【お気楽ウズベキスタン旅行】
第1話)おいらは「+1」

《ウズベキスタン旅行記|タシケント|サマルカンド|シャフリサーブス》

サマルカンドb-ウズベキスタン
サマルカンド - ウズベキスタン

2005年GW、S木さん親子&U飼ちんとウズベキスタンで会おう!ということになった。なぜウズベキスタン?と問われても、こちらも「なんでだろう?」としか答えられないが、ともか く5月3日にサマルカンド集合とだけ大雑把に決めて、U飼君はGW数日前に名古屋から、S木 さん親子はGW初日の4月29日に同じく名古屋から、そして僕も29日に東京からと各自勝手に出発。とはいえウズべキへのフライトは限られているので、結局はみな週2便しかないアシアナ航空のソウル=タシケント便を利用することになり、出発日が同じS木さん親子とはソウルから、帰りはU飼君も一緒にそろってタシケント=ソウル便を使うことになった。

インチョン空港でS木さん親子と合流。意外に長い7時間あまりのフライトの後、夜中のタシケント空港に到着した。

GWということもあり日本人の団体客でイミグレの前はごった返していた。旧共産圏らしく係員の対応はいたってトロい。長蛇の列が窓口の前にできあがる。幸い僕は列の前の方に入れたがS木さんたちは団体客の後のようだ。入国手続きを済ませS木さん親子を待つが、なかなか出てきそうにない。それでは今のうちに明日の国内線の予約をしてしまおう。

国内線カウンターでは体格のいいロシア系のおばちゃんが暇そーにしていた。「明日朝一番のヒヴァ行きは空いてますか?」と英語で尋ねると、早口のロシア語でわけのわからない答えが返ってきた。いくら国内線とはいえ国際空港なんだから多少の英語ぐらい分かってくれよ!

オバチャンとの会話が全く成り立たないの見かねた青年が通訳してくれたところ、ウズベキ随一の観光地ヒヴァへの明日の飛行機は日本からの団体様ご一行で満席だとのこと。

国内線のことは諦め、再び国際線の建物に向かうと「Ms.S +1」と書かれたプラカードを持ったタクシーの運ちゃんを発見。そうそう、S木さんに頼んで市内までのタクシーをシェアさせてくれるようお願いしてあったのだが、さすがS木さん、その旨キチンと先方に伝えてくれていたようだ。

 僕   :「ハロー、アイアム +1」
 運ちゃん:「オー、ユーアー +1」
 僕   :「オーケー、ウイ アー ウェイティング Ms.S」

で、いつの間にか僕がそのプラカードを持ってS木さん親子を待っていた。「なんであんたがそんなもの持ってるの?」とS木さんには笑われたが、そんなことはどーでも良い。日本時間ならもう夜中の2時だもの、さっさとホテルに行って寝たいんだよ!僕は運ちゃんに、最初に僕の泊まるビバホテルへ、次にS木さん親子のポイタフトホテルへ行くように告げた。無論ビバホテルの方がポイタフトより空港に近い。

 僕   :「ファースト、マイ ホテル。ビバホテル」
 運ちゃん:「OK。」

 僕   :「ネクスト、ハー ホテル。ポイタフト。OK?」
 運ちゃん:「OK。OK。」

全然OKではなかった。タクシーは空港に近い僕のビバホテルは完全に無視して、S木さん親子の泊まるポイタフトに直行した。

 運ちゃん:「ユー ポイタフト、5ダラー。」
 運ちゃん:「ネクスト、ユー ビバホテル、5ダラー。レッツゴー」

ちょっと待て、これじゃ全然相乗りになってないではないか? 自分のホテルまでの分は3ドルにまけさせたが、後になって分かったことは、プラカードの「+1」は僕のことではなくて、S木さんのお母様のことだったらしい。

ここウズベキではそう簡単に物事は進まないのであった。

(続く)


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最終更新:2016年08月27日 09:41