APT/Dpkg については Debian スレッドテンプレにある パッケージシステムの FAQ もどうぞ。
APT (Advanced Package Manager) は、もともと Debian/GNU Linux 用のパッケージ管理ツールとして開発されました。
このプログラムを RPM ベースのディストリビューションへ移植することに初めて成功したのが、ブラジルの Conectiva社です。現在では、APT・APT-RPM といった呼び名で多くのディストリビューションに採用されています。
http://apt-rpm.org/ より最新のリリース情報を知ることができます。
以下のリンクを参照してください。
APT HOWTO
APT-RPM Documentation
http://apt-rpm.org/docs.shtml
以下に簡単な説明があります。
APTで使用する代表的なコマンドを参考までに載せておきます。基本となるのは次のコマンドです。
コマンド | 解説 |
# apt-get update | 最新のリストに更新する |
# apt-get upgrade | 更新されたリストに従って実行をする |
# apt-get dist-upgrade | OS(カーネル)自体の更新を実行する |
$ apt-cache search キーワード | キーワードからパッケージを検索する |
$ apt-cache show パッケージ名 | パッケージの説明をみる。 |
# apt-get install パッケージ名 | 個別に指定してインストールする |
# apt-get remove パッケージ名 | 個別に指定して削除(アンインストール)する |
# apt-get clean | 一時保存されているキャッシュファイルを削除する |
$ apt-cache list-nodeps | インストール済みのパッケージのうち、他のパッケージから要求されていないものを表示する |
Synaptic は、APT のグラフィカルなフロントエンドです。Gtk+によって作成されています。
aptitude は APT のフロントエンドの1つで、aptitude [ Enter ] でテキストメニューが立ち上がります。
さらに、例えば aptitude install パッケージ名 のように、オプションを付けて apt-get と同様のコマンドとしても使えます。
さらに、aptitude は APT の上に、インストールしたパッケージを追跡する独自のデータベースを作成し、不要になったパッケージをより完全に削除することを目指しているようです。この利点は aptitude 以外のインストール手段を用いると発揮されません。aptitude を使いはじめたら、apt-get コマンドは使わずに aptitude で通すのが良いでしょう。
aptitude については Debian GNU/Linux スレッドテンプレ に詳しい説明があります。
/etc/apt/sources.list ファイルを書き換える必要があります。一般にデフォルトの設定のままでは、海外の非常に混雑したサーバーに接続するように設定されているので、なかなかうまく接続、実行できません。また、接続できても指定のリンクがなくエラーで終了する場合があります。編集すると国内の高速サーバーに接続するので、快適に動作します。
インストール済パッケージを特定バージョンのまま保持する方法があります。 これは、アップデートされたパッケージに何らかの修正が加えられていたり不具合があったりして、アップデートを望まない場合に当てはまります。その設定方法には、次の2つがあります。
[設定例] Package: hogehoge Pin: version x.x.x Pin-Priority: 989
Synaptic を起動し特定のパッケージを選択したら、メニュー より [パッケージ] > [Lock Version] を適用します。
上記の設定を削除(解除)すれば、アップデート可能なように元のデフォルトの設定に戻せます。替わりに次のコマンドを利用することも可能です。
# apt-get dist-upgrade hogehoge