【海峡を越えて―韓国短期旅行】
第4話)チャガルチ市場のストリップダンス

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釜山は海産物の集まる漁港の街である。有名なチャガルチ市場には、業者はもちろん、一般人も生きのいい魚を求めてやってくる。市場の建物に入ると、びっしり生け簀が並んでいて、タイ・ヒラメ・ウナギ・タコ・イカ・カニ等々、あらゆる海の幸が生きたまま売られている。

そして、なんといってもびっくりするのは生け簀レストランであろう。水槽のあるレストランは日本でも珍しくないが、ここのは市場の生け簀の一辺に板を渡してテーブルにしただけ。つまり板切れ1枚で市場がレストランに早変わりしているのだ。いやー、でも美味しそうだあ。

 おばちゃん:「ヒラメ、刺身、15,000ウォン」
 僕    :「1匹でかい?」
 おばちゃん:「そうだよ。美味しいよ」

なんと、ヒラメ1匹まるごとでたったの15,000ウォン(約1,400円)である。そう言えばヒラメなんてこの前食べたのいつだっけなあ。迷わずいただくことにする。

さっきまで生け簀でぴちぴちしていたヒラメちゃんはあっという間に刺身になって現れた。韓国では刺身に唐辛子ミソをつけ、青菜にくるんでいただく。これがまた美味しい。僕は、自分の日本での消費量からすると3年分に当たるヒラメを一気に堪能したのであった。満足♪

さて、その食堂で気になる料理をみかけた。ぶつ切りにした魚(ウナギ?)を野菜と辛ミソで和えて焼く料理なのだが、その魚(面倒なのでウナギとしておく)のさばき方がスゴい。

1)まず、生きたウナギを生け簀からとりだし、頭を板に打ち付け固定する。
2)次に出刃包丁でウナギの皮を一気に剥ぎ、背骨と頭を落とす。

すると裸になった頭のないウナギがまな板の上でくねくね踊り出すではないかああああ。まさにウナギのストリップダンスである。それにしてもなんという生命力。ウナギは何匹もストリップされ、まな板の上はウナギの裸ダンサーたちでからみ合っている。すごい光景だ。

3)踊ってるウナギをぶつ切りにして、ざく切りの野菜とともに、ボールに入れ、辛ミソで和える。
4)その具をテーブルコンロの鉄板で、焼肉の要領で焼いて食べる

のである。これはなんと言う名前の料理なのだろうか?名前が分からないので僕はこれを「ウナギのストリップダンス焼き」と命名する。次に韓国行くことがあったら今度はこれにトライだ。

韓国の食は奥が深い!

(続く)


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最終更新:2016年08月27日 00:01