【田舎のトルコ巡り】
第1話)僕は街の人気者

《トルコ旅行記|エルズレム|トラブゾン|イスタンブール》

眼下に雪の残る山脈を見つつ、飛行機は高原の静かな街、エルズレムの空港に着陸した。

ここはトルコ東部、イラン国境も近いあたりだ。1日1便のこの飛行場の周りには何もない。広い高原の遥か南と北に二つの山脈が連なり、五月の抜けるような青い空と山頂に残る白い雪が清々しい。

あまりの美しさにタラップを降りるとすぐパチリと写真を撮ってしまった。

エルズレム空港周辺
思わず空港でパチリ、の一枚

しかし、うかつに外国の空港で写真を撮るのは危険な場合が多いものだ。案の条「撮影禁止」の英語の看板が、、、そして気づくと軍人がこっちにやってくる。

やばい、いきなりスパイ容疑で逮捕か~??。あぁ~軍人!こっちに来ないでくれ~~~!

 軍人:「Welcom to Erzurem !」
 僕 :「??」
 軍人:「こんなところに外国人ツーリストが来るのは珍しい」
 僕 :「え~、まぁぁ」
 軍人:「まあ、楽しんでけよ」

一瞬ひやりとしたが単なるフレンドリーなやつでよかった。こちらの撮影に気付いていないようである。カメラも没収されずに済んだ。どうやらここは良いところのようだ。

バスでエルズレムの街に向かう。宿に着くと、早速街を探検に出かけた。このトルコの田舎街を歩いていると、どこからともなく子供に声をかけられる

 子供A:「ハロー、ホワッツユアネーム?」
 子供B:「ホェアー カム フロム?」

外国人旅行者がよほど珍しいのであろう。どこに行っても、

 子供C:「ハロー、ホワッツユアネーム?」
 子供D:「ホェアー カム フロム?」
  ・ 
  ・ 
  ・ 
 子供Y:「ハロー、ホワッツユアネーム?」
 子供Z:「ホェアー カム フロム?」

と、僕を見つけると子供が金魚の糞のようにまとわり着いてくる。

金魚の糞のようにまとわり着く子供たち
金魚の糞のようにまとわり着く子供たち

ツーリストに興味津々なのは子供だけではない。チャイハネという喫茶店にたむろするおっさんたちも、「おーこっち来て、茶でも飲め」と招いてくれる。おっさんたちはトルコ語オンリーなので何を言っているのかさっぱり分からないが、何回お茶を驕ってもらったか分からない。(でも、おっさんたちよ! 仕事もせず、ずーと一日お茶飲んどるのかね?)

チャイハネでたむろするオヤジたちと
チャイハネでたむろするオヤジたちと

ともかく1日で僕はこの街の人気者になってしまった。というか、刺激の少ないこの街で、僕は格好の暇つぶしなのだ。しかし、子供とおっさんには大人気の僕だが、若いおねーちゃんからは一向に声をかけられない。不本意である。

声をかけられないというより、女性はみんなイスラムのベールを被って顔すら見せてくれない。イスタンブールとかとは大違いだ。ここでは伝統的なイスラムの生活が今も色濃く残っている。

だが待て、例外はあった!

昼時、公園のあたりを歩いていると、一人の女性に声をかけられた(しかも英語だ)。

 女 :「あなた、時間ある?!」
 僕 :「え~、まぁぁ」
 女 :「じゃ、あたしのところに来ない?」
 僕 :「!!!!」

おーいったいどういことだ!トルコの田舎で初めて女から誘われたぞ。さてさて、これからどういう展開になるのか、楽しみである。

(続く)


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最終更新:2012年12月02日 18:33