GUIツールキットにGTK+を使用した、 X Window System上で動作する MUA (電子メールソフト) です。
Windows などの MUA で定番の画面構成を採用しているので初心者でも取っつきやすいはず。
はい。
PDFビューワがなくても見られるうえ、章ごとに分かれているので知りたい情報に素早くにアクセスすることが出来ます。
すでにインストールが済んでいる方は、[メニュー] > [ヘルプ] > [マニュアル] > [日本語] より 「Sylpheedユーザーズマニュアル」の最新版を読むことができます。これは、通常、ローカルディスクの file:///usr/share/sylpheed/manual/ja/sylpheed.html に保存されます。
以下のようになっています。
普通に使用するだけならば安定版の使用をお勧めします。
バージョン | ツールキット | 位置づけ | 開発方針 |
3.0 | GTK+2 | 安定版 | セキュリティフィックス・バグフィックス、または小規模な機能追加や仕様変更が行われます |
Sylpheed 3.xをベースに高速全文検索機能を追加した Sylpheed Pro がシェアウェアで販売されていますが、いまのところWindows版のみの提供です。
パッケージ間の依存関係から、Sylpheed本体以外に他のパッケージも必要となっています。そのため、これらが含まれていない Linux システムでは、 gnupg または gpgme (あるいはその両方)を前もってインストールしておく必要があります。
インストールを実行します。
# apt-get update # apt-get install sylpheed
Ubuntu Linuxの場合はつぎの記事が参考になるでしょう。
Ubuntu Weekly Recipe 第62回 Sylpheedを使用する:概要と初期設定
http://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0062
端末(ターミナル)より次のコマンドを実行します。
# yum install sylpheed
bogofilterもインストールすると良いでしょう。
# yum install bogofilter
# urpmi sylpheed # urpmi bogofilter (←迷惑メール機能を利用したいときは bogofilter を追加インストール)
Vine Linux 4.x 以降では、Sylpheed が標準のメールクライアントに採用されています。
元の公式アーカイブ (tar.gz) より直接インストールする場合、次のコマンドを使えば RPM パッケージに変換したうえでインストールすることが可能となります(ただし、開発環境を必要とします)。
# rpmbuild -ta sylpheed-***.tar.gz
Sylpheed には、電子メールのインポート・エクスポート機能があるので、これを利用してください。多数のメッセージを1つのmbox形式ファイルに変換しやり取りできます。具体的な作業手順は、Sylpheed オンラインマニュアル を参照してください。
他のメーラーから Sylpheed へと移行したり、あるいは不要となったメールを消すために、 Mail フォルダごと削除してしまった場合、Sylpheed でメールを受信したり作成したりといったその後の書き込み操作ができなくなる恐れがあります。
このような場合、 Mail フォルダ自体は自動的に再作成されませんので、強制的に新規作成する必要があります。Sylpheed 起動後、通常画面左に表示される「メール箱」アイコンをマウスで右クリックし、「フォルダツリーを再構築」を選択してください。
ただし、一度削除された個々のメールの内容まで復元することはできません。
Sylpheed 2.0.x 以降は bogofilter を利用して迷惑メールの判定を行う事ができるようになりました。
分かち書きすることにより日本語 spam の判定率を向上させることができます。 この方法を行うには nkf と kakasi (もしくは mecab)が必要です。
以下のようなシェルスクリプト(bogojp)を作り、PATH の通った場所に置きます。 chmod a+x bogojp で実行属性をつけることを忘れずに。
#!/bin/bash case "$1" in spam) nkf -Z -m -e "$2" | kakasi -w | bogofilter -s ;; nonspam) nkf -Z -m -e "$2" | kakasi -w | bogofilter -n ;; check) nkf -Z -m -e "$2" | kakasi -w | bogofilter -v ;; *) echo "error: invalid option" ;; esac
(mecab の場合は kakasi -w の部分を mecab -O wakati に書き換えてください。)
そして「設定」→「全般の設定」→「迷惑メール」欄の項目を以下のように変更します。
この項目では上記のスクリプト(bogojp)を使用しています。
あまりに大量のメールを選択して Sylpheed のメール登録をすると、時間がかかりすぎるために Sylpheed が bogofilter を強制的に終了してしまうことがあります。 コンソール上でメール登録をすれば(時間がかかるのは変わりませんが)そういった問題は起きません。
登録作業を行っている間は bogofilter による迷惑メール判定はできません。 Sylpheed で自動受信を設定している場合は Sylpheed は終了しておきましょう。
/home/hoge/Mail/spam 以下に大量の spam メールをためている場合には以下のようにすれば迷惑メールとして一度に登録することができます。
$ find /home/hoge/Mail/spam -name "*" -type f -exec bogojp spam {} \;
この要領で非迷惑メールも登録することができます。
$ find /home/hoge/Mail/friends -name "*" -type f -exec bogojp nonspam {} \;
Sylpheed 2.2.0 以降では、Bsfilter による迷惑メール対策が、オプションで追加されました。 Bsfilter を Linux で利用するには、bogofilter の場合と同様なインストール作業は不要です。ダウンロードしたファイルを展開し、実行ファイルを PATH の通った場所にコピーしてください。
$ echo $PATH
を実行し、/home/user/bin が表示されるのなら、このディレクトリに追加するだけで OK です (~/bin がなければ新規作成します)。詳しくは、http://bsfilter.org/ 参照のこと。
# apt-get install bsfilter
ちゃんと設定すれば POPFile を問題なく使う事ができます。
メッセージ内の URL 部分をマウスでダブルクリックあるいは中ボタンクリックすることで、通常、そのサイトを閲覧することができます。
もしブラウザが開かない場合は、[メニュー]> [設定 > [全般の設定] > [その他] > [外部コマンド] > [Webブラウザ] の項目を変更する必要があります。以下(一例)のとおり指定します。
Sylpheed 2.x の標準設定は、メッセージビューに画像を表示します。 [設定] > [全体の設定] > [表示]> [メッセージ] > [画像をインラインで表示する] のチェックを外せば、画像がそのファイル名に置き換わります。