【種別】
人名

【元ネタ】
実在したアレイスターの一人目の娘。
1904年に生を受け、1906年に腸チフスで亡くなった。
作中にある通り名前が長い
Nuit Ma Ahathoor Hecate Sappho Jezebel Lilith Crowley

【初出】
名前は七巻、登場は新約十八巻

【解説】
父・アレイスターと母・ローズ(未編集)の間に生まれた娘にして、ローラの姉。
名前が長いため後世の魔術関係者の間、および本編の大半では専らリリスと呼ばれている。

アレイスターはアランの占術により位相の「火花」がもたらす未来の娘の死を知り、
それを阻止するために位相、ひいては魔術の殲滅を計画した。
しかしその甲斐なく若くして病(腸チフス)で生涯を終えてしまう。

彼女の死からアレイスターは旧来の魔術を捨ててテレマ(後の科学)に没頭するようになり、
世界を魔術と科学の二陣営に切り分け、100年経ってなお魔術の殲滅を掲げている。
つまるところ、学園都市が生み出された根本的な原因である。

実はアレイスターがローズの体にエイワスを降ろした際、
エイワスが母胎内にいたリリスの構造、存在を把握し別位相に退避させていた。
そしてコロンゾンが学園都市を乗っ取る為に動いた際、
アレイスターの「幸せになるための努力」を貫き通した姿を見たエイワスの手により現世に再誕した。

赤子の肉体であるため相応の振る舞いしか出来ないが、エイワスという超越存在と共に居たためか非常に高い知能を持ち、
少なくとも十代の少女並みには精神が成熟している。

母胎から生まれる前に取り出されたことで得た純粋無垢かつ高い霊格と、生命力の拡散を防ぐためにエイワスから与えられた力により、
魔術や超能力に頼らず思念だけで木製の乳母やからくり仕掛けのベビーカーなどを操る超常現象を起こすことができる。
また、この乳母を介することで言葉を話すことができる。

現世に降り立った後浜面に保護され、
知り合って間もない自身を含む「守りたい者」をひたむきに守り通す浜面の姿に感銘を受け、窮地に陥った彼を救出。
やがてリリスは、かつて自身の死により「誰もが当たり前に泣き、笑える世界を目指す」信念を抱き戦い続けた父親と奇跡の再開を---

したが彼が超絶美少女になっている姿を見てぶん殴った

事件が終息した後は力を使い果たし、「どこにでもいる父と子供」のように父の腕の中にいた。
(最も父が超絶美少女になっている事を除けば、だが)

【口調】
乳母を介して喋る為語尾に「〜と代読中」と付ける。
お嬢様口調をしているが、妹と同じくエセ的。
「褒めて遣わす。技術的には色々拙い部分もあるけれど、そもそも第一に必要なのは『心意気』ですものねえ? と代読中」


最終更新:2019年12月12日 00:35