【黒いフランスの旅:グアドゥループ/マルチニック島】
第1話)それはFMラジオから始まった

《フランス領カリブ旅行記|グアドゥループ島|マルチニック島》

もう何年も前の話である。ある晴れた初夏の日曜日、FMラジオから爽やかな音楽が流れてきた。軽快なリズムにクラシカルなバイオリンや、ファンキーなバンジョーの旋律が絡む陽気なラテン音楽。今まで聴いたことのない新鮮なサウンドに僕の耳は釘付けになった。

 「今日はカリブ海にあるフランス領の島々の音楽をお届けしました。」

番組は、フランスの海外県・グアドゥループ島/マルチニック島の音楽特集であった。それ以来僕は、事あるごとにCDショップに行き、ズークやビギンと呼ばれるこれら島々の音楽CDを買い求めるようになっていった。

仏領カリブ・グアドゥループ島
フランス領カリブの島

人口90万人に満たない小さな島々には世界中にヒットを飛ばすミュージシャンがごろごろしていた。砂糖キビ栽培の労働者として連れてこられたアフリカ人のリズムに、欧州音楽の洗練が出会い昇華した陽気な島の音楽を奏でるのは、黒い肌のフランス人たちだ。マラヴォワ、カリ、ジョエル・ウルスル、カッサヴ、タニヤ・サン・バル、ズーク・マシーヌ、...

いつの日か、この素晴らしい音楽を育んだ島を訪れてみたい、と願いつつ何年もが過ぎてしまった。そして2007年の初夏、漸くそのチャンスがおとずれた。

僕は、片道合計33時間・乗継ぎ3回のエコノミークラス航空券を握り締め、先ずはトランジットで1泊するマイアミを目指した。この先、何が起こるのか期待に胸を膨らませて、、、

グアドゥループ/マルチニックの音楽
Malavoi
Malavoi - Jou Ouve

Kali
Kali - Manicou Volan

Kassav'
Kassav' - Djoni


(続く)



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最終更新:2016年08月27日 17:12