【泰緬鉄道の跡を追う? = タイ・ミャンマー陸路ノービザ国境越えの旅】
第4話)ダウェイからモーラミャインへ

《タイ・ミャンマー旅行記|カンチャナブリー|ダウェイ|モウラミャイン|ノアラボーパヤー》

ミャンマー南部の街ダウェイ。聞いたことのない田舎町だったが、英国植民地時代の建物が残り、また予想外に壮麗な仏教寺院は中々見応えがあった。

タイ・ミャンマー旅行記|シュエタウンザー・パゴダ-ダウェイ
シュエタウンザー・パゴダ-ダウェイ

早朝、川沿いの市場を訪れた。色鮮やかなフルーツや取れたばかりの新鮮な魚が所狭しと並べられ、活気に満ち溢れている。

タイ・ミャンマー旅行記|ダウェイの市場
ダウェイの市場

そんな市場に続く道を1台のトラックが荷物を積んでやって来た。トラックは左にハンドルを切ると、思わず僕は耳を疑った。

 左へ曲がります ご注意ください♪
 左へ曲がります ご注意ください♪
 左へ曲がります ご注意ください♪

日本語の警報装置を付けたまま、メイドインジャパンの中古トラックは元気いっぱいミャンマーで活躍していたのであった。

この街を訪れるほとんどの外国人観光客は、ここを拠点にさらに南部の島やビーチへ向かうのが普通である。それに逆行しておいらは300kmほど離れたモーラミャインという街に向けて北上する。バスのチケットは前日にホテルで手配してもらった。

 「明日の朝、ホテルの前でピックアップするから、そこで待ってな」

と言われ、ターミナル行きの車を待っていた。

するとやっ来たのはミニバンだった。東南アジアでバスステーションまでの送迎というとトラックの荷台に乗せられることがままあるが、今回はちゃんと屋根も座席もあり、送迎の車としてはグレードが高い。

タイ・ミャンマー旅行記|バスターミナルに到着したバン
バスターミナルに到着したバン

しばらく市内を走るとバンはターミナルに到着。バス会社のオフィス前に停まりチェックインを済ます。ターミナルにはデラックスな大型バスが何台も停まっていた。さてオイラのバスはどれだろう。そう思って周りの様子を観察していると係員がやって来た。

 「さあ、みんな行くよ。乗って乗って」

え、乗って、ってどのバス? ん、まさか!! このミニバンですか!!

市内移動用と思って乗ったミニバンは実はそのまま長距離バスであった。

さすがにこのバンで8時間はきつい。ていうか、このバン、エアコンついてないじゃん!! ガーン。

幸い冬場でミャンマーとしてはそれほど暑くないシーズンだったことと、走ってしまえば意外に風通しが良かったので、暑さを感じることはそれほどでもなかったが、それにしても狭い。この狭い車内にさらに後からオジさんが乗り込んできた。かわいそうにそのおじさん、座ることができるのは通路用の僅かなスペースのみだ。そこに風呂屋の椅子のような小さなプラスチック椅子を敷いて座っている。そのおじさんに比べたらおいらの席など天国だ。

タイ・ミャンマー旅行記|満員のミニバンでプラスチック椅子を敷いて座っているおじさん
満員のミニバンでプラスチック椅子を敷いて座っているおじさん

ちなみにダウェイからモーラミャインまでは鉄道を使って行くこともできる。だが保線状況の良くないミャンマーの鉄道はスピードが異様に遅い。おいらが乗ったボロボロのバンではあるが、それでも途中でミャンマー国鉄の列車をサクッと抜いていった。

「泰緬鉄道の跡を辿る」が旅のテーマであるはずなのに、全然鉄道に乗れてないが、まあいいや。

途中、山道の峠を越え、いくつかのチェックポイントを通り、日が暮れる直前モーラミャインの街にたどり着いたのであった。

(続く)


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最終更新:2019年02月25日 23:30