【種別】
悪魔

【元ネタ】
クリファ(クリフォトの単数形)+パズル(組み合わせ)。
数価の545はゲマトリアで歯や噛む者の意。

【初出】
新約二十巻

【CV】
大森 日雅

【解説】
アレイスターによる英国襲撃に備えてローラ=スチュアートが用意していた人造悪魔。
変色した新聞紙、ダクトテープ、酒瓶の破片、押しピン等で構成されたドレスを身に纏う、小柄ながらも豊満な肢体の少女の姿。
翼、尻尾、七色の髪、額に大穴を持ち、イラストでは大きく裂けた口が強調されている。

本質としては生命というより「器物」に近く、生命の設計図である生命の樹の逆位置にある邪悪の樹をなぞり製造された「命に似た何か」。
トートタロットの意識体であるミナ=メイザースとは構造的に正反対の位置にある。
そのためかミナの様に「原典」と似たような性質も備わっており、地脈・龍脈から魔力を供給される限り「破壊される」ことはない。

戦時下での余計な悲壮感や形のないデマといった
「人をおかしくさせる空気」そのものであり、そこにいるだけで秩序を壊す存在。
クロウリーズ・ハザード」襲撃時のイギリスの人物が異様な雰囲気に包まれていたのもそのためであり、
断頭金貨の配布等もクリファパズルの影響によるものだった。
「憑依」を専門としており、集団の結束力を破壊し内部からの瓦解を促す。
悪魔らしく翼での飛行や、自身の姿を消すことも可能。
実体化して人間の前に姿を現すためには「出産」の儀礼・魔術的記号を得る必要があり、
そのため入れ物などの中から出現することが多い。

本来は「神威混淆の使用者に憑依し不理解・不寛容を極限まで高める」という運用を想定されていたが、
その前に撃破されてしまったため実現しなかった。

騎士団長、さらに神裂を撃破した時点でクリファパズルの存在に気付いたアレイスターは、
神裂に取り憑いていたクリファパズルを引きずり出して直接撃破。
これにより全ての断頭金貨は効果を失い、ただのビール栓に戻った。
その後、損傷を自己修復して復活し、一方通行によって魔術に関するアドバイザーとして契約させられた。

アレイスターが『黄金』を止めるため地脈・龍脈からの魔力供給を遮断した余波で消滅しかけるが、
一方通行の応用技でコロンゾンとの繋がりを切られて生き残り、単なる契約関係だけではなく忠誠を誓うようになった。
その後のコロンゾンとの決戦中、一方通行を介してミサカネットワークに接続しこれを魔術的に解釈したことで、
一方通行と共に人造の樹を成立させ、この樹の「案内人」となった。
以後も一方通行と行動を共にし、学園都市にも同行している。

【口調】
台詞は全て二重鉤括弧で表記される。
当初は「いひ、いひひ」という笑い声しか話さなかったが、
その気になれば普通に話せる。この場合語尾に「〜ですう」がつく。
一方通行との契約後は、笑い声のみの台詞はほぼ無くなった。
『いひひ。ひひひひひひひ』
『クリファパズル545。お見知りおきをですう。』
『ひ。ひひ。結局私にどうしろって言うんですう? ひひひ』

【備考】
数価の数字「545」はインデックス魔法名dedicatus545』に使われているものと一致している。
また、語尾は府蘭に似ている。
この三者はローラに直接干渉された共通点があり、何らかの関係性が推察される。


最終更新:2023年09月02日 17:19