京都市における事例
作成開始:足立(06.06.27)
京都市では,指定袋制導入に当たって,平成16年5月、京都市廃棄物減量等推進審議会(高月紘会長)を設置した。同審議会において,指定袋制導入検討を置きごみ袋有料化について検討を行い,翌年8月に京都市が導入すべき指定袋は「有料指定袋」が望ましいとの答申をまとめられた。
この答申に基づき,平成17年10月,「家庭ごみ収集における有料指定袋制の導入に向けた基本方針」を公表し,その内容について市民への説明をおこない、また、その意見を踏まえ,翌年1月、「家庭ごみ収集における有料指定袋制導入の最終方針」をまとめた。
最終方針ではごみ袋有料化を行う上での具体的な実施時期、指定ごみ袋の価格、府適正処理への対応などについて書かれている。
※ごみの量は平成15年度
●導入までのスケジュール
年月日 |
実施事項 |
平成18年2月 |
・市議会へ「京都市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例」の一部改正を提案 |
4月 |
・説明会の実施などのきめ細かな普及啓 |
9月 |
・有料指定袋の事前無料配布 ・ごみ事典(仮称)の全戸配布 |
10月 |
・有料指定袋制実施 |
※ごみ辞典:ごみの減量、分別、リサイクルなどが分かる辞典
●有料指定袋の価格設定
。基本方針では,1ℓ1円を基本としていたが,最も大きな45ℓ袋での排出を抑制するため,これについては50円に設定していしていたが、市民からの要望等により、最終方針では45円に設定しなおした。また,ごみ排出量の少ない家庭等に配慮する必要性およびごみの減量努力がより報われる仕組みとなるよう,定期収集ごみ袋に5ℓ,資源ごみ袋に20ℓを新しく設定するなど、十分に市民の意見を反映したものとなっている。
種類 |
透明度 |
容量 |
価格 |
基本方針での価格 |
定期収集ごみ |
半透明 |
45ℓ |
45円/袋 |
50円/袋 |
30ℓ |
30円/袋 |
30円/袋 |
||
10ℓ |
10円/袋 |
10円/袋 |
||
5ℓ |
5円/袋 |
- |
||
資源ごみ |
透明 |
45ℓ |
22円/袋 |
25円/袋 |
30ℓ |
15円/袋 |
15円/袋 |
||
20ℓ |
10円/袋 |
- |
<参考資料>
)家庭ごみ収集における有料指定袋制導入の最終方針について(京都市環境局・平成18年1月)http://www.city.kyoto.jp/kankyo/machibika/sitei/kihonhousinp.pdf
)家庭ごみ収集における有料指定袋制の導入に向けた基本方針(京都市環境局・平成17年10月)http://www.city.kyoto.jp/kankyo/machibika/sitei/kihonhousinp.pdf