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中国シナリオ3-虎女

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hachu

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中国シナリオ#3-虎女


虎女誕生秘話です。

虎穴山は長安の西門を出て黄河へといたる道に存在する山である。
昔からこの山は険しくて茂みが深く、恐ろしい虎が多く暮らしており、この道を通る旅人を襲うことが多かったという。
また、この山には虎穴團と呼ばれる山賊が出没して通る人々を攻撃し、彼らの財物を奪うことも多かった。
唐の役人達は狩人を雇い、軍隊を送るなど多くの努力をしたが、虎穴山の問題を解決することは簡単なものではなかった。
こうして虎穴山は徐々に人々の往来が減り、人がいることが珍しい山に変わってしまった。

歳月が経ち、西域の存在が徐々にそのベールを脱ぎ、色目人(西域人)が唐を出入りし始めた。
人々は絹を持って西域へと売れば大金が手に入ることを知り、それによって西域へと向かう人々が増え始めた。
虎穴山をまた人が通り始め、多くの人々が山を越えて西域での夢に向かって進み始めたが、相変わらず虎穴山は危険な山として人々を心細くしていた。

そんなある日、一長史が虎穴山の虎を支配する虎ボスを素手で殴って捕らえる事件が発生した。
空拳でボス虎を殴って捕まえ、その虎の死骸を長安まで持ち帰った長史は英雄となって皇帝から大きく表彰されたとともに唐軍隊を指揮する将軍となり、虎穴山の虎は、自分のボスの虎が死ぬとばらばらになってしまった。
長史が虎のボスを殴って捕まえた後、虎穴山には平和が訪れるようになった。
しかしいつからかまた虎が虎穴山へと戻り、飛賊團という団体ができて人々を襲い、それと共に恐ろしい噂まで流れ始めた。
その噂とは、虎穴山で人なのか虎なのかすら分からない変な化け物が現れるというものであった。
ある人はその化け物が少女の姿をしているといい、またある人は恐ろしい魔鬼の姿をしているといってその化け物は人々の恐怖の対象となった。


長安には一人の貧しい商人と遊女が幼い娘を連れて暮らしていた。
酒に酔って間違いで商人の子供を身ごもるようになった遊女は仕方なく商人と結婚することになり、あまりにも貧しい商人の生活にイライラしながら毎日癇の虫と怒りとだけで暮らしていた。
貧しかったが気立ての良かった商人は遊女を少しでも幸せにするために日夜を問わずに商売をして金を稼いでいたが、遊女の浪費癖には手に負えなかった。
そんなある日、商人の売り物を敦煌から持ってきた貿易商が虎穴山で虎に襲われて大怪我をする事件が発生する。
貿易商の休業により売り物が足りなくなった商人は、自分が直接敦煌へと向かって品物を持ってくると言って出発し、それから二度と帰っては来なかった。

数日後商人の死骸が虎穴山で兵士らに発見されて家に移されてきたが、遊女は商人の死骸を埋めずに裏庭に捨て、その晩父の死に泣き疲れて眠った娘を起こして虎穴山へと連れて行った。
虎穴山の深くまで入った遊女は娘に包みを一つ渡し、忘れ物をしたから村まで一旦戻らないといけないので少しの間待ってて、と言って娘を捨てて逃げてしまった。
山奥に捨てられた少女は震えながら母が帰ってくることを待ったが、母は帰ってこずに暗い大晦日の夜はますます更けていった。

長史に殺された虎穴山のボス虎は死後、人間に殺されたことが悔しく天に帰る事ができずに魂となって虎穴山を漂っていた。
そんなある日、真っ暗な大晦日の夜に少女が山奥で震えているのを見つける。
恐怖のために魂が衰えてきている少女を見たボス虎は復讐の機会だと思い、少女の体に取り付いて少女の魂を支配した上、虎と少女の魂の合わさった存在が生まれた。
その後ボス虎の力と人間の知恵をあまねく取り揃えた少女は虎の支配者となり、人々はその存在を虎女と呼ぶようになった。

虎女は虎穴山の奥深くで隠れて活動した。虎女が現れると虎穴山はまた猛虎や白虎達が横行する危険な場所になり、飛賊團も虎女の支配の下動くようになった。
唐政府では彼らを討伐するために軍隊を送ったり狩人を雇ったり多くの方法を動員したが、何の効果も収めることができないのが実情である。


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