概要
- 特徴1:レベルアップに必要な経験点が少ない
- 特徴2:筋力の半分以下の武具しか装備できない
- 特徴3:武器のクリティカル値が常に-1される
- 特徴4:アイテムでは有利
- 特徴5:戦闘特技では不利
- 特徴6:1レベル上にしやすい
- 特徴7:他の技能と同時に習得しやすい
- 特徴8:武具以外に資金を回しやすい
- 特徴9:回避力が高くなりやすい
- 特徴10:7レベルからは工夫が必要
- 特徴11:公式武具縛りによる優位
特徴1:レベルアップに必要な経験点が少ない
テーブルB技能であるために、テーブルA技能よりもレベルアップに必要な経験点が少ない(成長が早い)のがフェンサーの特徴です。
テーブルAの戦士系技能に対して1レベル上にしたり、他の技能をより多く習得できるでしょう。
テーブルAの戦士系技能に対して1レベル上にしたり、他の技能をより多く習得できるでしょう。
ソードワールド2.0改訂版では?
変わりません。
ソードワールド2.5では?
キャラクター作成時に3レベルにすることができなくなりました。(“ルール1”_P76)
特徴2:筋力の半分以下の武具しか装備できない
必要筋力が“自身の筋力の半分(端数切り上げ)”以下の近接武器、投擲武器、盾、鎧しか装備できないのもフェンサーの特徴です。
筋力を成長させるのは非効率的といえるでしょう。
筋力を成長させるのは非効率的といえるでしょう。
必要筋力が筋力いっぱいの飛び道具で攻撃したラウンドはフェンサー技能で回避できません。("公式Q&A"_I-03)
必要筋力が筋力の半分以下の飛び道具で攻撃したラウンドはフェンサー技能で回避できます。("リプレイ拳と魔封の物語(3)"_P265,P271〜P273)
必要筋力が筋力の半分以下の飛び道具で攻撃したラウンドはフェンサー技能で回避できます。("リプレイ拳と魔封の物語(3)"_P265,P271〜P273)
ソードワールド2.0改訂版では?
必要筋力が筋力の半分を超過した武器で攻撃したラウンドもフェンサー技能で回避できるようになりました。
ソードワールド2.5では?
下表のように変わりました。
(必要筋力が筋力の半分を超過した武器で攻撃したラウンドもフェンサー技能で回避できます)
(必要筋力が筋力の半分を超過した武器で攻撃したラウンドもフェンサー技能で回避できます)
武器の制限
武器の必要筋力 | 筋力の半分以下 | 筋力の半分を超過〜筋力以下 | 筋力を超過 | |
フェンサー技能での攻撃 | ○ | ○ | X | X |
筋力の不足分攻撃力判定ペナルティ | -(不足していない) | X(↓を適用) | ー(不足していない) | ○ |
フェンサー技能での筋力の不足分攻撃力判定ペナルティ | -(不足していない) | ○ | ー(使用していない) | ー(使用していない) |
フェンサー技能での回避 | ○ | ○ | ○ | ○ |
盾の制限
盾の必要筋力 | 筋力の半分以下 | 筋力の半分を超過〜筋力以下 | 筋力を超過 | |
フェンサー技能での回避 | ○ | ○ | X | X |
筋力の不足分回避力判定ペナルティ | -(不足していない) | X(↓を適用) | ー(不足していない) | ○ |
フェンサー技能での筋力の不足分回避力判定ペナルティ | -(不足していない) | ○ | ー(使用していない) | ー(使用していない) |
盾の持つ回避力判定ボーナス | ○ | ○ | ○ | X |
盾の持つ回避力判定ペナルティ | ○ | ○ | ○ | ○ |
盾の防護点 | ○ | ○ | ○ | ○ |
フェンサー技能での攻撃 | ○ | ○ | ○ | ○ |
鎧の制限
鎧の必要筋力 | 筋力の半分以下 | 筋力の半分を超過〜筋力以下 | 筋力を超過 | |
鎧の選択肢 | 「装備」 | 「装備」 | 「着用」 | 「着用」 |
フェンサー技能での回避 | ○ | X | ○ | ○ |
筋力の不足分回避力判定ペナルティ | -(不足していない) | ー(不足していない) | X(↓を適用) | X(↓を適用) |
フェンサー技能での筋力の不足分回避力判定ペナルティ | -(不足していない) | ー(使用していない) | ○ | ○ |
鎧の持つ回避力判定ボーナス | ○ | ○ | X | X |
鎧の持つ回避力判定ペナルティ | ○ | ○ | ○ | ○ |
鎧の防護点 | ○ | ○ | ○ | ○ |
移動 | ○ | ○ | 「制限移動」のみ | 「制限移動」のみ |
主動作 | ○ | ○ | X | X |
フェンサー技能での攻撃 | ○ | X(主動作は可能) | X(主動作不可) | X(主動作不可) |
特徴3:武器のクリティカル値が常に-1される
装備できる近接武器、投擲武器のクリティカル値が常に-1される(クリティカルが発生しやすい)のもフェンサーの特徴です。
ファイターに対して必要筋力が低い武器しか装備できませんが、クリティカルによる一撃必殺が期待できます。
高ランクの武器は必要筋力に対して威力が高く設定されているためにフェンサー技能との相性は良好といえるでしょう。
ファイターに対して必要筋力が低い武器しか装備できませんが、クリティカルによる一撃必殺が期待できます。
高ランクの武器は必要筋力に対して威力が高く設定されているためにフェンサー技能との相性は良好といえるでしょう。
ソードワールド2.0改訂版では?
変わりません。
ソードワールド2.5では?
変わりません。
特徴4:アイテムでは有利
アイテムの一部が、他の戦士系技能よりも有効に機能するのもフェンサーの特徴です。
- 威力が高い武器、クリティカル値が低い武器
- 威力を上げる効果、クリティカル値を下げる効果
- 筋力を上げる効果
- 武器や盾の必要筋力だけを下げる効果(ウェポングリップ、フェザー・エッジ)
- 必要筋力の高い武器や盾を装備できる効果(大きな手袋)
- ウェポングリップ(”アルケミストワークス”_P111)
例)筋力15なら、15/2(端数切り上げ)+2=必要筋力10以下の武器や盾を装備できる。
- 大きな手袋(”アルケミストワークス”_P127)
例)筋力15なら、15/2(端数切り上げ)+5=必要筋力13以下の武器や盾を装備できる。
- フェザー・エッジ(ヒューレの特殊神聖魔法)(ウィザーズトゥーム”_P62)
例)筋力15なら、15/2(端数切上)+5=必要筋力13以下の武器を装備できる。
ソードワールド2.0改訂版では?
変わりません。
ソードワールド2.5では?
基本的には変わりません。
2.0時代のアイテムの中に、2.5ではサポートされていないアイテムがあります。
代わりに、アビス強化が追加され、有効活用できます。
2.0時代のアイテムの中に、2.5ではサポートされていないアイテムがあります。
代わりに、アビス強化が追加され、有効活用できます。
特徴5:戦闘特技では不利
テーブルAの戦士系技能に対して戦闘特技では不利なのもフェンサーの特徴です。
自動習得できる戦闘特技がなく、習得できる戦闘特技の種類が少ない。
フェンサーは、2H武器を装備しても<薙ぎ払い>や<全力攻撃>を習得できるファイターに敵わず、<二刀流>を習得しても<追加攻撃>や<飛び蹴り>を習得できるグラップラーに敵いません。
フェンサーは、2H武器を装備しても<薙ぎ払い>や<全力攻撃>を習得できるファイターに敵わず、<二刀流>を習得しても<追加攻撃>や<飛び蹴り>を習得できるグラップラーに敵いません。
また、ファイターとグラップラーとは異なり<頑強>を習得できないため、HPの増強しやすさには明確な差が存在しています。
ソードワールド2.0改訂版では?
自動習得できる戦闘特技がない点は変わりませんが、習得できる戦闘特技の種類は増えました。
フェンサー専用の戦闘特技として、<挑発攻撃II><回避行動II>が存在する為、アドバンテージが存在します。
ファイター専用の戦闘特技 | 自動:<タフネス(Lv7)><バトルマスター(Lv13)> |
選択:<斬り返しI(Lv1~)><薙ぎ払いI(Lv3~)><頑強(Lv5~)><超頑強><斬り返しII(Lv7~)>、<薙ぎ払いII(Lv9~)>、<全力攻撃II(Lv9~)>、<全力攻撃III(Lv15~)> | |
グラップラー専用の戦闘特技 | 自動:<追加攻撃(Lv1)><投げ攻撃(Lv1)><鎧貫き(Lv5)><カウンター(Lv7)><バトルマスター(Lv13)> |
選択:<インファイトI(Lv3〜)><投げ強化I(Lv3〜)><踏みつけ(Lv5〜)><頑強(Lv5〜)><超頑強><投げ強化II(Lv9〜)><インファイトII(Lv9〜)><牙折り(Lv9〜)><飛び蹴り(Lv9〜)> | |
フェンサー専用戦闘特技 | 自動:なし |
選択:<斬り返しI(Lv1〜)><挑発攻撃II(Lv7〜)><必殺攻撃II(Lv7〜)><斬り返しII(Lv7〜)><回避行動II(Lv9〜)><牽制攻撃III(Lv11〜)><必殺攻撃III(Lv11〜)> |
ソードワールド2.5では?
自動習得できる戦闘特技がない点は変わりませんが、習得できる戦闘特技の種類は増えました。
<頑強>(Lv5)を習得できるようになったことと、<変幻自在>が追加されたことは特筆に値します。
<頑強>(Lv5)を習得できるようになったことと、<変幻自在>が追加されたことは特筆に値します。
特徴6:1レベル上にしやすい
テーブルB技能であるために、"テーブルA技能に必要な経験点+500点"で、テーブルA技能よりも1レベル上にできるのもフェンサーの特徴です。
その場合には、ファイターとグラップラーに対して命中力+1、追加ダメージ+1、回避力+1、HP+3、生命抵抗力+1、精神抵抗力+1分、有利になります。
また、冒険者レベルが奇数になる場合は習得できる戦闘特技枠が1つ多くなります。
ファイターに対して「1レベル上の優位」を保つことがフェンサーにとって重要になります。
その場合には、ファイターとグラップラーに対して命中力+1、追加ダメージ+1、回避力+1、HP+3、生命抵抗力+1、精神抵抗力+1分、有利になります。
また、冒険者レベルが奇数になる場合は習得できる戦闘特技枠が1つ多くなります。
ファイターに対して「1レベル上の優位」を保つことがフェンサーにとって重要になります。
ソードワールド2.0改訂版では?
変わりません。
ソードワールド2.5では?
キャラクター作成時に3レベルにすることができなくなりました。(“ルール1”_P76)
特徴7:他の技能と同時に習得しやすい
他の技能を阻害する制限が少ないために、他の技能と同時に習得しやすいのもフェンサーの特徴です。
レベルアップに必要な経験点が少なく、武具以外にお金を回しやすいことも有利に働きます。
レベルアップに必要な経験点が少なく、武具以外にお金を回しやすいことも有利に働きます。
ソードワールド2.0改訂版では?
変わりません。
ソードワールド2.5では?
変わりません。
特徴8:武具以外に資金を回しやすい
装備できる武具が安価であるために、武具以外に資金を回しやすいのもフェンサーの特徴です。
装飾品、マジックアイテム、ライダー関連、アルケミスト関連にお金がかけられます。
装飾品、マジックアイテム、ライダー関連、アルケミスト関連にお金がかけられます。
ソードワールド2.0改訂版では?
変わりません。
ソードワールド2.5では?
変わりません。
特徴9:回避力が高くなりやすい
ファイターとグラップラーに対して回避力が高くなりやすいのもフェンサーの特徴です。
- 非金属製鎧を装備する傾向がある
- 盾を装備する傾向がある
- 筋力を成長させる価値が低いために、敏捷度を成長させる傾向がある
- 1レベル上にしやすい
このことから、ガン(防護点無効)による攻撃に対して、ファイターよりも有利になる傾向があります。
ソードワールド2.0改訂版では?
<回避行動II>の置き換えがフェンサーのみです。
ソードワールド2.5では?
<回避行動II>の置き換えがフェンサーのみです。
特徴10:7レベルからは工夫が必要
序盤は、ファイターとグラップラーに対して1レベル上にしやすく、装備できる武具が安価であるために有利に感じることも多いでしょう。
しかし、ファイターが<タフネス>(自動Lv7)、<全力攻撃II>(Lv9)、<バトルマスター>(自動Lv13)を習得して行くに従って不利に感じることが増えていくでしょう。
しかし、ファイターが<タフネス>(自動Lv7)、<全力攻撃II>(Lv9)、<バトルマスター>(自動Lv13)を習得して行くに従って不利に感じることが増えていくでしょう。
フェンサーが9~11レベルになる頃からの戦闘での活躍にはいろいろと工夫が必要です。
ソードワールド2.0改訂版では?
変わりません。
ソードワールド2.5では?
変わりません。
特徴11:公式武具縛りによる優位
※これはネタ特徴です。
GMが公式武具しか採用しない場合には、筋力が極めて高いフェンサーは、ファイターと同じ武具を装備できるようになります。
GMが公式武具しか採用しない場合には、筋力が極めて高いフェンサーは、ファイターと同じ武具を装備できるようになります。
- 武器は筋力が95、武器習熟A/ソード、センチネル・カスタム+3(必筋38、高ランクによる+10)
- 防具は筋力が79、フォートレス・マナタイト加工(必筋30、高ランクによる+10]
とはいえ、GMがオリジナル武具を採用する場合には、フェンサーの思惑は外れてしまうでしょう。
ソードワールド2.0改訂版では?
変わりません。
ソードワールド2.5では?
変わりません。
なお、習熟なしで高ランク武具を使用する“必要筋力+10ルール”はなくなりました。
なお、習熟なしで高ランク武具を使用する“必要筋力+10ルール”はなくなりました。