【種別】
魔術

【初出】
二十二巻

【解説】
第三次世界大戦終盤に右方のフィアンマが地上浄化の策として発生させた100m前後の巨大な『黄金の腕』。
清浄なる『天使の力』を散布し、基礎構造から変質させる事で、世界の救済を目的としたもの。

『黄金の腕』は『天使の力』の塊であり、世界各地で断続的に発生し、破裂する。
地上浄化の予定調和として、莫大な『天使の力』の破裂に伴って、各属性か、あるいはそれに派生した現象を撒き散らす。
破裂そのものは莫大な衝撃波を四方八方に生み出し、標高0m下における広大な雷雲を生み出したり、
海上で爆発した際には30m以上の高波を発生させた。

更に災害の範囲をなぞるように、再建のために『天使の力』を物質化させた巨大な天使の輪や骨を生成する。
純金よりもプラチナよりもタングステンよりも高価で便利な素材だが、
しかしレーザーやダイヤモンドを用いても傷一つ付けられず、魔術でどうこうできるとも思えないという代物。
そもそも加工不可能なので再建をしようにも無意味。結果的に大量の粗大ゴミと化した。

『黄金の腕』の発生によって、戦闘していたロシア・フランス・学園都市イギリス清教などの各勢力を混乱に陥れるも、
その混乱は皮肉にもそれぞれの結束を生み出し、キャーリサ傾国の女神裂火織を始めとしたイギリス清教や学園都市、
果ては明け色の陽射しなど多くの人間が『腕』の破壊に尽力した。
さらには世界の悪意が薄れ、善意が勝った事によって聖なる右の出力低下にも繋がった。

後に大量に生成された一つ数十メートルにも及ぶ天使の輪や骨は、
アメリカ合衆国ではハワイ諸島近海に、EU圏では大西洋ルート方面に投棄されている。


最終更新:2015年09月03日 18:51