ジョジョの奇妙な聖杯戦争

ある人でなしの決意

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804 名前: マロン名無しさん 2006/03/21(火) 23:24:11 ID:???
異変は突然始まった。まるで聖杯戦争の終わりを待っていたかのように突如として発生した黴はゆっくりと街を覆い始めた・・・そこに住む住人を腐肉へと変えながら

「この黴・・・おそらく何者かのスタンド能力だ・・・どうやら発動した時点より位置が下がった生物を無差別に襲うらしい・・・
父さんがなんとも無いことを考えれば精神体には効果が無いようだが・・・・・・この「射程範囲」と「対象の無差別さ」からいってスタンドと本体はどこか人目につかないところに居るのだろうが・・・」
「キャスター・・・小次郎をどこか高いところへ避難させてくれ」
「吉影様はどうなさるのです?」
「このままこの黴のスタンドの本体を探し出し始末する・・・」
「そんな・・・危険すぎます!」
「スタンド能力は、どうやら発現する本体の願望が反映されるらしい。このスタンドの本体は殺戮を楽しんでいる・・・おそらくこの町の人間を殺しつくすまで殺戮は続くだろう
キャスター、およそ滑稽な言葉だろうが・・・私はこの町が気に入っていてね・・・できるのであればこの町とこの町での暮らしを守りたいと思う」
「それでは私も「駄目だ」
「小次郎を高所に避難させ、そこで待機していてくれ」
「お断りします」
「・・・君に令呪を使用したくは無い・・・キャスター・・・言うことを聞いてくれないか?」
「お断りします」


805 名前: マロン名無しさん 2006/03/21(火) 23:26:49 ID:???
「そうか・・・・・・では・・・仕方が、無い「構わんじゃないか。吉影、一緒についていってもらえば良い」
「父さん!何を言って・・・小次郎はどうするんだ?一人で移動できるような状態じゃないだろう」
「わしが運ぼう。サーヴァントも魂ならわしの能力でなんとかなるじゃろう」
「だが・・・」
「吉影・・・お前はわしよりずっと優れておる。人を殺さなくてはいられない性を背負って良く今まで生きてきた・・・
わしにはとても真似できんよ、誇りに思う。しかしな吉影・・・わしは時々思うんじゃ
本当に望む事を諦めてまで平穏な暮らしに固執することは無いのではないか?とな
お前がどんな選択をしようとお前に何か言うつもりは無い。お前が選んだ選択だ・・・わしが何か言う資格なんて無いからな。
だがな、吉影・・・どうか後で後悔して爪を噛む様な、自分の心に反する様な選択だけはしないでくれんか・・・お前が爪を噛む姿を見るのはつらい・・・・・・ではな」
カシャリ、シャッターを切る音から少しして古いポラロイドカメラから出てきた写真は
ひとりでに飛行機の形を形作るとゆっくりと浮かび上がり、空へと消えていった。


806 名前: マロン名無しさん 2006/03/21(火) 23:28:04 ID:???
「・・・キャスター」
「はい」
「聖杯戦争はもう終わりだ。ここからは君に何の関係も無いどうしようもない人でなし同士の殺し合いだ・・・私についてきてもおそらく君にとって何のメリットもない」
「・・・」
「それでも、私についてきてくれるだろうか・・・いや、ついて来てくれないか、キャスター?」
「喜んで、お供させていただきますわ・・・吉影様」


つくづく自分の才能の無さが嫌になるな・・・
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