【種別】
霊装

【初出】
新約十八巻でミナが上条に見せた再現映像の中に登場。

【解説】
先代の幻想殺しとされる霊装。保有していた「黄金」内の通称が「ブライスロードの秘宝」。
とある聖者の右手を素材に加工、製造した矢。
鏃は骨、矢羽は革、人体の加工品なので全体が血肉が蝋と化した屍蝋でできている。
先端の鏃は、歪な五つ又に分かれた何かを掴もうとするかのような掌の形をしている。

19世紀末期『黄金』の時代では、
「召喚魔術に失敗して召喚したものが帰らない場合強制的に魔法陣の向こうへ追い返す究極の追儺霊装」
として存在していた。
また、『黄金』は位相同士の接触が生む運命「火花」を避けるためにも使用していた。

矢という形状には「攻撃の霊化」という意味もある。接触時の効果はもちろん幻想殺しと同様。
アレイスター=クロウリーがこの矢を投じた際、
『黄金』の革新派を牛耳る実力者メイザースが、
四大属性の象徴武器を総動員して露骨なまでに防御の陣形で固めたにもかかわらず、
それらの業物に加え自らの片腕まで犠牲に捧げ、
腕の肉ごと爆発させることでようやく消し去ることが出来るほどの破壊力を持っていた。

ブライスロードから矢を盗み出したアレイスターはこれを使ってウェストコット、さらにはメイザースも始末。
このブライスロードの戦いで矢も失われたが、
後の時代で上条の右手に同じ力が宿ると予期していたクロウリーは、
上条が活躍しやすい環境を用意するため「だけ」に学園都市を作り上げた。

最終更新:2023年08月09日 12:55