【種別】
タロット・魔術魔道書


【初出】
新約十四巻

【解説】
イエイツやメイザースと並び、黄金夜明の中心人物であったクロウリーが創作したとされるタロット。
『トート式』とも呼ばれ、エジプト神話の神の名を引用するのが特徴的。
また、クロウリーが自身の思想を説明する際にイシスオシリスホルスの時代(アイオーン)という言葉を使っている。

一般に知られる『黄金』系タロットは神の子の誕生から処刑、復活までを描く事で、
その力の一端を引き出そうとする意味合いが強く、
タロットの「愚者」から「宇宙」までの大アルカナ22枚はセフィロトの樹を繋ぐ22本のパスと同期していて、
人の身で神の領域に踏み込む術を獲得しようとする意味を持つ。
つまりあくまで、これらは十字教で説明できる範囲内の奇跡であるという。

しかし、トートタロットは同じ樹を基盤にしながら少し事情が違う。
こちらは十字教の誕生からその壊滅、(つまりハルマゲドンの到来)
そして十字教壊滅後に現れる『次なる時代』の謳歌までを記した特殊な配列らしい。
つまりは神の領域に届くのではなく、神の領域たる『閉塞した天井』を破壊し、
さらにその上のステージへ人間を押し上げるためのカードセットであるという。
ネフテュス曰く「教皇庁からすれば恐るべき不遜といった所」との事。

また、クロウリーが使用する人工知能『問答型思考補助式人工知能(リーディングトート78)』の中枢には、
このタロットが組み込まれている。
後に『リーディングトート78』はミナ=メイザースを模倣した人格を発生させ、
魔道書でありながら、「自我」を持つようになった。


【備考】
「人の身で神の領域」「さらにその上のステージへ人間を押し上げる」などなど、
学園都市SYSTEM神上を彷彿とさせるものがある。

最終更新:2018年10月13日 17:51