【海峡を越えて―韓国短期旅行】
第6話)韓国の日本語はイカしてる

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日本の次に日本語が通用する国といったら、それは韓国であろう。

その昔、日本語が公用語だった(むりやり公用語にされた)こともあるが、彼らは日本語に妙な自信がもっているのではないか?言い換えると、自分たちの日本語が間違っているとは思わず、堂々とすばらしい日本語を発明してくれる。

たとえば某一流銀行のATMの案内が秀逸だ。

  「キャッツ・サービス」と書いてある。??

韓国では銀行で猫が引き出せるようだ!!


とはいえ特急電車や空港バスのアナウンスでも、ちゃんとテープで日本語放送してくれるのはありがたい。

帰国のとき、ソウル駅前から新空港までバスに乗った。1時間ほどで空港に近づくとアナウンステープで案内してくれる。「K航空、A航空のご利用の方はこちらで降りてください。」とキメ細かいぞ。

僕はN航空利用(運行再開したのだ)なので、次の停留所だろうとすぐ理解できる。できるのだが、、、世の中何が起こるかわからない。運転手が僕のバックをここでおろそうとしているじゃないか!おいおいN航空の乗り場は次だろう!僕は慌ててバスを降りた。

 僕  :「N航空はここでいいのか?」
 運転手:「ああそうだよ、ここだよ」
 僕  :「ああそう」(なんだよ、テープの案内と違うじゃん。危ない危ない)

危うくバックを置いていかれるところであったが、なんとかピックアップして、空港の中に入る。そしてそのその瞬間、恐ろしいことに気がついた。

  リュックをバスの中に置き忘れた!

その中にはパスポートや航空券が入っているのだ!慌てて僕はバスを追いかけた。自分でもびっくりするぐらいのダッシュだったのだが、所詮は人の足、バスにはかなわない。バスは遥か彼方に行ってしまった・・・ どうしよう。

仕方なく空港の案内カウンターで事情を説明する。しかしさすがここは韓国。案内嬢は流暢な日本語で対応してくれ、少し安心する。

 案内嬢:「バスはソウル駅に向かってます。2~3時間したら戻ってきます」
 僕  :「2~3時間! えーじゃ飛行機飛んじゃうよぉぉ。」

とはいえ、これは案内嬢の責任ではない。会話が日本語なだけに誤解の余地すらなく打ちひしがれる僕。。。

 案内嬢:「もしかしたら、落とし物で届けられているかもしれません。ちょっと待ってください。連絡してみます。」

彼女の電話が終わるのを僕は祈る気持ちで待ち続けた。

  案内嬢:(どこかに電話している)
            :
            :
  案内嬢:(ま~だ、電話している)
            :
            :
  案内嬢:(ようやく終わったようだ)

 案内嬢:「忘れ物あったです。汚いリュックです。よかったですね。」
 僕  :「カ、カムサハムニダ!」

僕は一応安堵した。でも「汚いリュック」とは大きなお世話だ!

危ういところで、韓国に足止めされるところだったが事なきを得た。多発テロ直後でN航空は再開したばかり。ガラガラの機内の人となって帰国の途についた僕であった。

=FIN=


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最終更新:2016年08月27日 00:02