【種別】
車両

【初出】
新約十五巻

【解説】
第三次世界大戦に備えて学園都市統括理事会メンバーを護衛するために発注されていた要人警護車両。
永遠に走り続ける地下鉄と同じく、動的防御というコンセプトを持つ防弾公用車。

遠目にはカジノの前にでも止まっていそうなリムジンだが、
全高2m以上、全長25m以上、ボディは複合装甲製、防弾ガラスは厚さ50cm超。
八本のロッドと真空ロックを兼ねる扉は銀行の大金庫に匹敵。
タイヤは耐久力を重視したスポンジ封入式で、狙撃や対戦車地雷の直撃を想定し、
同時に重すぎる車体のせいで足回りが潰れるような事態も防いでいる。

実車は複数台が完成しているが、いずれも本来の用途には使用されておらず、
木原唯一の生物兵器開発ラボとして利用されている。
複数台の中の一つが生物兵器関連なだけで、別の車両では別のラボになっている可能性もある。
後部座席のドアに触れると複数の方式で生体認証が行われるため、
認証を済ませないとドアを開く事も出来ない。
内部は外見から一転、銀色のステンレスのように冷たい素材に、
青っぽい紫外線のライトの光が全てを埋め尽くす滅菌室があり、
滅菌後、防護服を纏ってそこを通過すると研究室の『本体』に到着する。

研究室は野菜工場のような内装になっており、
いくつかの金属ラックと、完全密閉下での作業を可能とするガラス張りの箱が並んでいる。
木原脳幹の遺志を受けた唯一は、
上里翔流の『理想送り』に挑むための手段として、ここでサンプル=ショゴスを研究していた。

最終更新:2016年05月08日 22:00