【初めてのアフリカ-セネガルの旅】
第4話)ダカールのエコノミーホテル事情

《セネガル旅行記|ダカール|チエス|エールアフリック》

日本ではなじみの薄いセネガルであるが、ヨーロッパ人にとっては安近短のリゾートだ。子供連れや老人グループもわんさと来ている。とりわけ旧フランス領だったこともあり、やはりフランス人が圧倒的に多い。

初日の朝、変な宿に泊まってしまった僕は、早速昼からガイドブックで評判のいいHotel Oceanicに宿を変えた。ダカールの宿代は激安とは言い難い。Hotel Oceanicも一泊17,000CFA(セーファーフラン、CFAはフランスフランFRFと連動している。100CFA=1FRF)約3,000円ぐらいだ。でもフランス植民時代のコロニアルな雰囲気と心地よい中庭があって、とても居心地がよい。ここには2泊してしまった。

HotelOceanic HotelOceanic
Hotel Oceanic

もう一つHotel St-Louis Sunにも泊まった。ここも値段はHotel Oceanicと同じくらい。中庭のあるコロニアルな宿は観光客に大人気で、いつも予約で一杯のようだ。飛び込みで泊まれたのは運がよいとしか言いようがない。

夜、中庭から幻想的な弦楽器の音が聞こえてきた。

「なんだろう?」

急いで中庭の方に降りていく。伝統弦楽器コラの奏者がやってきたのだ。コラとは、コラナッツの実の共鳴板に、高音、低音の複雑な弦を貼った楽器である。これ一つで力強いリズムも複雑なメロディも奏でてしまう。

アフリカの夜空の下で聞くコラの音色は、なんとも心にしみて素敵だ。

コラの奏者
コラの奏者

そもそも僕が西アフリカに行きたかったのはこの地の音楽に興味があったからだ。西アフリカは、コラやトーキングドラムなどの伝統音楽と現代音楽を融合させた世界的なミュージシャンを多数生み出している。その筆頭はなんといってもユッスー・ンドゥールであろう。彼がどのくらいすごいミュージシャンかというと、98仏ワールドカップのテーマソングをまかされたと言えば分かってもらえるだろう。

そんなアフリカ音楽のルーツを生で聞くことができて僕はとても感動した。わざわざセネガルまで来て本当によかった。

(続く)


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最終更新:2016年08月27日 16:15