起動ディスクがあれば、これを利用するのが簡単です。こちら に作成方法があります。インストール用の CD を挿入し rescue mode で立ち上げるという方法もあります。
これで正常に起動させることができたら、ブートローダーを再インストールするなど何らかの対処をして、次回もトラブルが発生しないようにしておきましょう。
grub-0.97-i386-pc.ext2fs を入手して一般的な起動ディスクが作成できます。マルチブート環境では、事前に作成しておくと万一のとき役に立ちます。 ftp://alpha.gnu.org/gnu/grub/ より配布されています。
Linux 環境では、次のコマンドで起動用FDディスクが出来ます。
$ dd if=grub-0.97-i386-pc.ext2fs of=/dev/fd0
例えば、 マルチブート環境 に従ってマルチブートを構成していて、MBRが破損し GRUB から起動不能な状況に陥ったときでも、起動ディスクを使用すれば次例のコマンドで起動する可能性があります。
grub > root (hd0,2) grub > chainloader +1 grub > boot
コマンド操作に替えて、メニュー画面から選択できるようにするには、/mnt/floppy/grub/boot/ に menu.lst (または grub.conf ) という名前の設定ファイルを新規作成してください。
[menu.lst の記述例] title CentOS-3 (2.4.21-27.0.1.EL) root (hd0,0) kernel /boot/vmlinuz-2.4.21-27.0.1.EL ro root=LABEL=/1 initrd /boot/initrd-2.4.21-27.0.1.EL.img title Debian rootnoverify (hd0,2) chainloader +1
Red Hat Linux や Red Hat Enterprise Linux などの Red Hat 系ディストリビューションでは、起動ディスク作成のコマンドが用意されています。次のように行います。
まず、システムにインストールされている Linux kernel のバージョンを調べ、
$ uname -r 2.4.21-27.0.2.EL
floppy disk をドライブに挿入したら、バージョン情報をもとに次のコマンドを実行します(実行例は Scientific Linux 3.4)。
# mkbootdisk 2.4.21-27.0.2.EL Insert a disk in /dev/fd0. Any information on the disk will be lost. Press <Enter> to continue or ^C to abort: (←ここで Enter キーを押します) 読み込んだブロック数は 20+0 書き込んだブロック数は 20+0
ブートローダ GRUB は、Linux のインストール後に単独でインストールすることができます。これは、インストール作業中にブートローダを指定しなかった場合やフロッピーディスクから起動している場合に当てはまります。
GRUB のバイナリーRPMは grub-0.95-3.5.i386.rpm といったパッケージ名でそれぞれのディストリビューターより配布されているので、これを入手しインストールします。
# rpm -ivh grub-0.95-3.5.i386.rpm
/sbin/grub-install /dev/hda (←デバイス名を指定します)
以上の作業で、ブートローダが MBR にインストールされます。
上記項目に従って作成した GRUB の起動ディスクが手許にあれば、その FDディスクを使ってインストールする方法もあります。
root (hd0,0)
setup (hd0)
quit
ハードディスクにインストールした Linux にはアンインストールという手順はありません。
MBRに入れた GRUB, LILO を削除してから、他の OS をインストールしたり Windows の CD からフォーマットするなどして、ハードディスクの内容を上書き or 消去してください。
Windows をインストールする方法については Linux 板ではなくパソコン初心者板などで聞いてください。
dmesg コマンドを実行して表示するか、ログファイルを見てください。
dmesg | less less /var/log/messages
dmesg にも記録されないような起動直後のログメッセージは、起動時の表示時に s キーで一時停止させると読めるかも。復帰は q キー。
****An error occurred during the file system check. ****Dropping you to a shell;the system will reboot. ****when you leave the shell. Give root password for maintenance (or type Control-D to continue):
ext2 のようなジャーナリングのないファイルシステムを使っていて、いきなり電源を落とすなど、きちんとしたシャットダウンの手続きを取らなかった場合にこのメッセージが出ます。Windows でいうところの起動時に checkdsk や scandisk が働く状態です。
root のパスワードを入力してログインし、fsck -y デバイス名 でファイルシステムの修復を行ってください。
普段 OS のランレベル 5 (グラフィカルログイン) でログインしていて、X に問題をおこしてしまうと、いくらログインしても真っ暗なままの状況に陥ることがあります。
そういうときは、ブートローダでランレベルを一時的に 3 (テキストログイン) などに変更すると、急場を凌ぐことができます。
(『Red Hat Linux 300の技』(技術評論社 加藤 彩・加藤 仁・橘 あゆみ 著)を参考にしました)
以下の項目も参考にしてください。