【格安で行こう、マチュピチュの旅】
第1話)飛べ、ペルビアン航空。

《ペルー旅行記|クスコ|マチュピチュ|ティポン|リマ|》

東京から米国ダラスを経由しペルーのリマには定刻通り朝5:15に到着した。多少の遅延を見越して、クスコへの国内線は9:45発を選んでおいたが、5時間近くも暇を持て余すことになってしまった。

ぺルー旅行記|早朝のリマの空港
早朝のリマの空港

クスコへはペルビアン航空というLCC(格安航空会社)を予約した。だがこの航空会社、ネットで口コミ検索するとやれ遅延だ、フライトキャンセルだ、あげくは事故未遂だとすこぶる評判が悪い。それでもリマ=クスコ往復で150ドルはメジャーキャリアの約半額。気付くといつのまにかこの航空券を買っていた。

チェックインカウンターでは簡単に搭乗券を発券してくれたが、試しに一つ早い8:00発の211便に替えられないか尋ねてみた。だが追加料金がかかると言われ、仕方なく元の9:45発の216便で我慢する。

さて、先ずは現地通貨を引き出そう。空港のATMを操作すると最後の画面で手数料18ソルを徴収するとメッセージがでた。18ソルといえば約630円。これに日本側の銀行手数料200円がかかる。合計約830円。今回引き出そうとしたのは400ソル(約14,000円)であるから6%近く手数料を取られることになる。 ふざけるな!!

あまりに高いので別銀行のATMで試してみたが、こちらは手数料20ソル(約700円)。 泣く泣く最初のATMに戻って引き出したが、こんなことならUSドルの現金を持参して両替した方が得だった。

ともかく両替を済ませると、することもなくなったので早々と出発ゲートに向かった。12番がペルビアン航空のゲートである。だが何だか様子がおかしい。先発の8:00発の211便はとうに出発しているはずなのに乗客がいっぱいいる 。

 DELAYED(遅延)

電光掲示板には遅延の文字が点滅していた。あらら、評判通りではないか、ペルビアン航空!!

ぺルー旅行記|DELAYED(遅延) ― 評判通りではないか、ペルビアン航空
DELAYED(遅延) ― 評判通りではないか、ペルビアン航空

でも僕が乗る便じゃなくて良かった、と思ったのもつかの間。LCCは一つの機材を何度も往復して稼ぐのがビジネスモデルだ。自分の前の便が遅延ということは自分の便もめぐり巡って遅延するということだ。 ああ、ヤな予感がする。

9:00過ぎになりもう一度掲示板を確かめる。相変わらず8:00発の211便は遅延のサインが出たまま。そうなると9:45発のオイラの216便もディレイだろう。 諦めの気持ちで表示を見ると

 CALL(搭乗準備中)

あら、オイラの便は飛ぶんだ。そうかリマ=クスコ間は複数の機材で運航していたのか。いやー追加料金払って早いフライトに変更しなくて良かった。

ぺルー旅行記|無事に搭乗?
無事に搭乗?

無事216便に搭乗すると、くたびれたシートが機体の古さを物語っていた。 擦り切りかけたシートベルトに一抹の不安を感じつつ、ともかくほぼ定刻に噂のペルビアンは飛び立っ!?、たたない!!

機体の扉が閉められたのは定刻だったが、その後一向に動く気配を見せない。そしてなぜ出発しないのかのアナウンスも一切ない。

飛行場に駐機したまま約1時間後、やっと離陸した。一体何があったのだろう?

ともかくこの先道中無事でありますように、アーメン。

(続く)


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最終更新:2017年11月05日 17:24