Linux では、CUPS (Common Unix Printig System) が採用されたことによって、家庭用の主流となっているインクジェット プリンタを接続して、より便利に印刷することができるようになっています。
日本国内の大手メーカー、キヤノンと Epson それに NEC が、Linux対応の専用プリンタドライバを提供しています。また、オープンソースプロジェクトの Gimp-Print からも様々なメーカーに対応したプリンタドライバを公開しているので、その簡単な導入手順を紹介します。
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実は、PIXUS のプリンタも数年前の BJC-x00 のドライバーで印刷することができます。
例えば、 MP770(ip4100 とプリンタ機能は互換、860i ともかなりの互換性あり)は、キャノンのページからダウンロードした 860i 用 CUPS ドライバーでほぼ完璧に印刷することができますが、最近の CUPS パッケージに最初から含まれている BJC-800 用ドライバーを使っても、一応、印刷することができます。BJC-800 用ドライバーを選択してプリンタ設定を追加した後、ppd ファイルをエディタで開き、解像度を 620x620、印刷領域の高さを 794 に変更すればOKです。
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レーザプリンタ用ドライバが次のページからダウンロードできます。
HP製プリンタのLinuxドライバはオープンソースで提供され、最近のLinuxディストリビューションであればほとんどの場合、対応機種のドライバは標準添付されています。
最新版は以下のところからダウンロードできます。
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機種によっては LPRドライバ と CUPS Wrapperドライバの両方のインストールが必要なので、公式サイトのインストール手順をよく読んでください。
最も簡単な、 WEB ブラウザーからプリンタ設定する手順です。 順番にスクリーンショットを追って行けば簡単に設定できます。(設定例は Canon PIXUS 560i です。)
設定時のスクリーンショット(こちらは英語版)が @IT - Red Hat Linux 8.0の印刷システムをCUPSに変更するには にもあります。
/usr/share/cups/doc ディレクトリーを開くと、現在使用している CUPSドライバのドキュメントを参照することができます。
なお、 CUPS 設定時にブラウザーで http://localhost:631/ を開くと表示されるイメージは、このディレクトリーから読み込まれたものです。
はい。
http://localhost:631/ より CUPS の設定する以外の方法としては、 Foomatic-GUI や Gnome-cups-manager があります。
ただ、現在のところ最も信頼できるツール(バク発生の報告が少ないという意味で)は、 WEBブラウザーを利用した設定と考えられます。
gimp-print-cups ドライバーを利用した場合は、使用しているプリンタに最適な設定となっているか確認してください。汎用性のあるドライバーを選択して互換機種で印刷を行うと、解像度や用紙設定などが適切でない場合があります。
ブラウザーのアドレスから http://localhost:631/ を開き、[Manage Printer] > [Configure Printer] の項目で 解像度(Resolution)、用紙サイズ(Media Size)等を変更するなどして印刷品質が改善されるか試してください。
Mozilla ブラウザーからウェブ画面の印刷を実行するには、[メニュー] > [印刷] > [プロパティ] より グレースケールとカラーの切り替えをします。
ただし使用しているフィルタドライバによっては、この変更が CUPSに反映されない場合があります。その際は、 http://localhost:631/ を開き、[Manage Printer] > [Configure Printer] より [Output Mode] の設定を変更してみてください。
CUPSドライバーが、OpenOffice Writer のページ設定を読み込むことができず、A4 など他のサイズで印刷を開始してしまうことがあります。
この現象は、プリンタメーカー専用のフィルターを利用して CUPSシステムで印刷を行おうとしたとき発生することがあります。専用のフィルタードライバをアンインストールし、Gimp-Print ドライバを利用すると回避できることがあります(Canon PIXUS 560i にて確認)。CUPS を使わずに従来の LPR で印刷できないか試してみるのも解決につながる可能性があります。
オープンソースプロジェクトが開発し公開している CUPS 用のプリンタドライバーです。このドライバーはキャノンや EPSON、HP およびその互換機まで広範囲にサポートすることに努めています。
http://gimp-print.sourceforge.net/
gimp-print-cups provides native CUPS support for a wide range of Canon, Epson, HP and compatible printers.
A very high quality package of printer drivers for Ghostscript and CUPS. This project also maintains the Print plug-in for the Gimp from the same code base.
たいていはディストリビューターがそれぞれのディストリビューション向けに提供しています。使っているシステムに当初からインストールされていない場合には、APTやYUM などのツールでインストールをします。
Gimp-Print から適切なパッケージを探すことができます。
インストールされている gimp-print-cups のバージョンが古いのかもしれません。
新しいプリンタを使う場合には、なるべく最新版を入手してください。Gimp-Print-Cups の公式サイトは Gimp-Print です。ドライバーは Gimp-Print - File List からダウンロードできます。
Supported Printers というページに最新版の対応状況がメーカー別に掲載されています。
Linux におけるプリンタの標準化が取り組まれているプロジェクトです。このプロジェクトの成果は、一般公開されています。
ソースコードはopfc.sourceforge.jpでメンテナンスされています。
http://opfc.sourceforge.jp/download.html.ja に一覧があります。
Open Office.org を使って宛名印刷を行うには、関連項目を見てください。
KDE 用のアプリケーションとして、Kreeting Kard というソフトウェアがあります。
[参照先]
Linux板
プリンタ、スキャナー板