【種別】
人名

【元ネタ】
メイザース派「黄金の夜明け団」改め、「アルファオメガ」に在籍していた実在の魔術師。
後にモイナ・メイザースとの派閥争いで団を脱退し、魔術団体「内光協会」を設立する。
魔術に心理学を組み込み、自身の結社に通信教育制度を採用するなど先進的な指導を行った。
Wikipedia - ダイアン・フォーチュン

【初出】
新約十八巻

【CV】
立花理香 (ゲーム『とあるIF』)

【解説】
黄金夜明』に所属していた魔術師
1900年ブライスロードの戦いを経て失敗の呪いを受けた「黄金」に、
ミナ=メイザースから「手厚い」保護を受けて1919年に入団し、再興できない結社の復古を無理矢理目指した非業の魔術師。

150cmに届かない小柄で色白な体軀と赤いショートの髪に、
白ベースのふわふわしたドレスを着た中学生ぐらいの見た目の少女。
霊媒体質であり、限界を超えたストレスやショックを受けるとトランス状態に陥ってしまう。

可憐な容姿ながら、腐っても『黄金』の魔術師らしい徹底的な個人主義者。
自分の仕事はあくまでも「ちょっと人の滅びを先延ばしして、かつ、できる限り後味を良くする事」だと述べ、
「人類はどこかで必ず滅びる以上、人類の破滅そのものを特に恐れない」と断言している。

結社内では魔道書の執筆やオカルト雑誌への寄稿、文通に通信教育、講演会といった、旧来のやり方に縛られないマルチな活動を行なっていた。
無駄の多い古き因習を打倒してスマートで新たな術式を組み上げると主張していたが、
彼女の編纂した魔道書はもはや「黄金」の守備範囲を超え、その教義はオリジナルの域なのではと結社内の魔術師からも首を傾げられる程だったらしい。

なお、結社の縄張り争いが原因で師匠筋だったミナを本気で怒らせてしまい苛烈な魔術攻撃を受けたことがあるため、
彼女を「お姉さま」と呼びながらも恐怖心を抱いている。
娘々によると
家の周りを黒猫だらけにされたり、知らぬ間に背中一面肉食獣の爪で引っかかれたり、
虎と見紛う黒猫の幻影を出されたりした」らしい。
あのミナの性格を考えるとどれだけの怒りを買ったのだろうか。

戦闘では黒い箱型の「自己情報無限循環霊装(アーキタイププロセッサー)」に術式を突っ込み、
「伝言ゲームの変遷・混淆」によって本人でも「何が出るかわからない」魔術を操ることで、
敵方の作戦や戦術を崩して運任せのランダム対決に持ち込む。
彼女自身もぶっつけ本番のアドリブ魔術を強要されるのだが、
純粋な強運を武器として「予測不能の状況(インビジブルモンスター)」を常に味方につけて戦い、
相手のあらゆる策に「悪い方の意外性」を与えて瓦解へと追い込む。

ネフテュス曰く、魔神にも何とか噛みつけるかもしれないが、
彼女の場合は他の「黄金」勢と違って純粋な運同士の対決になる以上、魔神とは相性がかなり悪い。
「初手(一発目)で弾けるロシアンルーレット」に例えられている。

クロウリーズ・ハザードを殲滅した後、ネイキッドショッピングセンターに逃げ込んだアレイスター達を狙い襲撃するが、
極超音速衝撃波圧縮打撃砲によって撃墜され、
さらに仮面舞踏会の君が召喚したタフサーサーラスの一撃に巻き込まれる。
重傷を負って倒れていたところを浜面に救助され、
滝壺を守るためウェストコットやアニーに立ち向かった彼に恩を返すため、結社の仲間を交渉で退かせる。

しかし、新約二十一巻ラストでアレイスターに龍脈のエネルギーが乱された事によって
他の「黄金」勢と同様に存在が消滅。
浜面の尽力で再び姿を現し、エリザードに対して堂々と自分を売り込んで
空席となった最大主教(アークビショップ)に就任した。
そして浜面を恩人・友人と認め、改めて交友を結んだ。

その後、R&Cオカルティクス討伐のための学園都市・イギリス清教共同作戦『オペレーション・オーバーロードリベンジ』に関与。
作戦失敗後、統括理事長に就任した一方通行と接触し、
「浜面仕上の身の安全さえ守られる限り、イギリス清教は学園都市に協力する」という脅迫的な協力条件を提示すると、
一方通行の目的を達成するため、ロサンゼルス市に『妹達』を派遣することを提案した。


最終更新:2022年12月27日 21:07