【初めてのアフリカ-セネガルの旅】
第5話)マルシェに行こう
《セネガル旅行記|ダカール|チエス|エールアフリック》
マルシェとは仏語で "市場" のことである。"カレー" じゃないよ。ダカールにはサンダカとケルメルという2大マルシェがある。特にケルメルの方はアラブチックな建物に入った可愛いマルシェだ。
市場にはいろんな輩がやってくる。当然怪しいやつも多い。マルシェの外を歩いていると
怪しい黒人A:「ハロー、マイフレンド!」
ハロー、マイフレンド!」だと、バンコクと同じじゃないか。その手には乗らないよ。無視しよう。
怪しい黒人B:「ボンジュール、モンナミ!」
仏語で来たか、こういう時は、「ジュ ヌ コンプロン パ フランセ !(僕、仏語わかんない)」だ。
すると、
怪しい黒人C:「コニチハ、トモダチ!」
僕 :「えっ!」
どーして日本語知ってるんだ!でも反応した僕の負けである。こいつには捕まってしまい、高い土産物を買わされそうになる。仕方ない絵葉書でも買っておくか。1枚150CFAフランだと言う。じゃ2枚買うか。
怪しい黒人C:「400フランだよ。」
僕 :「えっ300フランだろ。」(150x2=300。こんな単純な計算もできないのか!)
怪しい黒人C:「いや、こっちは250フランなのさ。」
僕 :「えっー。どうして?」
怪しい黒人C:「だってこっちはオネーチャンじゃん。」
しっ、しまった。たしかに250フランの一枚はセネガル美人のきれいなセミヌード絵葉書だったのだ。はめられた!「じゃ一枚にするよ。」僕は一枚をそっと返した。
その返した一枚が150フランの普通の絵葉書の方だったことは誰にも内緒である。
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さてさて、市場の裏の街なかから太鼓の音が聞こえてきた。楽団だ。大小様々なトーキングドラムの豊かな音が響きわたる。
子供たちが集まり大騒ぎだ。これはシャッターチャンスとぱちりとやったら大変なことになってしまった。
楽団員A:「アルジャン!(お金!)」
楽団員B:「アルジャン!(お金!)」
子 供 C:「アルジャン!(お金!)」
野次馬D:「アルジャン!(お金!)」
いつの間にかアフリカ人達に囲まれ「アルジャン! アルジャン!(お金!お金!)」の大合唱。恐いよー。 ここ西アフリカでは写真をとるとお金を払う習慣のようなものがある(100%そうとは限らないのだが。。)それを忘れて堂々と撮影したのがまずかった!
しかし僕はここを秘密兵器で乗り切った。
僕:「ジュ ナ パ アルジャン!(お金、もってません!)」と財布をとりだし中を見せる。むろん1CFAフランも入っていない。こういう時のためにお金の入っていない財布を用意しておいたのだ。この空の財布は水戸黄門の印篭のごとく絶大な効果を発揮した。みんなスーと引いちゃったぜ。
でも「しけた日本人」と冷たい視線も浴びちゃったけど。。。
最終更新:2016年08月27日 16:21