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始皇帝陵シナリオ1-許康と白麗

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hachu

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始皇帝陵シナリオ#1-許康と白麗


今回から現在開発中の始皇帝陵の話になります。
今日はちょっと話の趣が変わってます。
始皇帝陵ダンジョン追加で新しく追加されるmobに蛇女がいますが、それが関係するのかもしれませんね。
(修正:前に載せた始皇帝記事で訳していなかった部分に書かれていたのですが、おもいきりこのダンジョンのボスの話でした。詳細は夜行シルクロードの記事より。白領を本エントリでは白麗と訳してます。)

訳ですが、中国の話のため今回も同音異字が多発する固有名詞が爆裂しています。一応男らしく、女らしく、坊主らしく漢字を当てるように努力してますが・・・。
内容は、周りに坊さんがいなかったらものすごく羨ましい人生を歩んでいたであろう男の話です。



昔々、秦の国に許康という22歳の青年がいた。
若くして両親を亡くし、姉と共につらい幼年時代を過ごした許康は姉が結婚した後、義兄が経営している薬屋で仕事をして暮らしていた。
そんなある日、薬屋に一人の修行僧が訪れて施しを頼んだ。修行僧の格好が乞食よりもみすぼらしい格好をしているのを哀れんだ彼は、僧にいつも以上の施しをし、僧は許康の善良な心へのお返しとして、両親の命日に宝塔寺という寺で線香を立ててお祈りすれば大きな福が来るという話しをして道を去った。
許康は僧がした話しを義兄に話し、義兄は丁度彼の両親の命日が一月前に迫っていたので、しばらく物見遊山もかねて宝塔寺へ行って来いと言った。
僧の言葉に従い、命日に宝塔寺で線香をあげた。その後旅を楽しんだ許康は、黄河を遊覧中に小雨に遭う。
雨宿りのために近くの陸に船をつけ、休み場所を探した許康は、美しい小間使いを連れた白衣の美しい女に出会い、その白衣の女に心を奪われてしまう。
許康は、当時は珍しかった傘を捜しているという白衣の女―白麗に自分の傘を貸し、自分は雨に打たれながら故郷へ戻った。
しかし家へともどっても彼女のことを考えて眠れなくなった許康は、傘を返してもらうという口実のもと、彼女に会うために家へと向かい、小間使いの小小の案内を受け、丁寧にもてなしを受けた。
白麗の家で許康は白麗から、前世の縁だといって求婚を受けるが、自分が貧乏なことで悩みに陥る。
しかし彼女は自分が金を持っているのでその心配は要らないといって彼を安心させ、彼らは吉日を選んで結婚し、愛し合うことになった。

ある日、白麗の反対を押し切って臥仏を見に行った許康は、偶然鐘南山の道士に会い、彼女が妖怪だという話を聞き、道士から妖怪を退治するという符籍を受けて家に帰った。
家へ戻った許康は事の次第を白麗に言うと、彼女は彼に自分を愛せずに他人の言葉を信じているのかと符籍を燃やし、彼に符籍を与えた道士を密かに探し出し、術を使って道士を縮め、遥か彼方へと飛ばしてしまった。
そうしてその後、彼らは夫婦仲むつまじく過ごすことになる。

七夕になり、金山寺へ線香をあげにいく許康に白麗は一言も話さないように頼む。
白麗の頼みどおり許康は住職の法善が自分を呼んでいたのを無視した。
線香を上げ、寺を出た許康を白麗と小小が船に乗って迎えたが、彼を追ってきた法善が彼女にまじないをかけると彼女らは水中に飛び込み難を逃れる。
その姿を見た許康は法善に妻を殺さないでくれと哀願したが、法善は彼女らは妖怪なので早く故郷へ戻るように命じ、もし彼女らが許康に害を与えた場合は正慈寺にいる自分のところまで訪ねてくるよう言って立ち去った。
許康は急いで故郷の家へ戻るが、すでに来ていた白麗と小小を見つけ、彼女に命だけは助けてくれと懇願した。白麗は彼にまだ自分への好感があるならばこのまま幸せにまた暮らせるが、そうでなければ全霊を賭けて周囲の人を呪い殺すと脅した。
彼らの争いがひどくなると、弟夫婦の争い声を聞いた義兄達が訪ねてきて争いをやめさせ、二人の争いはそのおかげで終わって以前のように過ごすようになった。

そんなある日、夜中に変な音を聞いた義兄である李亨は、白麗の寝室で眠っている青大将を見つけて驚き、家を飛び出すような事件が起こる。
事態が大きくなると許康は懸念に駆られ、そんな中法善のことを思い出す。彼は白麗に気づかれないように家を出ると正慈寺へ向かって法善を探したが彼を見つけることはできず、恐怖に駆られて湖に身投げしようと思ったときに幸いに法善が現れ、許康に鉢を一つ渡し、これを白麗にかぶせれば全てが解決すると教えてくれた。
許康は鉢を持って家へと帰り、密かに彼女の後ろから白麗の頭に鉢をかぶせると、本来の姿である白蛇が姿を表した。
鉢のために力を失った白麗は、許康に数年幸せな夫婦生活を営んだので、今更計略を実行することなどできないと叫んだ。
許康がその言葉にたじろいだとき法善が現れ、法善は白麗は千年間修練した青大将であり、小小は千年の黒蛇だといった。
白麗は地上に遊びに行って偶然許康に出会い、恋心をどうすることもできずに天上の律を破ったが、今まで一度も生命を害していないので慈悲を施すよう懇願し、小小も一日も歓楽に抜けたことが無いので慈悲を施してくれといった。
彼らの懇願を無視できなかった法善はその場に塔を一つ作ってそこに封じ込め、その塔を天鳳塔と名づけた。
以後許康は托鉢して天鳳塔の前に七重の塔を積み、白蛇と黒蛇が二度と地上に出られないように抑えた。
こうして白麗と小小が封印されて歳月が過ぎた。
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