21:58:02) - DACの違いといっても86ボード・A-MATE系音源ともDACはY3016だったような?(DACが明らかに違うのは86PCMの方) 後段のアンプ等アナログ回路の違いのような気が?内蔵音源はパターンの引き回しも長いし。↑は旧CDOSじゃなくてCDOSIIね -- foo_bar (2013-06-29 05:25:34) - YM3016のことか -- 名無しさん (2013-07-02 15:23:20) - 同人ハードのg.i.m.i.cって、神主がデジゲー博で展示して居たよね。ttp://twitpic.com/dlk138 ttp://livedoor.blogimg.jp/tohomemory/imgs/5/5/55600ab3.jpg -- 名無しさん (2014-06-29 03:11:24) - hoot関連およびリンクの一部修正 -- 名無しさん (2016-01-03 13:49:43) - 通りすがりですが、iOS端末だとs98playerというアプリで東方旧作のPMD音源が持ち運びできるですます(Windowsで再生するときと同じく6つのリズム音源必須だが -- 名無しさん (2016-03-21 21:49:47) - 26Kボードはコンデンサ2個を対向で繋いでるところが原因 -- 名無しさん (2016-07-22 17:33:04) - アンドロイド用のDroidsound-EっていうソフトでPMD/MXDRV/adplug/s98できた一応ドラムのおとも置き換えできた。 -- 名無しさん (2016-11-27 14:38:34) - ↑間違えたアンドロイド用のDroidsound-EっていうソフトでPMD/MXDRV/adplug/s98再生できた。一応ドラムもなるし置き換えもできた。 -- 名無しさん (2016-11-27 14:40:18) - hootのセットアップについて追記しました。 -- 名無しさん (2017-12-27 06:09:19) - hoot周りの修正、TIPSの追加、リンク他細部の修正を行ないました -- 名無しさん (2021-06-28 02:19:22) - ハチプロの「SC-88互換機能」使用説に基づき、hootのMMD関連を一部修正 -- 名無しさん (2021-11-10 13:16:23) - hoot関連を中心に色々追記 -- 名無しさん (2021-11-24 22:54:42) - 靈異伝のS98上げといたで  https://ux.getuploader.com/fartaa/download/1 -- ふぁるた (2022-09-13 13:04:17) - hootのxmlは書かなくてもいいんじゃないですかね? -- 名無しさん (2023-02-24 16:38:59) - ↑途中送信失礼。すでにdoujin.xmlの中に旧作のが入っていたので。ただファイル名を特定のにしないとダメっぽいのでdoujin.xmlをメモ帳とかで開いて確認しないとですけど -- 名無しさん (2023-02-24 16:41:07) - doujin.xmlの内容でも別に良いんですけども、driver typeがopna(スピークボード相当)でSSG音量が86ボードと異なっている等、ZUN氏が想定したと思われる実機の再生環境と微妙に異なるのが気になったので、自分なりに色々と試行錯誤した結果の備忘録も兼ねて残している次第です。必要であれば削除・修正してもらっても構いません。 -- 名無しさん (2023-02-24 21:33:16) - そうだったんですね!ごめんなさい -- 名無しさん (2023-02-25 12:32:08) #comment ----

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