【種別】
都市伝説・プログラム

【初出】
とある科学の超電磁砲第四話

【解説】
学園都市のネット上で囁かれる都市伝説。
能力レベルを簡単に引き上げる事が出来る道具であり、
どこかの学者が残した論文だとか、料理のレシピだとかその正体については複数の噂話がある。
ネット上の使用者の書き込みによると、体感で1~2程レベルが上がっている感じがするようだ。
アケミが使用した際には、紙コップを持ち上げるのがやっとだった念動力が、
人一人を軽く宙に舞わせる程度にまでなっていた。

その正体は共感覚性を利用して使用者の脳波に干渉する音声ファイル。
作成者は木山春生で、基準となる脳波パターンも彼女のものが使用されている。
本来の用途は、とある計画で生まれたシステムを参考に、
複数の人間の脳を繋げた「一つの巨大な脳」状のネットワークを構成し、
樹形図の設計者に代わる高度な演算が可能な演算装置を作ること。
名前の由来となった能力のレベル上昇はその結果である。
あくまでもレベルの上昇は副産物的な効果であるが、むしろその点が人気となり学園都市を席捲。
その使用者は最終的に約1万人。中には介旅初矢のように
レベルの急上昇に気を大きくして犯罪に走る者もおり、問題視されるきっかけとなった。

同じ脳波のネットワークに取り込まれることで能力の処理速度が向上し、
その幅と演算能力が一時的に上がること、また同系統の能力者の思考パターンを共有する事で、
より効率的に能力を扱えるようになることから、結果的に発現する能力が増大する。
しかし同時に、使用者は個人差を無視した特定の(この場合は木山の)脳波を強要され続けるため、
脳は徐々に疲弊していき、最終的に意識不明となる。

この副産物として構成者の疑似多重能力者化とも言える多才能力の発生がある。
木山がこの能力を発動する際眼の色が変色していたが、
演出なのかそういう効果があるのかは定かではない。
また、御坂美琴との戦闘によってネットワークが暴走し、
木山の制御を離れた際には、胎児のような外見を持つ化け物、
幻想猛獣(AIMバースト)』が出現した。

『幻想猛獣』の消滅とともに、昏睡していた使用者たちは回復。レベルも元に戻った。
回復した使用者の中には、
いったん高レベル状態を体験したことで演算のコツを掴み、能力を成長させる者もいた。
事件終結後にとある高校等でおこなわれた補習は、同様の効果を促すためのもの。
外的手段で不足を補うという発想そのものが悪い事とは言い切れないが、
使用者は少なからず後ろめたい気分を持つらしく、
姉御佐天涙子のように、
補習を『使用者への罰』と勘違いする学生も多かった。

「脳波のネットワークを構築する」という突拍子もない理論に支えられて作られた幻想御手だが、
木山はその理論を実行に移した理由を尋ねられた際に、
『複数の脳を繋ぐ電磁的ネットワーク』、『『学習装置』を使って整頓された脳構造』という発想を、
御坂美琴から得たものであると発言している。
また、彼女の「脳波を調律する」ノウハウは木原幻生から得られたものであるらしい。

【関連】
ミサカネットワーク