【タイ語でGO?-東北タイ・イサーンの旅】
第6話)パーテム壁画は遠かった
《タイ旅行記|ウドンターニー|ナコンパノム|ムクダーハーン|ウボンラーチャターニー》
今日はバスでムクダーハーンからウボンラーチャターニー(通称ウボン)と言うわりと大きな街に移動する。ここを拠点にカンボジア国境の断崖絶壁にそびえるカウプラビハ-ン遺跡へ行くつもりだ。
カウプラビハ-ン。これは遺跡そのものはカンボジア領内にあるのだが、入り口がタイ領にある不思議な遺跡だ。数年前までカンボジア内戦で訪れることもままならなかったのだが、近年やっと訪問が許されたところだ。すでにここを訪れた知人のHさんやKさんはここを絶賛していた。むろん今回の旅のハイライトである。
僕は街の観光局で情報を集める。ところが、、、、カウプラビハ-ン遺跡は、なんと再び立ち入り禁止になってしまっていた。うーんツイていない。
仕方ない予定変更である。僕は先史時代の壁画があるパーテムへ行ってみることにした。
とはいえ、そう簡単に目的地にたどりつけないのがタイの田舎。パーテム壁画はコンチヤムという村にあるのだが、「ウボンラーチャターニー」→(ローカルバス)→「ピブーンマンサハーン」→(トラックバス)→「コンチヤム=パーテム壁画」とバスやトラックを乗り継いで行くしかないのだ。
まずローカルバスに乗りこむ。タイのローカルバスはいつもタイ・カントリーソングを ジャンジャカ ジャンジャカ 鳴らして走る。そして、しばらくローカルソングを聞かされるうちに僕はタイソングの秘密に気が付いた。
よ~く聞くとある打楽器が一定のテンポでリズムを刻み続けているのだ。
はて?この打楽器、どこかで聞いた音なのだが、ナンだっけ?
この単調なリズムと響きは、
そうだ、
「木魚」だぁ。
タイ仏教、恐るべし。。。。
トラックバスに乗り換え、強烈なにおいを放つドリアンの山と1時間をともにするとコンチヤムに着く。むろんこんなところで下りる観光客は僕だけである。観光局でもらった地図によるとここからパーテム壁画へは北の方に歩いて行くようだ。
トラックバスでコンチヤムへ、同乗者は積荷のドリアン!
本日唯一の観光客を逃がすまいと三輪タクシーの運転手がやってくる。
運転手:「パーテムか?300バーツでどうだ?」
僕は絶句した。普通この辺りの街中では30~50バーツが相場である。300バーツとは随分吹っかけてくる。僕は無視して北の方へ歩いていった。
が、どうも変だ。それなりの観光名所なのだから標識ぐらいあってもよさそうであるが、そーいうものが一切ない。
僕は村人に聞いてみる。
僕 :「パーテムはどこですか?」
村人 :「〆▼ヾ仝◆∥♂Å£▼ヾ仝◆∥♂Å~」
うーん手加減なしのタイ語は全然わからんぞ。
村人 :「@Å£▼ "スィップ カウ キロ" ▼ヾ仝∥~」
ん?スィップ カウ キロ。スィップは10、カウは9だから、、19キロも離れてるということか!標識がないのも、運転手が300バーツといったのも、これで全て合点がいった。ようするにまだまだ先なのである。僕はしかたなく先程の運転手のところへ戻った。
運転手は僕を確認するなり「ほーれ見たことか」といった感じでほくそ笑んいた。悔しいけど僕はトゥクトゥクに乗るしかなかった。でも料金はしっかり200バーツに下げさせたけどね、、、。
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最終更新:2016年08月26日 21:54