【楽しい?北タイ紀行】
第3話)入門、タイ料理教室-Part2:タイカレーの秘密

《タイ旅行記|北タイ|チェンマイ|チェンラーイ|メーサイ|エアアジア》

一通り食材の講義が終わると、次はいよいよ実践である。レストランの裏庭には20台ほどのコンロの並んだキッチンスタジアムがあった。真ん中の1台は先生用のコンロだ。

タイ料理教室のキッチンスタジアム
タイ料理教室のキッチンスタジアム

複雑にハーブを駆使するタイ料理。いったいこの僕にもキチンとつくれるのだろうか?はなはだ不安ではあったが、先生の言うとおりにやったら結構簡単に出来てしまうじゃないか。1品作り終えると試食タイム。おお、俺の作ったトムヤムクン、結構いけてるじゃん。意外に僕って才能あるのかしら。

でも良く考えたら、簡単にできるのは当たり前だった。だって食材はキチンと分量を量って必要な分だけ1品作るごとにスタッフが配ってくれるのだ。後は先生が言うとおりに切って混ぜて炒めるだけ。トムヤムクンの海老なんてちゃんと背ワタまで抜いてある。これなら失敗するわけがないじゃん。なので日本に戻ってもう一度同じ味を作ってみろと言われたら、、、、それは100%不可能じゃい!

名シェフ?
名シェフ?

ともかく、パッタイ(タイ焼きそば)、トムヤムクン、グリーンカレーなどの代表的タイ料理を作ってゆく。先生の説明は英語だが、まあ見てれば分かるので問題はない。冗談を交えつつ楽しく教えてくれる。

 先生 :「Next. Let's cook "Fish Cake"
     (さあ、次は"Fish Cake"を作りましょう)」

何?次は「Fish Cake」だと!つまり「魚のケーキ」ってことだよな。それはいったい何だ!タイ料理の代表的なものは一通り知っているつもりだったが「魚のケーキ」なんて初めて聞くぞ。

 先生 :「では魚のすり身に薬味を入れて、混ぜたら揚げてください。」

おいおい、それをケーキと言うのか? ようするにさつま揚げ、タイ語では「トートマンプラー」と呼ばれる料理じゃないか!どうしてこの揚げ物が英語になると「Cake」になってしまうのだ。英語って食べ物に関する語彙が貧弱だなぁ。

ところで、皆さん。ココナッツクリームとココナッツミルクの違いをご存知?その違いをこの料理教室で教わったので、知ったかぶりを披露することにしましょう。

 ココナッツクリーム…ココナッツの身の一番絞り
 ココナッツミルク…一二番目以降の絞り汁。

なんだそれだけのことと言うなかれ。おいしいグリーンカレーを作るにはこの「クリーム」の方を使用しなければならないのだ。

 先生 :「ココナッツクリームを中華鍋で強火で暖めてください。
     そうすると何か変わってきませんか?」

確かに暖めてゆくと、クリームがオイルに分離していった。なんか理科の実験みたいで面白い。

 先生 :「分離したらそのオイルでスパイスを炒めてください」

おお!なんとクリームの油分で炒めてしまうとは驚きだ。中華鍋からは炒めたスパイスの香ばしい香りが漂ってくる。見た目は少々難があるものの、僕のタイカレー、味と香りは本格派の五つ星。やっぱり僕って天才だぁ!(うぬぼれるな<こら!)

筆者による珠玉の逸品の数々

(続く)


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最終更新:2016年08月26日 21:27