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0-1 はじめに

 このページは、「ジェンダーフリー」および「バックラッシュ」をめぐる騒動のまとめサイトとして、次のような手順でまとめ作業を進める。

 まず、90年代後半から日本でフェミニズムに対しておこったバックラッシュの変遷をまとめ、書籍、雑誌、新聞、テレビなどのマスメディアにおいてどのような言説が生産、流通、変化していったのかを記述する。そのうえで、「保守派知識人」や「保守運動」がフェミニズムをどのように「理解」し、「クレイム申し立て」と「議題設定」に参与することで、いかにして「ジェンダーフリー」へのバッシングを「社会問題」として構築していったかを描く。同時にフェミニズムがどのようにして「ジェンダーフリー」およびバックラッシュを「理解」し、「議題設定」に影響を与えていったかを構築主義的アプローチ *1 を用いて記述する。











*1 ここでいう「社会構築主義的アプローチ」とは、スペクター&キッセ『社会問題の構築―ラベリング理論をこえて』(マルジュ社、1990)において提示された「想定された状態について苦情を述べ、クレイムを申し立てる個人やグループの活動」によって構築された「社会問題」について、「クレイム申し立て活動とそれに反応する活動の発生や性質、持続」を観察し、その機能を明らかにするという分析スタイルを意味する。すなわち、本質主義(essentialism)に対する「構成主義」ではなく、客観主義(objectivism)に対する「構築主義」として用いる。本稿において重要なのは、クレイム申し立て活動は「社会問題」を構築するという機能ばかりでなく、そのクレイム申し立て活動=コミュニケーションそれ自体(運動や流言飛語の生成過程)が何かしらの効果と社会的機能を持ちうること、あるいは「クレイム申し立て」の動機や意図とは別にその「申し立て」の際の「表現」が別のコミュニケーションから創出されたり、別のコミュニケーションへと接続されることが常にあり、むしろ別のコミュニケーション=「擬似問題」へのコミットメントが「社会問題」の推進力として必須であるという面があるという観点である。