【タイのくびれを行く/中南部の旅】
第1話)1バーツの勝利

《タイ旅行記|スラーターニー|ラノーン|チュンポン》

2006年の前半は、GW明けにW杯でドイツに行ったりと、何かと忙しかった。8月の夏休みのことなどは深く考えられないうちに、気づくともう7月の後半であった。とりあえずバンコクまでの航空券だけは押さえてあったので、そこから先をどうするか。僕は久々に格安航空会社・エアアジアのHPをのぞいてみた。

 「Thailand Special Low Fares 399B!」

なにぃ、タイの国内線がたったと399バーツ(約1200円)だと!これはバス並みの値段ではないか。座席数に限りがあるとのことなので、早速その場で、タイ国内で未だ行ったことのない街・スラーターニー へのチケットをネット購入してしまった。

激安AirAsiaがマンUのスポンサー? どこにそんな金ある!!
激安エアアジアがマンUの公式スポンサー!どこにそんな金あるんだ?

ところで、バンコク=スラーターニーは運賃が399Bのはずなのに、空港利用料やら燃料何とか代やら諸費用が加算され、結局 1,022B になってしまった。ぼったくりバーで騙されたような気分がしないでもないが、一方で運賃そのものが諸費用より安いというのも驚異的である。

ともかく安さに釣られてスラーターニーってところに行ってみることにした。スラーターニー って何があるんだろう。まあいい。何が出てくるかは行ってからのお楽しみだ。

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バンコクまでの飛行機は深夜到着。そしてエアアジアは翌朝出発。なので、予め空港近くの安めのホテルも予約しておいた。最近は探せば2~3000円クラスの宿もネット予約できるから便利になったものである。

 Maruay Hotel

聞いたことないホテルだが、空港からタクシーで10分、と案内に書いてあったので近くなのであろう。まあ後は現地で。

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と事前にここまで用意して、深夜のドンムアン空港に降り立った。空港ロビーを抜けると南国の熱気がむっと体を包みこむ。僕はタクシーを捕まえ「パホンヨーティン通りのMaruay Hotelまで」と告げ、プリントアウトした地図を運転手に見せた。運転手が英語がわからない場合を想定して、念のためホテルの住所はタイ語でも書き添えておいた。だから間違えることはあるまい。

運転手はそのホテルを知らないようだったが、地図を見てともかく車を走らせた。まあ分かったんだろう。しばらく車を走らせると「この辺りか?」と聞いてくる。おいおいちょっと待て。お前全然分かっていないじゃん。

車を脇に停め、もう一度地図を見せて説明する。

 「だからパホンヨーティン通りでカセート大学の近くだよ」
 「おお、分かった分かった」

だが、こういうときのタイ人の「分かった」は信用できない。案の定車はどんどん先に進んでいつの間にかバンコク市内に入ろうとしていた。ホテルの案内には「空港からタクシーで10分、市内に20分」と書いてあった。市内に行っちゃってどうする。行き過ぎだぞ!

僕はむっとした顔で運転手をにらみつけた。すると運転手は携帯を取り出しホテルに電話して詳しい場所を聞き出す。なぜ初めからそれをしない!横着もの。

結局全然あさってのところに来てしまったことに気づいた運転手。でも、無駄走りしているうちにメーターは150バーツをぶっちぎっちゃっているゾ。不満だぁ!

するとそ怒りの気を感じたのだろうか、運転手が自らメーターを切って「100バーツね」と。おお!タクシーの運転手自ら値下げに応じるなんて、タイには何回か行ったことあるが初めての経験である。

ともかく無事 Maruay Hotel に到着した、空港から10分のはずなのに30分かかって。

翌朝、ホテルから空港に向かったらタクシー代は101バーツだった。ということは昨夜は1バーツだけ得したということだ。出だしはちょっとだけラッキーだったということにしておこう。

(続く)


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最終更新:2016年08月26日 21:12