【宮古島旅行記/年越しは宮古島で!!】
第2話)事務所はバス!! ファンキーな地元旅行社

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出発前、宮古島ならではの生活や文化が体験できるツアーがないものかとネット検索していたところ、1~3月限定で「サトウキビ刈り体験」ができることがわかった。地元の某オGエという旅行会社で手配できるようなので、僕の滞在期間中(12/28-12/31)に体験可能か連絡を取ってみると、

 「今年はサトウキビの成長が遅く、1月中旬から開催予定となっております。」

と残念なメールが返ってきた。確かに自然相手の農業体験ツアーは、どんなにお願いしてもこちらの都合に合わせてはくれない。農業の難しさを感じるなぁ。

続いてOゴエ社のメールは、リクエストに応えられなかったお詫びに「ささやかですがご利用ください」と、本来成約者のみに提供の特典チケットを添付してくれた。気前のいい旅行社だなぁ、どこにあるのだろとサイトに記載された住所を見て驚いた。

 「宮古島市H良字N里1107-7(バス内)」

なんだこの「(バス内)」って!! そんな住所ってあっていいのか? まさかバスが事務所なのか?

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そんな不思議な旅行会社、ぜひオフィス?を訪ねてみたいと思い、宮古保健所に続いて、この事務所を訪ねてみた。すると、あわわ、中古バス(失礼)と農産物直売所が合体したような愉快な建物?を発見。ここがオゴEの事務所か?

中古バスと農産物直売所が合体したオゴエ社のオフィス?

中古バスと農産物直売所が合体したオゴエ社のオフィス?
中古バスと農産物直売所が合体したオフィス?

「すいません、何か飛び入りで参加できる体験型ツアーって、明日とか明後日にないですかね?」

通常、複数人数で事前予約が主流のこの手のツアーは、一人旅での参加が難しい。でも、ここに来ればなんらかのツアーに相乗りできるのではないかと読んだのだ。

「それでしたら」と提示されたのはややお値段高めの体験ツアー。どうしようかと悩んでいると「コーヒーでもどうぞ」とサービスされる。ううん、このまま黙って帰るわけに行かなくなったゾ。

用意されたプログラムメニューをよく見ると、一人で参加OKのものもいくつかある。僕はその中から「ゴーヤー農業体験」というのを選んだ。城辺(ぐすくべ)地区にある西原さんという農家で農作業のお手伝い&ランチのプログラム、これはこれで面白そうだ。

ゴーヤー農業体験のチラシ
ゴーヤー農業体験のチラシ

この農業体験の申し込みを終えると、スタッフは別のスペシャルな提案を持ちかけてきた。

 「大晦日の昼にそば打ち大会企画もあるけど、どう?」

 「え、その企画、今年もあるの?」

宮古島には千代さんという、農家民宿のパイオニアとしてエコツーリズム業界では有名なカリスマ・オバさんが存在する。ここのそば打ち大会はその島の有名人を迎えてのそば打ち大会だ。だがこの企画、サイトには去年の情報しかなく、今年は実施しないものと思いこんでいた。

 「あら、この企画はサイトに載せなくても満員になるから、今年は更新しなかったの」

そば打ち大会企画
去年のまま情報未更新のそば打ち大会企画

そうだったのか、これはぜひ参加したい。島のスーパースターに会ってみたいじゃないか。しかし問題は、大晦日が僕の帰る日だということだ。僕は12/31の午前11時発の飛行機で帰る予定だ。

いや待て、フライト時間を遅らせれば、昼のこのイペントに参加できるぞ。

 「すいません、インターネット貸してください」

僕は事務所のPCを借りて予約変更を試みる。すると、

「あなたのチケットは出発4日前まで変更可能です」とのメッセージが出た。今日12/28は12/31の3日前。要するに1日違いで予約変更できなくなっていた。それでも諦めきれず、航空会社に電話してみたが結果は同じであった。

 「残念ですね、コーヒーお代わりどうぞ」

結局そば打ち大会は参加できなかったが、こうして世にも珍しいバス・オフイスの見学とコーヒー2杯が無料で楽しめた。これはこれでよしとしようじゃないか。

 「そば打ち大会は毎年永遠にやってるから、またいらっしゃい」

そりゃそうだ。でも名物オバさんは結構なお年のはず。いくら長寿日本一の沖縄といえ、「永遠」というワケにはいかない。どうせなら宮古島で年越しの予定を組んでおくべきだった!!


(続く)


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最終更新:2016年08月26日 22:09