【暑くて、熱い。ミャンマー・オカマ祭】
第1話)台風直撃!無事合流できるのか?

||ミャンマー旅行記|ヤンゴン|マンダレー|タウンビョン||

ミャンマー中部・マンダレー郊外のタウンビョンという村で、毎年8月、満月の一週間に盛大なお祭りが開かれる。ミャンマーで最も信仰されている土着信仰ナッ神のお祭りで、ミャンマー全土から大勢の信者が集結するという。このお祭りが興味深いのは、山の神であるナッ神を喜ばせるために、女装した男性が踊り狂うのだそうだ。つまりオカマが主役のお祭り。

マンダレーヒル
ミャンマー中部・マンダレーに向かう

そんなミャンマー・オカマ祭りにNさん、Gちゃんと行くことになった。Nさんは名古屋、Gちゃんは関空、そして僕は成田からと3人とも別々に飛び立って、まあバンコクで落ち合いましょうと、大変大雑把に旅の計画は進められた。

ところが、出発の直前、大型台風が日本列島を直撃!九州沖縄方面のフライトは欠航が相次ぐ。果たして僕らは無事合流できるのだろうか?3人が3人とも別々に飛び立つだけに、誰か一人ぐらいは天候不順に直面することも十分に予想される。

とりあえず3人のうちで一番早く僕が成田を飛び立った。直前にNさんに電話をいれると名古屋方面はなんとか大丈夫そうだと言う。一方Gちゃんに電話してみたが、、、、不在であった。のっけから不安が増加するなぁ。

夕方、僕はバンコクの某中流ホテルにチェックイン。Nさんは深夜にハイグレードで知られる某Wェスティンにお泊り遊ばされるので、11時過ぎにWェスティンに確認の電話を入れることにしていた。

 「もしもし。ゲストのNさんをお願いします。」
 「少々お待ちください。 申し訳ございません。Nさんという方の予約はございません。」

 「そんなはずはありません。彼はWェスティンに泊まると言ってましたから。」
 「お客さま。こちらは、Hルトンホテルでございます!」

恥ずかしい!!いつも中流以下の宿しか泊まったことのない僕には、WェスティンもHルトンも同じ雲の上の存在。というか区別が付かない。そういう屈折した心理状態が堂々と間違え電話をかけさせていた。

今度はちゃんとWェスティンに電話をかけ、Nさんとは翌朝タクシーでドンムアン空港に行くことを再確認した。

さて、次はGちゃんである。彼は夜行便でバンコクに到着。そのまま朝のヤンゴン行きに乗り継ぐ予定だ。一応僕らも同じヤンゴン便を予約してあるのだが、何せ彼とはネット友達。本物のGちゃんにお目にかかるのは今回が初めてなのだ。彼は目印に何とかというロゴの入ったバックを持っていると言っていたが、あいにく僕はその何とかを書きとめたメモを見事に紛失していた。

ヤンゴン行きの搭乗口には日本人観光客がたくさんいた。いったい誰がGちゃんなのだろう。僕とNさんはそれらしき人を片っ端から尋ねてみたが皆人違い。前日の電話が繋がらなかったことがちょっと引っかかる。あるいは関西方面は台風に直撃され、Gちゃんは足止めをくらったままなのだろうか?

そろそろ現れてもいいだろうと思われたころ、喫煙室に向かって人なつこそうな大柄の男がベンチに佇んでいた。足元には何やらロゴが入ったバックがある。これがあのバックだろうか?

 「あのGちゃんですか?」

また、人違いだったらどうしよう。それよりも今回の旅はミャンマー渡航暦7回目となるGちゃんに全面的に頼ってしまおうと目論んでいた。目の前の大男がGちゃんでないと困るのだ。

すると、彼の目がその巨体に似合わずやさしく微笑んだ。

 「いやー、どーもどーも。」

よかった。これでミャンマー案内人が確保できた。いや、そういう問題ではなく、無事3人が合流できてほっとした。

これで準備は整った。さあ行こう、ミャンマー・オカマ祭り!

(続く)


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最終更新:2016年08月27日 18:07