【種別】
魔術理論・概念

【元ネタ】
Wikipedia-生命の樹

【初出】
二巻

【解説】
十字教やカバラなどで扱われる概念。
「ケテル(王冠)」、「コクマー(知恵)」、「ビナー(理解)」、「ケセド(慈悲)」、「ゲブラー(峻厳)」、「ティファレト(美)」、「ネツァク(勝利)」、「ホド(栄光)」、「イェソド(基礎)」、「マルクト(王国)」の10のセフィラと22のパスからなる体系図である。

様々な意味や解釈があるが、魔術師的には
神、天使、人間などの「魂の階級」を記した身分階級表で、
「人間は修行すればこの階級まで上がれるけど、この階級以上には上がれないよ」といった感じのもの。

当然何処までも上に行きたい、神の領域に行きたいと思うのが人間の性であり、
そのために魔術を扱い、研究する魔術師も多い。

そのためこの概念から多くの宗派や魔術系統が生まれ、
十字教最初の異端宗派『グノーシス主義』、『黄金錬成』を求める錬金術、近代西洋魔術に組み込んだ『黄金夜明』などなど現代魔術の多くに影響を与えている。

また、科学サイドの総本山「学園都市」の最終目標とされる『神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの(SYSTEM)』も、思想としては上記のものと似通っている。


【備考】
新約以降はほぼ必ず『生命の樹(セフィロト)』と表記されるようになっている。

最終更新:2020年05月23日 03:36