【種別】
魔術・疑似魂魄

【元ネタ】
中国の伝承より、「四凶」と称される怪物の1つ。
Wikipedia - 檮コツ

【初出】
とある科学の一方通行 第22話

【解説】
エステル=ローゼンタール死霊術の際使う擬似魂魄で、
ナンバーズの悪霊」の一つ。

不慮の事故で死亡した菱形蛭魅 を蘇生するため、
エステルは『檮杌』の魂魄を蛭魅に憑依させたが、
結果として『檮杌』を宿しただけの蛭魅とは違う存在になってしまった。
自身の過ちに気付いたエステルは菱形達へのこれ以上の協力を拒否し、
『檮杌』を回収しようとしたが、
菱形幹比古は「科学的に見て蛭魅に間違いない」と否定。
これが契機となり、エステルと菱形は袂を分かつことになった。
エステル拘束後も菱形に付き添っており、
何故か主人であるエステルの命令に従わない状態になっている。
これは「起動が不完全だったため」とエステルは考えている。

エステル拘束後、無言の状態ながら蛭魅として振る舞いつつ、
菱形に死霊術の知識のサポートを行い、『棺桶』完成に必要な「死体への処置」の方法も助言している。
菱形と蛭魅の目指した「絶対能力者への到達」を目的としているように見えたが、
一方通行と菱形の争いの中、
菱形が致命傷を負い、蛭魅を演じる必要がなくなった事で『檮杌』の意識が覚醒。

「悪魔」を自称する存在から『完全なるゴレム』の完成に協力するという提案を受け、
エステルの命令よりローゼンタール家の悲願を達成する事を優先して行動していた。
蛭魅を演じて菱形に協力していたのもその為であり、
現当主であるエステルにもその達成を祝福し、見守る事を要請したが、
「人の死を弄ぶべきではない」と考えるエステルはこれを拒絶し、『檮杌』への機能停止を命じた。

しかし、『檮杌』はこれを拒否し本性を現した。
その正体は、ローゼンタール家四代目当主・イサク=ローゼンタール
饕餮』・『渾沌』・『窮奇』・『檮杌』は元々五代目当主・ネイサン=ローゼンタールが作成したが、
『檮杌』にはイサクの魂魄を転写させていた。
『檮杌』に提案を持ちかけた「悪魔」とはイサクの事であり、
学園都市や菱形の理論を用いて『完全なるゴレム』の完成を目指したのも彼自身の意思。

妹達から採集した「10031の死の記憶」を用いた菱形の「公式」をインストールされたことで、
周囲の建造物、人間を取り込み喰らい巨大化する能力を発揮し、甚大な被害をもたらした。
しかし、『DA』の人間を取り込んだ事で彼らの歪んだ正義執行の意思に浸食され、
イサク自身の意思と混ざり合ってしまう。
その隙を一方通行達に突かれ、エステルが作成した『舜帝の剣』を『檮杌』の符に受けて敗北。
二度目の死の間際、また失敗した事を嘆きながら消滅した。
巨大化した肉体は崩壊し、大爆発を起こしたが、一方通行によって被害は最小限に抑えられた。

最終更新:2020年02月17日 03:19