【楽しい?北タイ紀行】
第2話)入門、タイ料理教室-Part1:日中豆腐対決!

《タイ旅行記|北タイ|チェンマイ|チェンラーイ|メーサイ|エアアジア》

今や日本でも大変ポピュラーなタイ料理。スーパー西友でもタイカレーの素が売られてるほどだ。日本ばかりでなく欧米でもタイ料理への関心は高く、そんな人気の高まりを反映して、チェンマイには外国人旅行者向けのお手軽クッキングスクールがいくつかある。

僕もとあるクッキングスクールに1日入門してみることにした。

前日にターペー門ちかくの事務所に行って、「明日参加しまーす」と申し込む。教室は事務所からちょっと離れたレストランで行うとのこと。朝10時スタートで夕方4時までに6品ほどの料理を作る。料金は900バーツとタイの物価から考えるといささか高めではあるがで、カラー印刷の立派なレシピブックも含まれているのでまあ良しとしよう。

翌朝その指定されたレストランに行く。レストランには三々五々観光客が集まり総勢20名ほどになった。最初に各自が自己紹介。生徒の6割は西洋人で、残りが香港人の団体客。イスラム系オーストラリア人と日本人の僕だけがちょっと異色のメンバーだ。

タイ料理教室の講義
タイ料理教室の講義
レッスンはまずタイ料理の食材について実物を見せながらの講義から始まる。一つの食材を説明すると、その葉をちぎって味見させてくれるのだが、その講義のほとんどはハーブの説明といっても過言ではない。10種類以上ものハーブをあーだこーだと英語で説明してくれるが、そこはやはり論より証拠、味見をすると同じバジルでもホールバジル、レモンバジル、スイートバジルとそれぞれに味も香りもまったく異なることが良く分かる。

ハーブについて説明する-タイ料理教室
ハーブについて説明中
日本ではタイハーブが高価なので料理に少ししか入っていないが、タイではハーブなんてその辺にいくらでも生えているので、いくらでも使える。これなら僕が作っても美味しいものができそうだ。よしよし!

数々のハーブや、タイ料理独特の調味料ナムプラーなどを説明した後、先生は最後に妙な食材を取り出した。うむむ?それって「豆腐」じゃん。それはタイ料理の食材なのかぁ?

 先生 :「豆腐は大豆から作られます。…中略…
     何か質問はありますか?」

ちょっと待て。このままだと東洋の食文化に無知な西洋人どもは「豆腐=タイ」の誤った知識を身に付けてしまうではないか。これはわが日本文化にとってもゆゆしき問題ではないのか。僕は大胆にも先生に対して異を唱えることにした。

 僕  :「先生!豆腐のオリジナルは日本じゃないですか?」

すると生徒の第二勢力である香港人観光客が割って入った。

 香港人:「違う違う。豆腐のオリジナルは中国さ。」

おおと、こんなところで横槍が入るとは!さあ、先生はどう答えるのだろう? 香港人たちの顔色を伺った先生はおもむろに、

 先生 :「豆腐のオリジナルは中国でしょう。そこから日本やタイに伝わったのです。」

ううん、なんとなく説得力のある説明。結局豆腐は中国のものということで落ち着いてしまった。前日のアジアカップで日本は中国に勝利したが、この豆腐戦争は中国に完敗。

しか~し、僕は見逃さなかった。先生が説明に使った豆腐のパッケージにはしっかり日本語で「とうふ」と印刷されていたことを。

しかしそのことを指摘してこれ以上中国人を刺激するの危険である。前日のアジアカップ決勝戦でボコボコにされた日本大使館の公用車にはなりたくない!これ以上「豆腐=日本」論を唱えたら、僕は今日の料理教室の食材と化していたことであろう。くわばらくわばら、、、、

(続く)


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最終更新:2016年08月26日 21:26