【種別】
役割

【初出】
新約十三巻

【解説】
僧正上条当麻に語った、
「上条当麻が世界の中心近くを陣取っている」事に対する証左たる存在。
『この世界』とはすなわち、
『記録員』の主観と、人の心を読む能力の併用によって紡ぎ出された一編の物語に過ぎない。
上条の視界には入らずとも、10メートル以内には必ずおり、常に隣に寄り添い全てを見ていた。
質問の前に答えを知り、それを編纂して、膨大な情報の連なりを構築する事こそが本質であり、
例えば教室の片隅、例えば行事の折、例えば大覇星祭やクラスで鍋をした時も、
当たり前に同じ制服を纏い、当たり前に同じ空間に溶け込み、
風景に溶け込みながら時に背を向け、時に横目で見ていたという。
しかし実際は誰も名前を知らず、どんな声で話すのかも分からない。
上条は挙げられた条件に合致する、
茶髪のショートヘアに白カチューシャのクラスメイト」を思い浮かべ、その事実に戦慄した。

・・・・・・だが、直後に「ナンチャッテな!!」と全てジョークだったと宣言され、上条の心配は杞憂に終わった。

最終更新:2020年10月14日 03:48