【種別】
人名
【初出】
新約十八巻
【解説】
19世紀に活躍した当時最大の
魔術結社である『
黄金夜明』における『三人の創設者』の一人。
仕立て屋に作らせたネクタイ付きの一張羅を着込んだ初老の男。
表向きの職業はスコットランドヤードの検視官。
結社内の二大派閥ウェストコット派を率いており、
新たな
魔術様式を生み出した
クロウリーを引き込んだ
メイザース派と水面下で対立していた。
メイザースやクロウリーといった他の『黄金』の代表格と比べると、
魔術の技量そのものは大した事はないとされているが、
半不死の肉体を持っており、『黄金』という大きな括りの中でも巨大勢力の一派を率いる程の能力を持っていた。
- 文書偽造を得意としている
- 検視官ゆえに曰く付きの死体に触れる機会が多い
らしい。
また、新約二十一巻の終盤では「他所へ隠した羊皮紙が見つからない限り」半不死を保つ旨が語られている。
これらの情報から、羊皮紙を媒介に自分の魂を外部へ分けて保存していたと推測される。
組織内では文書偽造で有名であり、魔術結社設立にあたり、
存在の真偽さえ定かでない
アンナ=シュプレンゲルからの書籍を偽造し、組織の箔付けを行っていた。
しかし、この偽造技術はクロウリーによって盗まれ利用されてしまい、
ブライスロードの戦いの火蓋を切る要因となっている。
その後、クロウリーが持ち出した
ブライスロードの秘宝の一撃により半不死性を無効化され、死亡した。
再びダイアンの捜索を開始し、
浜面といった「大きな歪み」を排除しようとするが、その途中でダイアンが『黄金』の命令に反したことで敵対する。
同時に蝋の魔術を放つが、半不死術式の意図せぬ崩壊を恐れてアニーと撤退する。
その後、『
王室派』の車列を追跡する高速道路戦に参加。
メイザースとアレイスターが一騎討ちをする中、『王室派』の車列を壊滅させる一歩手前まで行くものの、アレイスターの術式によって物言わぬ
トートタロットへと戻った。
また、創約二巻ではウェストコットが何らかの出来事を契機にアンナの存在を確信していた可能性があると言及されている。
最終更新:2020年09月19日 12:11