【種別】
人名

【初出】
俺の“みこうと”がこんなに暴れ回るわけがない

【解説】
別世界に迷い込んだ上条や高坂ら四人の前に姿を現した、謎の少女。
見た目は中学生くらいで、長い銀髪をツインテールにし、ワンピースを着ている。

髪をまるで巨大な剣のように伸ばし、周囲のビルや建造物を切り倒して四人に襲いかかる。

その正体はエーテルについて研究していた、学問と宗教が癒着した古い時代の科学者。
相対性理論によってエーテルが否定され、オカルトとして締め出されてしまったことを憂い、エーテルの存在を証明するために「エーテルで満たされた世界」の研究をしていた。
(UFOやネッシーと同じで、眉唾の「あるかもしれない」ではなく、文句の付けようがない「ある」と認めてもらいたかったらしい)

つまり上条達が迷い込んだ「エーテルで満たされた世界」の創造者のような存在であり、彼らを異物として招いたものの、この世界を壊しかねないとして排除しようとしていた。

自身の内部構造にエーテル概論を組み込み結合することで世界に満ちるエーテルと一体化しており、「エーテルの混じった物質」を自由に操ることができる。
そのため寿命の概念は存在せず、宙を自在に飛び、光や電磁波を弾いてしまう。
逆にエーテルの混じらない存在である上条らは干渉出来ずすり抜けてしまう。髪の剣で直接攻撃しないのもこのため。そのため上条達には周囲の建造物や銃などで間接的に攻撃するしかなかった。
また、「エーテルが混じった物質」はすり抜けられず、建造物を崩した攻撃も、自身を生き埋めにしてしまうリスクがあった。

最後は美琴や高坂兄弟などの助力で封じ込められ、幻想殺しによって「エーテルで満たされた世界」と共に消滅した。

実は彼女自身はエーテルに対してそこまで執着しておらず、相対性理論によってオカルトに追いやられたことにも特に興味はなかった。
だが相対性理論とエーテルではエーテルの方が長く信じられており、エーテルという概念を人の心から完全に追い出せるかは疑問が残る。そして悪影響を及ぼす可能性は否定出来ない。
そのため、エーテルという概念を完全に削除するため、専門家である彼女が導くことにした。
つまりエーテルを取り込んだ彼女を完全に破壊することで、世界に真の安定をもたらすというもの。
彼女はそのことを上条らに告げず、消滅することで目的を完璧に達成した。

最終更新:2018年04月17日 18:09