【海鮮王国・済州を行く】
第2話)世界遺産を食べる!?

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初日に西帰浦(ソギッポ)市内の市場や天地淵(チョンジヨン)の滝をふらついた後、翌朝は島東部の世界遺産・城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)を目指す。ここは世界新7不思議の一つとされる奇山だ。

西帰浦(ソギッポ)オルレ市場
西帰浦(ソギッポ)オルレ市場(上)と 天地淵(チョンジヨン)の滝(下)
天地淵(チョンジヨン)の滝

小一時間ほどバスに揺られ、登山道入り口に着くと、さすがは世界遺産。駐車場には観光バスが連なり大勢のヒトでごった返している。

入場料を払い山頂へ向かう。登山道はやや急ではあるもののスニーカーで登れる程度のイージーなもの。それでも高齢の観光客はさすがにつらそうで、途中のベンチでゼイゼイ息を切らしている。

ともかく40分ほどで城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)の頂にたどり着く。山頂は雲がかかりやすく、眺望を見下ろすには霧が風で流されるタイミングを待たねばならないが、それでも時折垣間見せる眺めは素晴らしく、登るだけの価値はある。

城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)
世界遺産の奇山・城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)と山頂からの眺め
城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)


一通り雄大な景観を楽しんだ後、元来た道を下りてゆく。すると下山道の外れに海岸へと続く道を見つけた。降りてみると何やら小屋があるゾ。

何だろうと近づいてみると、小屋の屋根には「House of Women Divers」の文字が。あれれ、こんな世界遺産の施設内に女性向けのダイビングショップがあるのか?

しかし、それにしてはあか抜けないローカル臭が漂っている。変だなぁと思ったら、そこには漁れたての海鮮を水槽から取り出しさばいているおばさんたちがいた。海女さんである。

 海女さん=Women Divers。確かにそうだ、英訳に誤りはない、でも英訳すると随分イメージが違うなぁ。。。

城山海女刺身店 House of Women Divers
House of Women Divers

さて、この海女さんという職業、世界広しといえど日本と韓国にしか存在しないそうだ。特に韓国では、海女さんは済州島にしかいない特別な存在なのだという。

そんな特別なシチエーションに観光客の心が響かぬ訳がない。次々と訪れる韓国人ツーリストと海女さんとの間で交渉が成立すると、海女さんは活きたアワビやサザエを電光石火の早業でパパッと刺身に仕立て上げ、小屋の座敷へと運んでゆく。

一通り成行きを観察していた僕は、恐る恐る値段を聞いてみる。

  「アワビ一個1万ウォンだよ」

一個で1万ウォン(約700円)は安くはない。でもアワビの刺身なんてここ10年店で食べた記憶がない。もしここで逃したらこの後10年食べられないかもしれない。

僕は何とか身の程に合わない贅沢を認める、自分なりの言い訳を見つけようともがいていた。人は自分の納得する物語さえあれば多少高い買い物だってするのだ。

そうだ、この海女小屋は世界遺産の公園の中にある。ここで漁れたアワビは要するに世界遺産の一部だ。ということは世界遺産をたった700円で食べられるということではないか!!

世界遺産を食べる経験なんてめったにできることではない。僕はアワビの刺身をオーダーする屁理屈を発見し、実行に移す。ただしまだ昼前なので軽めに一個だけにしておく。すると、

  「アワビたった一個だけ?」

と、Women Divers の怪訝そうな視線が痛い。僕はあわててアワビより安そうなホヤも追加注文した。

アワビとホヤ一個ずつを刺身にしても貧相な量にしかならない。しかし、ここは韓国。副菜が何品か付いてくる。まぁこのオマケが付いてれば十分リーズナブルではないか。

城山海女刺身店 House of Women Divers
さっきまで生きてたアワビとホヤの刺身、いただっきま~す。
城山海女刺身店 House of Women Divers

世界遺産を見ながら、漁れたてアワビの刺身を堪能!! こりゃ究極の贅沢じゃん! 海鮮天国・済州マンセー!!

(続く)


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