ファイアトルネード治療法

ファイアトルネード治療法

クールで無口な豪炎寺が、言葉や拳の代わりにボールをぶつけることによって仲間に喝を入れる荒療治。
海の広さで問題を包み込むのが綱海だとしたら、豪炎寺はファイアトルネード一本で様々な問題をぶっ壊すのである。
フィールドの中でも外でも実に頼もしい男である。流石、医者の息子。
略してファイトル療法とも呼ばれる。説教トルネード、腹シュート、もっと略して腹バンまたは腹パンなど、さまざまな呼ばれ方がある。
ちなみにこの治療法は先生が全力でやってないと判断した者を対象に行われるので、
飛鷹のように全力でボールを捕捉して全力で空振りして全力で髪をとかしていても問題はない。

ダークエンペラーズにも一発撃ち込めば何とかなったんじゃねという意見もあったが、「彼等は全力でエイリア石を使用したから」で落ち着いた。
そもそも染岡さん以外のメンバーに撃ち込んだら、心身ともに再起不能になるか再入院かの確率が高い。非常に高い。

高所恐怖症でイナズマ落としの特訓に挫折しかかった壁山や、陸上部とサッカー部の板挟みに悩んで炎の風見鶏特訓時に集中力を欠いた風丸には発動しなかった事から、「メインキャラへの登竜門」とも言われる。
現に、三期OPの最後にシュールなジャンプを決めているのは、豪炎寺医師とその選ばれし患者たちである。

治療患者名簿
第13話 決戦!帝国学園・後編!!にて。
鬼道さん春奈を思いやるあまり試合に集中できない円堂に対し加療。
サッカーにかける情熱のすべてを込めてファイアトルネードをぶつけ、円堂の胸元にクリーンヒット。
患者は完治したのだが、その直前、本気を出せなかった円堂のおかげで土門が負傷退場している。

第17話 鬼道の決意!にて。
世宇子戦後、自身が戦わずして負けてしまった悔しさを春奈に吐露する鬼道さんに対し加療。
治療シュートを打ち返す辺りは流石鬼道さん、と言ったところだが、止めに入った春奈に夕香が重なり豪炎寺医師の怒りのボルテージはMAX。こっちは妹とお話したくても昏睡状態で出来ないんだぞ、と八つ当たり交じりかもしれない全力キックを続け、最終的にはファイアトルネードでボールを破壊した。
結果、鬼道さんは「試合開始前に手続きが終わっていればOK」という超次元ルールを利用し雷門中に転入。色々な問題を解決した反面、色々な問題が浮上した。

因みにこの患者は第92話 戦慄!もう一人の「鬼道」!!にて影山のせいで本気でプレーできていなかったため治療されたが、その時に豪炎寺医師はいなかったため、不動が代わりに治療した。
もっとも、この時の治療方法はスライディングであった。例えジャッジスルー2が使えてもチームメイトにシュートをぶち込まない辺り、不動の方が大人なのかもしれない。
世界への挑戦!!ではこのシーンで不動は豪炎寺医師と同じ事をやったが、これは新必殺技の練習のついでの治療であったため、とやかく言われることは少ない。

第61話 最終決戦!ザ・ジェネシス前編!にて。
アツヤ関連のトラウマを引きずり続け試合に集中できず、ミスを犯してしまった吹雪に対し加療。
シュートはミゾオチにクリティカルした。その時の吹雪の様子をぜひ映像でご覧いただきたいが、ノンファイアーなのに威力は殺人級だった。
いくら吹雪が小柄であるとはいえ、普通のシュートで男子中学生が数メートル吹っ飛んでいる。
後に「本気のプレイで失敗するならいい、だがやる気の無いプレイだけは絶対に許さない」と追い討ちをかける。
吹雪問題に関しては以前から「ファイアトルネードをぶつければ解決だろう」と言われており、トラップミスしたボールを豪炎寺と思われる選手が拾いに行ったときは誰もが「くるぞ…」と期待したのだが、本当にやるとは思わなかった。
治療の成果もあってか吹雪も完全復活。ウルフレジェンドクロスファイアという新必殺技まで披露し、今では元気に走り回っている。

第74話 眠れる虎!目覚める時!!にて。
昔のトラウマ、(鬱のみやトラウマるだけに)で、シュートしなかった虎丸に対して加療。
今までの治療は試合の事を考慮しアウトオブプレー時に行われていたが、今回は丁寧に積み上げてきたフラグ立てや、暑さによる苛立ちロスタイム中という時間の無さから、インプレー時に行われた。
シュートは肩にHIT。これにより、医師は今回顔面を狙っていた可能性が高い。ボールは肩に弾かれた後、大きく弧を描いてタッチラインを超えるほどリバウンドしており、患者が『憧れの豪炎寺さん』に「何するんですか!!」とブチギレする程の高威力。
もっとも、ミゾオチという人体の急所にぶち込まれて吹っ飛び立ち上がれなかった前の患者と比べると受療直後から元気であった。
見守る病弱な親御さんの手前、手加減したのかもしれない。医師も暑さでへばっていたのかもしれない
その時の豪炎寺医師のお言葉は「お前のプレーについていけないほど、俺たちはヤワじゃない!」とのこと。
豪炎寺医師がパスを貰う直前「イラッ」とした表情をした時もあり、元々皆予想はしていたが、本当にやるとは思わn(ry
治療の甲斐あり、タイガードライブという吹雪の某必殺技に似た新必殺技を披露。
その後、小6である事が判明した上に調子こいて「豪炎寺さんも越えて見せますよ!」と豪語までした。
豪炎寺医師がもう一度治療する日は近いかもしれない。

そんな治療を続けてきた豪炎寺医師であるが、自らの離脱問題が持ち上がるとたちまちメンタル面の弱さを露呈。
集中力を欠いてしまって虎丸との連携技練習中もタイミングを外しまくり、しかもそれを
「タイガードライブの速度が遅い!だからオレのキックがトップスピードから打てない!」とか
「オレは集中している。おまえがついて来れていないだけだ」
などと小学生である虎丸に責任をなすり付ける。およそエースストライカーにあるまじき行為である。
ファイアードラゴン戦では観客席の父親に気を取られ、吹雪と土方風丸と壁山ヒロトがそれぞれ1点ずつ挙げるのを尻目に、なんと正味4回も連携のタイミングをミスった
「本気のプレイで失敗するならいい、だがやる気の無いプレイだけは絶対に許さない」という台詞がここにきてまさかのブーメランである。
多くの視聴者が「だめだこいつ…早く腹シュートしないと」「そろそろ豪炎寺さんが撃たれるべき」「患者三人で腹シュートブレイクしろ」「むしろ韓国含めた全員でジ・説教アースを」などと突っ込みを入れつつ期待していたが、
結局円堂の「お前それでもエースストライカーか!」と虎丸の「こんなの俺が憧れている豪炎寺さんじゃないです!」という洗脳説教だけで覚醒、6週にわたって引っ張ってきた連携技「タイガーストーム」をやっとこさ完成させたのだった。

多くのチームメイトに愛の鞭を振るってきた豪炎寺であったが、彼の説教シュートの説得力は限りなくゼロに近くなってしまったことは間違いない。

なお、豪炎寺の中の人自身も色々と引っかかるところがあったようで、
ゲーム3発売前に行われたファン感謝祭において、「自キャラの嫌いなところは?」の問いに
「イライラが溜まると、イライラの対象となるキャラにボールをぶち込むところ」と答えている。
日野社長が「彼は言葉ではなくボールで語る男なのです」とフォローするも、
「その割に自分が駄目なときはしっかりしてくださいと励まされただけでしたね」と身も蓋もない返事。
いかに超次元シナリオに苦労したかが偲ばれるお言葉である。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2010年12月19日 14:18