芝生男子

 草食系男子のブームに対抗して考えられた、新しい男子像。
 勃起としての芝生、その概念を体現する男子のことを言う。
 つまり勃起をナチュラルに捉え、誇示することもなければ恥じることもなく、「ウノって言う代わりに芝生を撫でる」といったルールが、パーティーなどの席では違和感なく受け入れられてしまうような、そういう男子のことである。
 注意しなければならない点として、これは決して貞操観念が低いわけではなく、たとえば女の子3人から言い寄られたら、「誰がいちばん俺を気持ちよくできるか勝負だな」と抜け抜けと言ってしまえる気概はあるが、それはただそれだけの話であり、つまり快楽主義者と言うよりは博愛主義者と言ったほうが実際はよほど近い。ちんこにはせっかく棒と袋がふたつあるのだから、できることなら3人で攻めていただきたい――って言うかむしろちんこってそもそも3人用なんじゃね、と割と本気で考えたりする。
 サバンナに生える1本の草を、シマウマが先端のほうを食べ、ヌーが真ん中らへんを食べ、ガゼルが根っこのほうを食べるという、そのエピソードを耳にしたときに誰の胸に去来する、むずがゆいような、腑に落ちるような、平和に歓喜するような、そのイメージが芝生男子の理想。



最終更新:2009年06月14日 21:20