【お気楽軍団、ラオスを行く】
第3話)ロハス先進国

《ラオス旅行記|ビエンチャン|タイ|ウドンタニー|コーンケーン》

バンコクからラオスの首都ビエンチャンへは僅か1時間のフライトだ。その間にあわただしく機内食が出てきた。おいしそうなタイ料理だったが、ラウンジでしこたま腹ごしらえしたためパスしてしまったのが悔しい。

僕がラオスを訪れるのはちょうど10年ぶりだ。あのころはビザ代が30ドルかかったが、最近日本人はノービザになったのでうれしい限り。無料であっさりと税関を通過する。

SさんとFさんは、その昔は国賓が泊まったというLホテルを予約していた。僕は、一泊30ドルとラオスにしては高額なLホテルに泊まるのはいかがなものかと少し躊躇していたが、仲間と行動を共にするには便利だろうと、出発一週間前にまって予約を入れようとした。すると『満室』と断られていた。

でも、首尾よく予約済みのFさんにはLホテルから空港に迎えの車が来ているので、それに同乗して市内まで行けばタダで済む。

とりあえずLホテルの送迎係りにダメモトで僕の分も空室がないか聞いてもらうと、あっさり『あります』との返事。あれれ!『満室』なんじゃなかったの?まあ、宿探しの手間が省けたので良しとしよう。

市内に向かう車から10年ぶりのビエンチャンを見る、随分と車が増えたなぁ。道だってきれいになった気がする。あ、電光掲示板なんてものまである。おや、あれはATMではないか。カードでお金が引き出せるのかぁ。発展したものだ、ラオスも。

前に来たときにはガイドブックだって満足なものがなかったが、今は地球の歩き方にも立派に「ラオス篇」が発行されている。知らぬ間にメジャーになったものだ。

パトゥーサイ 2008 パトゥーサイ 1998
ビエンチャン(現在)         10年前                  

しかしラオス初めてのFさんの感想は正反対で『ここが一国の首都?長閑過ぎないんじゃない?』と拍子抜けした様子だ。

ホテルでは先に到着したSさんが待っていた。夕方、協力隊員のU君も加わって、メコン川沿いのオープンエアのレストランに向かった。オープンエアというとお洒落な感じがするが、造りは夏の浜辺の海の家みたいな掘っ立て小屋だ。

「シンチム」という鍋を頼んだのだが、これが美味い!新鮮な野菜やハーブに、身のしまった鶏肉。ついさっきその辺をウロチョロしてた鶏なんじゃないの、これ。

今、日本では「地産地消」なるライフスタイルが叫ばれている。が、そんな最新の生活をラオスはとうの昔から実践している。

オープンエア・レストラン街-ラオス
オープンエアレストラン街とナチュラル・キッチン
LOHASなラオスのレストランの調理風景

 「やぁ、まったくここの人はのんびりしてますよ。すーぐ仕事休んじゃうんですから」

と愚痴をこぼす協力隊員のUさん。

 「それでも誰も文句言わないんですよ。この国は。」

自然食品にあふれて、あくせく働かなくてもいい生活。これって正に今世界で大流行りの*ロハスなんじゃないの? 《*LOHAS = Lifestyles Of Health And Sustainability(健康と持続可能性を重視するライフスタイルなんだって)》

いやー、ラオスってロハスの先進国じゃないか。だったらその事実をもっと国際社会に訴えてもいいんじゃない。

 あっ、いい考えを思いついた!!

国名を LAOS から LOHAS に改名しちゃえばいいじゃん。

スペルも似てるから、看板の書き換え代もそれ程お金がかからないと思うのだけど、、、

(続く)


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最終更新:2016年08月27日 18:47