【非常事★タイの、泰国東海岸】
第1話)バンコクは燃えているか?

《タイ旅行記|パタヤー|チャンタブリー|ラヨーン|スワンナプーム》

GWはタイに行こうと思いバンコク便を既に押さえていた。ところが4月になってバンコク市内がとんでもない事態になってしまった。旧政権のタクシン派・通称赤シャツ軍団がバンコク中心部を占拠。取材に訪れた日本人ジャーナリストが武力衝突の流れ弾に当たり死亡すると、日本のマスコミも大騒ぎで混乱を報じ出したのは周知のとおりだ。

 こりゃ呑気に旅行どころではないのか!

赤シャツ隊がバンコク商業地区を占領!
赤シャツ隊がバンコク商業地区を占領!(※現地旅行会社ブログより)

日本のニュースだけを見ていたら、そう感じて当然なのだが、ふと、現地旅行会社のブログをのぞいてみると、、、

「数日前の武力衝突でそれまでのお祭り気分がいっぺんに吹っ飛んでしまった赤服のラートプラソン交差点集会場ですが、ソンクラーンを迎え、再びただのお祭りモードに入ってしまいました(…中略…)もはやこの一帯でシリアスな表情をしているのは外国のマスコミだけのような気もします。」

ただいま赤シャツ陣地で歌謡ショー開催中
ただいま赤シャツ陣地で歌謡ショー開催中(※現地旅行会社ブログより)

おやおや、なんとも脱力系な様子で。まあ、そんなマイペンライなところが、タイって国の最大の魅力なんだよねぇ。

とはいえ、赤シャツ軍団に対抗し、反タクシン派のピンクシャツ軍団も出現。日本の外務省は首都バンコクに対し「渡航の是非を検討してください。」と安全警報のレベルを引き上げ、航空会社各社もバンコク行き航空券を手数料ナシで払い戻す特別措置を取りはじめた。

 やはりこのままタイに行くのは無謀なのか? 

 でも危険地帯は一部に限られてるから、そこさえ避ければ、、、

僕の心は葛藤し、なんともモヤモヤな気分が二転三転するが、赤シャツ軍団は一行にデモをやめる気配を見せない。

だが日本の大手マスコミは事件が大きな山場を迎えると報道するが、事件がないと何も報じてくれない。頼りは、現地ブログとなるのだが、そこからは「フォーシーズンズ・ホテル前に赤シャツのゲームセンター出現」だの「地下鉄シーロム駅、赤シャツ隊の物干し場と化す」など、緊張感に欠ける長閑なレポートが届く。いったいバンコクはどうなってるんだ!

赤服の物干し台と化したシーロム駅
赤服の物干し台と化したシーロム駅(※現地旅行会社ブログより)

 「Fさん、GWのタイ行き。どうします?」

僕より一足先にタイ入りし、現地で会うことになっていたFさんとは、出発1週間前からに頻繁に意見の交換を交わすが、妙案が思いつかない。

それにしても、あれだけの赤シャツ隊を一ヶ月以上首都に寝泊りさせ、食事を提供できるタクシン派の財力は半端ではない。そして提供される食料も膨大だろうけど、すると当然排出物だって大量に出る。でも道路にトイレがある訳でもないし、となると道路脇の草むらがとても肥沃な大地に変わっているのかも知れない。

そうなると赤シャツ隊のウ◎コで、道が黄色く染まり、敵(黄色シャツ=反タクシン派)のシンボルカラーを自ら広めることになってしまうので、赤シャツ幹部は困るだろうなぁ。

(続く)
この「第1話」の時点で、バンコク情勢はまだ楽観視できる面がありました。その後、事態が悪化し多数の死傷者が出てしまうとは、全く残念でなりません。


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最終更新:2016年08月26日 21:00