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中国シナリオ1-男性キャラクター(中編の前編)

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hachu

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中国シナリオ#1-男性キャラクター(中編の前編)

スネークとお猿さんの話です。
お猿さんの名前ですが、最後の「祓」のつくりの部分の文字がUnicodeにしかなかったのでカタカナで代用してます。

それにしても猿の話はファンタジーですな。

心魂(シンフン)
韓国版名:心魂
職業:格闘僧
年齢:29
仏教の広まった中原の長安には慈恩寺という寺が町の中に位置していた。
慈恩寺は仏教を深く愛した先代皇帝が皇宮の近くに寺を作りたくて長安内部に建てられ、中国各地にある仏教と関連した珍しい品物を集めているところとして有名であった。
そして中国各地の高名な僧侶たちを招聘し、その教えを絶えずに伝えたので慈恩寺の僧侶たちは仏教に関する知識が豊かであり、信仰心も非常に高かった。
なので慈恩寺の住持僧は政治にも関与し、慈恩寺の住持僧になるということはすなわち皇帝の利き腕になるという話にまでなるぐらいであった。
実際に皇帝の信任を受けて大きな権力を持つことが出来る位置にあるのが慈恩寺の住持僧であったが、住持僧たちはその権力を利用しようとは考えず、いつも国と民のために皇帝に進言する者達が住持僧の座を引き継いだ。

そんな慈恩寺の2代目住持僧だった一志大も国のことのみを考えていた住持僧であり、国が危急なとき慈恩寺の僧侶たちが出来る事柄に対して悩んだ挙句、いつでも国家のために命を賭ける覚悟で活躍することが出来る優れた武技を持った僧侶が必要だと思い、その時に隠密で実力の優れた僧侶たちを集め、ただ慈恩寺住持僧だけがその存在を知っていて統制が出来る戦闘僧侶部隊を組織した。

当時長安には小夜という少年が住んでいた。漂局の家業を持ち、結構裕福な家だった小夜の両親は、小夜を立派に育てるため昼は父の指導の元武術を教え、夜は母の教えによって本を読んでいた。
このように文武を兼備した優れた才能で両親の期待を精一杯受けながら育った小夜であったが、幼い少年には運命のいたずらを避けることは出来ず、ある日急に起こった試練のために小夜の周りのもの全てが変わってしまった。

前日も自分を暖かく抱きしめていた両親が漂局の仕事で品物を運送する途中盗賊団にあって殺されてしまい、小夜の財産を狙っていた叔父は両親が死んだという知らせを聞くやいなや財産を奪って小夜を遠く離れた寺へと入れてしまったのである。
あまりにも急な事件によって朗らかで活気に満ちた小夜は何も持っていない少年になってしまい、小夜の事情を知っていた僧侶が彼を見て寺を去ってもいいと言ったが、他に行くところの無かった小夜は寺に残って両親が願った文武を兼備した人間になることを決心し、他の子供よりも多くの修練を絶えずこなしてますます強くなっていった。

小夜が14になった年、小夜が暮らしていた寺が原因不明の火事によって燃えてしまい、そこに住んでいた僧侶たちは他の寺へとばらばらに散らばってしまう事件が起こった。
他の寺には知り合い一人いなかった小夜はどこに行くべきか困っていた時、寺の住持僧が紹介状を一つ書き、長安にある慈恩寺へと行けば受け入れてくれると言った。

慈恩寺を訪ねた小夜が紹介状を見せると警備にたっていた僧侶何か急に人々に知らせ、小夜を一志大まで連れて行った。一志大は簡単に会えるような人ではなかったが、当時の小夜にはそのようなことは分からず、自分が特別なもてなしを受けているということすら知らなかった。
紹介状を読んだあと小夜を眺めた一志大はうれしそうに微笑み、小夜に心魂という新しい名前をつけ、その日から心魂は一志大の特別な教えを受けて慈恩寺での新しい生活を始めた。
小夜を紹介した僧侶は一志大と懇意な友人であり、僧侶として一志大が国のために優れた人材が必要なことを知り、小夜を一志大の元へと送ったのだ。

心魂が25になった年、一志大は心魂を呼んで戦闘僧侶部隊を作るという自分の意思を表明し、心魂に彼らの将になってくれと頼んだ。父と一緒に仕えた一志大の頼みに心魂はすぐに承諾し、心魂を中心とした文武が優れた僧侶を抜擢して100人で成り立つ戦闘僧侶部隊が完成した。
国が危急な時に備えて訓練する人々は絶対他人にその姿を現さず、その存在の有無さえ知る人が数人もいなかった。

一志大が世間を打開して数年も立たないうちに中原ではその根源が分からない妖怪たちが出現して人々を苦しめ始めた。
国が脅威を受けるほどではなかったが、民たちの被害がますます大きくなると朝廷では軍隊を派遣して妖怪たちの討伐に出かけた。
しかしそれでも抑えられるのは短時間だけであり、妖怪たちは絶えずに現れ人々はますます苦しみ始めた。

世間がますます危険になることを感じた慈恩寺の三代目住持僧の一洋大は心魂を呼んで妖怪達の調査とその解決法案を模索するという命令を下した。
4年ぶりに世間に出た心魂はシルクロードという新しい世界の話を聞き、何か普通ではない雰囲気によって調査の必要性を感じた彼は商団達が集まっているところへ足を移した。そして心魂は国と民を危険にさせる調査のためシルクロードの中へと飛び込んでいった。

猿王(ユアンワン)
韓国版名:潘嘯龍
職業:猿
年齢:18
昔々、かの孫悟空が花果山に村を作った後からそこには多様な種の猿たちが集まって住み始めた。
まさに猿の天国といえる場所が花果山であり、傷ついた多くの猿が花果山に集まり、その中には猿の顔を持った猴猿族(日本版名:猿王族)の一人も花果山を訪ねるようになった。
猿のような顔のために人間たちの蔑視を受けた猴猿族の人は本当の猿たちならば自分たちのことを歓迎しないかと思い花果山を訪ねたのであった。
初めは人間という理由で憚っていた猿たちもその人が自分たちと特に違いがないということを受け入れてからは花果山の一部に彼が住む場所を用意して一緒に生きていった。
猴猿族のその人はその後、散らばっていた猴猿族の人々の中の数人を噂を頼りに探し出して花果山へ連れてき、花果山の少数民族として猴猿族は猿たちと一緒に暮らしてきた。

数年後孫悟空が三蔵法師を手伝って天竺まで仏教を持ってくるのに成功した後、花果山まで帰ってくると花果山の猿達はたいそう喜び、孫悟空は猴猿族の存在に対しても大して気を使わなかったので猴猿族の人々も孫悟空の復帰を喜んだ。
このようにして花果山で暮らしている猴猿族のなかで、潘嘯龍(日本名:猿王)は明るい性格と優れた身のこなしで猴猿族だけでなく花果山にいる多くの猿たちの人気を集めている青年であった。
猿よりももっと素早い身のこなしをもっていた潘嘯龍は山野を走り回って他の猿たちでも手に入れることが難しい希少な実や果物を取ってくることが趣味と同時に自慢の種であった。誰かが珍しいものを見つけたという話を聞けば万事をなげうって駆けつけ、それを真っ先に手に入れてくるような熱心ながら珍しい青年であった。

ある日、一匹の猿が花果山の深い場所で神秘的な実を一つ見つけたが、あまりにも危険な絶壁の下にあるのでそのままあきらめてきたという話が潘嘯龍の耳に入った。
その話を聞くやいなや体がむずむずした潘嘯龍はしていた仕事を投げ捨て、実を採るための装備を取り揃えて話に聞いた場所まで駆けつけた。しかしその場所は今まで自分が挑戦してきた場所の中でも最も難しく危険な場所であったのでその実を取るために一昼夜をかけて努力したが、結局実を取ることが出来ず、後でもっと多くの装備をそろえた後に取りに行くことにして村へと帰った。
村に帰る道中そこらじゅうにいるはずである猿たちに一匹も会わなかった潘嘯龍は嫌な予感がした。
そして彼は急いで村へと駆けつけたが村に到着した時に彼の目に入ってきた光景は全ての猿たちが口から泡を吹いて死んでいく姿であった。
村の全ての猿たちが何故そんな状態になってるのかが分からず、まだ意識のある猿を探すために走り回った潘嘯龍はふと変な気配を感じて空を見た。
そこでは孫悟空と牛頭の巨大な妖怪と団扇をもった女妖怪が対峙していた。
しばらく後孫悟空は哀切な姿で牛頭妖怪に数文字の言葉を叫ぶとその妖怪達の前に跪き、その姿をみた女妖怪は何かを言うとおもむろに孫悟空の目を取ってしまった。すると牛頭妖怪が孫悟空にビンを一つ渡し、孫悟空は分身術を使ってそのビンに入った液体を分けて死んでいく猿たちに飲ませた。
分身の中の一つが潘嘯龍にも来て薬を渡したが潘嘯龍はそれを断り状況を見守った。
その液体を飲んだ猿たちの呼吸が楽になっているのを見てそれが解毒剤だと悟った潘嘯龍がもう友人と家族たちも生き返ると思ったが、その期待は無残にも踏みにじられてしまう。
その液体を飲んだ猿達はしばらくの間楽になったように見えたが、その後すぐに息が切れてしまったのだ。
村の全ての猿たちが一瞬にして命を落とす無残な光景を目撃した潘嘯龍はあまりの衝撃に言葉も無くその場に座り込んでしまった。
その後起こった孫悟空と妖怪たちの争いが始まったが、両目を失ったまま激しい争いをした孫悟空はそのまま妖怪たちに捕まって連れ去られてしまった。

頼れる人を全て失ってしまい途方にくれた状態で数日間座り込んでいた潘嘯龍は花果山に雨が降り始めてから我に帰った。雨に濡れる猿たちを見てあの場所においておいてはだめだと思った潘嘯龍は死骸を一つ二つと雨宿りできる場所へ移し、雨がやんだ後彼らの墓を作った。
数日の間一人で全ての猿たちの墓を作った潘嘯龍は墓前で完全に精根尽きた状態で横になり、これから自分がすべきことに対し考え、決断を下した。

旅行に必要なものを取り揃えた後花果山を去った潘嘯龍は必ず孫悟空をまた連れ戻し、花果山を以前の姿にもどすことを心に決め、それを成すためには多くの人の助けが必要だということを知っていたので人がたくさん集まるという長安に向かうことにした。
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