カーネル原作者Linus Torvalds氏によれば「誰がどういう風に読んでも良い」とのこと。
リナックスという読み方が世間に広がった理由の一つとして、Linux 専門誌の「Linux Japan]」(現在休刊)が表紙に「リナックスジャパン」と読み仮名を入れたからという説がある。読み仮名を入れたのは、雑誌の取次ぎから「読み方がわからない」と苦情があったからだそうで。
Kernel.org でダウンロード提供されているオリジナルの Linux カーネルは無料。ただし、LinuxカーネルをベースとしたOSやシステムが必ずしも無料配布されているわけではない。
LinuxはOSIのオープンソースに準拠したフリーソフトウェアとしてGPLライセンスで配布されている。GPLでは同一ライセンスでの改変や再配布を許可しているので、Linuxカーネルを使って作ったものを配布することは誰にも禁止されない。その際に料金をとっても構わない。
たとえば Linux ディストリビューションの1つ Red Hat Enterprise Linux は、Red Hat のロゴが入った公式のバイナリを入手しサポートを得るためには有料のサブスクリプション登録が必要。
ただし RHEL は GPL の元で自由に使えるように SRPM でソースが提供されている。中に含まれるオープンソースコードから Red Hat 商標を取り払ったクローンも存在している(SRPM なのでビルド自体は非常に簡単)。この場合、当然 Red Hat 公式のサポートを得ることはできないが、GPLとかRed HatがつけているEULAなどのライセンス違反ではない。(この場合はむしろ、プログラムに商標をつけたり、ついているものを取り払って新たに配布したりということが自由にできるのはGPLのおかげ。またRed HatはソフトをGPL系のライセンスで公開しており、LinuxカーネルやGNUツールチェインの開発、仮想化・クラウド関連のソフトウェアなどでコミュニティに貢献している。)
以下は参考リンク。
Linux の公式カーネルは http://kernel.org/ からダウンロード可。ただしここにあるのはカーネルだけで、OSを形作るいろいろと便利なソフトウェアは含まれていません。
Linux カーネルと、Linux カーネルで動かせるユーザレベルのソフトウェアから構成されたLinuxの実動作環境をディストリビューション(配布版)という。ディストリビューションは誰でも作成できるが、そのためディストリビューションと一言で言ってもいろんな状態で配布されている。使用にあたっては、それぞれのWebサイト (Debian Project、Fedora Project、Red Hat、Novell、OpenSUSE、Vine Linux等) からダウンロード版を入手するか、企業によるサポートが必要ならパッケージ版を買って動かす。
数メガ〜数ギガバイトのファイルのダウンロードに長い間待たされるのが嫌なら、雑誌にダウンロードしたファイルを焼いただけの CD や DVD が付属してることもある。で、ついでにインストールまでした PC も陰で売られていたりする。(一覧はPreinstallPCsにあります)
OS は CPU を直接操作する (操作している) プログラムなので普通はできない。
i386 互換 CPU をソフトウェアでエミュレートする PC エミュレータ(VMware/VirtualPC/Bochs/QEMU/他)とか、Windows で動くように改造した coLinux とかを使えば、動作スピードや設定の点で少々難はあっても動かすことは可能。
ユーザーレベルのプログラム(コマンド/シェルとか)が動くだけで良いのなら、Windows API に UNIX の API を被せた Cygwin (Cygnus) とかをどうぞ。
Linux はユーザーの元で好き勝手にコピーしたり再配布したりできるので全体での流通をどこかが一括で把握することは *不可能* だけど、パッケージ版やサーバーとして公開されているマシンの OS 情報から調査した参考資料はある。
Linuxカーネル2.x のオフィシャルロゴ・マスコットとしてペンギンが採用されたため。(カーネル1.xはカモメ)
有名なのは Tux というペンギン。Larry Ewing 氏が1996年に描いたもの(らしい)。
Linux カーネルベースの TUX というWebサーバーもある。
コンピュータ・OSの分野では商標登録済み。
詳しくは http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0509/06/news079.html とか参照。