【種別】
魔道書

【初出】
新約十九巻

【解説】
エイワスが『リーディングトート78』の記述を
別の器に移し替える事で誕生した新たなる魔道書の原典(オリジン)。
エイワスがミナの右手を操り、ルーズリーフの束に自動筆記させた。
コロンゾンの割り込みすら許さない、レーザープリンターすらも上回るスピードと精度で書き上げられたそれは、
ミナ自身の単独での行動を実現するものであった。

外観はルーズリーフの分厚い紙束をホルダーバインダーに綴じた、書物とは言いにくい代物。
ただし、直々にエイワスの手で作られた『原典(オリジン)』だけあって魔道書の特性はしっかりと有しており、
たとえ雨の中に無防備に晒されてもプラスチックのように水滴を全て弾く。
『問答型思考補助式人工知能』および原典のトートタロットの記述を纏め直し、
全ての記載を転写することで出力元を演算装置からこちらに移し替えている。
これにより『窓のないビル』および演算装置が失われても、ミナの自意識が失われる事はなくなった。
また、ミナが本書を持ち運ぶことで、魔道書でありながらも自分の意思で自由に移動することが可能。

宇宙に打ち上げられた『窓のないビル』の崩壊とともに、
『問答型思考補助式人工知能』およびミナの意識は消滅するはずだったが、
せっかく芽生えた自意識を踏みにじるコロンゾンへの対抗および、
エイワス自身の惜しいという気持ちから、このような形で消滅を免れ、学園都市へ舞い戻った。
(その後の行動や意識体であるミナ=メイザースについては関連項目を参照のこと)
コロンゾンと激突してミナは清く正しく散り、後の事はアネリに託そう…と考えていたアレイスターの思惑は、
エイワスの「だがつまらん、全くキレを感じない」という辛口なレビューとこの魔道書によって覆された。

上条達とコロンゾンに『首輪』で操られたインデックスの対峙においては、
『禁書目録』の機能を逆手に取って自身の記述を記録させ、目録の103,001冊目の魔道書となった。
その際、記録時に生じる魔道書の毒素をもって『首輪』を制御する悪意プログラムを破壊し、
コロンゾンの制御からインデックスを開放する事に成功した。

最終更新:2019年10月04日 13:54