【種別】
霊装

【元ネタ】
Stab Sword=「突き刺す剣」

【初出】
九巻

【解説】
ローマ正教秘蔵の霊装。
処刑と刺殺の宗教的意味を抽出し、
極限まで増幅・凝縮・収束させた『竜をも貫き地面に縫い止める』とまで言われた剣。
魔術的価値・効果は共に絶大。
『切っ先を向けただけで距離も障害物も関係なく聖人を殺す』ことができるとされる。
『刺し殺す』という『神の子』の弱点をも受け継ぐ聖人にとって、最悪の霊装。
また、実際に聖人を殺さずとも、
「殺すことが出来る武器が存在する」と存在をちらつかせることで戦争の引き金に出来ることから、
土御門たちは魔術サイドの表沙汰になる前に秘密裏に片付けようとした。

……という話だったが、それらは全てデマと判明。
その実体は、『使徒十字』というまったく違うアイテムだった。
なぜそんなことになったのかと言うと、
大英博物館『保管員』のコンダー曰く「伝承が交差した」といったところらしい。
何故作製されたのか目的が不明な物品に、作製された理由を後付で勝手に作ってしまう。
そして根拠の不足した伝承や神話が雪ダルマ式に増殖した結果、
誤解された情報が伝承・文献に残ってしまった、というわけである。

なお、聖人に対して「処刑」と「刺殺」が有効ということ自体は事実であり、
それを利用した「処刑」や「聖人崩し」といった術式も存在する。

最終更新:2016年10月07日 23:43