【田舎のトルコ巡り】
第3話)トルコで英語教師になっちゃった

《トルコ旅行記|エルズレム|トラブゾン|イスタンブール》

ここは正真正銘の英語教室であった。女の名前はファツマ、ファツマ先生である。生徒たちとはさっそくお決まりの自己紹介から始まった。大学生、エンジニア、無職と職業はさまざまだ。

しかし僕の英語がほとんど通じない。そして生徒の言っていることもほとんど分からない。というかあまりになまりがひどくて(僕が人のことを言えた義理ではないけど、、、)ファツマ先生がいったん僕の英語を彼らに分かる英語に直して通訳している始末だ。

生徒のほうも積極的なのともじもじ派とあって面白い。

さすがに学生が一番積極的である。実はここエルズレムには大学があるのだ。日本と違って大学生は正真正銘のエリートである。質問もなかなか本格的である

 大学生:「日本の家庭は平均何人子供がいますか?」
 僕  :「うーん、だいたい1人か2人だよ。」

(意外な反応が返ってきた。)

 大学生:「え~、それは政府が規制してるんですね。一人っ子政策なんですね。」
 僕  :「うーん、そーじゃなくって、、、、えーーーと、、」(うまく説明できない僕)

 大学生:「政府が規制してなければ、4~5人は子供がいるはずですよ。」

どーやら、僕は彼に正しい日本の姿を伝えることができなかったようだ。日本の少子化現象を、子だくさんのトルコ人に説明できるほど、僕の英語力があるはずもない。

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トルコで英語教師になる?

気づくといつしか僕は教壇に上がって、日本のあれこれを説明し始めていた。なんか僕が授業をしている感じだ。「日本人は生の魚を食べる」と言うと、みんな本当に驚いていた。でも、

 生徒A:「日本の首都は香港ですよね?」とか

 生徒B:「日本人で一番好きなのはジャッキーチェンです。あなたもそうですか?」

なんて話題は当たり前のようにでてくる。ここエルズレムでは、日本も中国もほとんど一緒なのである。

しばらくするとファツマ先生は僕のカメラを指差した。そして、

 ファツマ先生:「教壇に立ってるところの写真を撮っていいかしら?」
 僕     :「いいですよ。」

 ファツマ先生:「じゃあ、写真できたら、すぐ送ってちょうだい。ここの教室の宣伝チラシに
         掲載するから。早く送ってね。」
 僕     :「はぁ、、、」

かくして僕は、ここエルズレムの「Ingilizce Kultur Merkezi(トルコ語でイングリッシュ カルチャー センターの意味だそうだ)」で、非常勤講師兼イメージキャラクターとして、デビューすることになってしまった。こんないいかげんなことでいいのか?トルコの英語教育は!

気づくと3時間ぐらい教室で過ごしていた。途中、「まぁお茶にしようや」とか、「んじゃ、ちょっと一服するか」とか、きわめてトルコ的な進行ではあったけでども、とても楽しい時間であった。

英語教室の教え子?たちと
英語教室の教え子? たちと

(続く)


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最終更新:2012年12月02日 18:33