【種別】
魔術

【初出】
新約十八巻の再現映像

【解説】
サミュエル=リデル=マグレガー=メイザースは周囲に浮かせた4種の象徴武器を自在に操り、様々な魔術を行使する。

象徴武器とは魔術師なら誰でも持っている基本中の基本のような品だが、メイザースほどの達人が扱えば
「基本の四つの元素を完璧に御することで万象を管理制御し、世界の全てを表現する」と言われるほどの効果を発揮する。

象徴武器はメイザースの周囲を飛び回り、必要に応じて自動的に配置を変更する。
また、象徴武器同士がぶつかり合い楽器のように音を鳴らすこともある。
飛び交う象徴武器は何も命じなくてもメイザースにある程度の自動防御を与え、
防御の陣形を取れば衛星の空爆や液状被覆超電磁砲の直撃を受けても無傷で凌ぐ。

発動した効果は以下。基本的に飛び道具である。
また、メイザースにとってはどの魔術も「必殺技」ではないため、妨害・無効化されても何の感慨も抱かない。

火(対応武器:杖)

【詠唱】
「 温にして乾」
  • 杖がくるりと回ると大蛇のような炎が吹き荒れ、周囲の標的を焼き切り、途上の障害物を燃やして吹き飛ばす。
  • 絶大な密度と熱を持つ炎の大洪水。

水(対応武器:杯)

「寒にして湿」
  • 右から左へと薙ぎ払う超高水圧の水の刃。避けづらいよう腰に目掛けて放った。
  • 水の壁。

風(対応武器:短剣)

「温にして湿」
  • 圧縮空気でできた透明なブレード。建物に向けて放った際は地下の基礎部分まで破断させた。
  • 暴風。

土(対応武器:盤)

「寒にして乾」
  • 頭上に掲げた盤を軸に陶器に似た素材が傘のように広がり、降り注ぐ血の雨を弾いた。
  • 砂嵐。
  • 石のスパイクを生み出す。

火と風

「温にして乾、続けて温にして湿」
  • 地面に杖をつき囁くと、杖を中心に急速に広がった火炎が周囲を焼却する。そして短剣はメイザースの周りを回って防護円を構築した後、烈風を放ち灰を吹き散らす。

土と水

「寒にして乾、続けて寒にして湿」

水と風

「寒にして湿、続けて温にして湿」
  • 青と黄色の光が螺旋を描いて革靴に取り付く。走る代わりに滑り、飛び跳ねることで高速移動を可能とする。
  • 水の壁と暴風の組み合わせ。

土と風

「寒にして乾、続けて温にして湿」
  • 石礫の散弾を放ち、それを暴風によって加速させる。

全属性

  • 幻想殺し用の、四属性間の繋がりを利用した攻撃。
曰く厳密な意味でこの世に純粋な元素はなく、一つの元素の中には微量の他元素が常に混ざっているという。
そしてこの小数点以下の他元素を取り除くと、
さながら原子や分子から無理矢理電子や陽子を取り外したような状態となってしまう。

つまり絶大な破壊力を持つ不安定元素を作り出し、それを白い閃光として撃ち放つ。
閃光は前方一面を埋め尽くし、当たれば即死。
どちらかといえばカウンター狙いの技で、属性攻撃を打ち消させることで「欠けた状態」を意図的に生み出し、
迎撃して無防備な状態の相手に撃ち込む。

「温にして乾は破れど、温にして湿、寒にして湿。もって三種の相生となす。
しかして四界の表層に純粋な元素なし、切り離された寒にして乾は最大の干渉力を持って世の調和をかき乱す。
火より出ずる土よ、絶大なる相生でもって意味を補強し元素の破壊者を打擲せよ!!」


最終更新:2019年02月20日 16:41